あさぎ色の雨(32)
2023 05 27
「俺もいかせてもらおうか」
夫は教えてくれなかった性の快楽を刻み込まれた人妻の裸体が、眼前に横たわっている。男の手が美枝子の太腿に触れた。
「いやっ・・・・」
自分に夫がいることを思い出したように、人妻は彼に抗う言葉を発した。だが、達したばかりの躰は、もっと濃厚な悦びを欲するように彼を受け入れてしまう。
「もっと広げてみろよ、奥さん」
美枝子の熟れた太腿をいじめながら、男は開かれた美脚の根本に指先を滑らせていった。熱くたぎるように濡れた人妻の美唇に指先が触れ、深く挿入される。
「はうっ・・・・」
絶頂付近の心地よい空間を浮遊したまま、美枝子は敏感に反応した。うっとりとした表情を隠すように、口元に手を伸ばし、指先を噛むような仕草を見せる。
「男を欲しがってる体だ・・・・、まだこんなに濡れてる・・・・」
美枝子の秘密の泉をかきまぜるように、彼がいじめ続ける。指先を噛み、もう片手で乱れたシーツを握りしめながら、人妻は夫以外の男の仕打ちに悶えた。
「ううんっ・・・・、あっ・・・・・」
男の腰に、天井を向いてそそり立つ肉塊がある。黒光りした彼の情熱は、我慢できない様子でぴくぴくと震えながら、放出の瞬間を欲しがっていた。
「奥さん、入れるぜ・・・・・」
「よして・・・・、もう・・・・・・」
「素直に欲しがってたぜ、さっきは」
「これ以上されたら・・・・、自分を忘れてしまいそう・・・・・」
素直な告白が美枝子自身を震わせた。もう戻れない・・・・。未知の快感を覚えてしまった肉体が、過去と同じように夫に抱かれる姿を、人妻は無理に思い描いた。
この男に全て奪われてしまう・・・・・
藤倉千香子の奔放な姿が美枝子の心に浮かぶ。彼女のように私もこの男に・・・。夫にすがるように戸惑いを漏らす人妻の美脚を、男が強引に押し広げた。
「忘れればいい、仮面をかぶった自分なんて」
迷い続ける人妻に答えを与えるように、男は己の硬い棹を一気に奥まで挿入した。
「あんっ・・・・・」
官能の喘ぎ声を漏らしながら、美枝子は唇を塞ぐように手を押し付けた。
「俺を見るんだ、奥さん・・・・」
真上から人妻を見つめ、男がささやく。閉じていた瞳を、美枝子はそっと開いた。戸惑いと快感で潤んだ視線で、全てを奪おうとしている彼の目を見つめる。
「気持ちいいだろう・・・・・」
美枝子を試すように男が腰を軽く突く。唇を閉じたまま、人妻は苦しげに首を振った。二人の視線が交錯する。愛し合う男女が秘めた会話を交わすように・・・・。
腰をゆっくり振りながら、男の手が美枝子の乳房に伸びた。人妻は胸がこれほどに感じやすいことを改めて知ってしまう。柔らかな美乳を男が執拗にいじめる。
いやっ、そこは・・・・・
美枝子の額に背徳な汗が浮かぶ。男の腰の振りが加速するにつれて、人妻の息も乱れていく。懸命に声を抑えながら、美枝子は何度も首を振り、男を見つめ続けた。
「奥さん、いいぞ・・・・・」
長時間耐え続けてきた男が、息を荒げ始めている。下にいる人妻を見つめたまま、浅く、そして深く、強弱を伴いながら腰を何度も振っていく。
あっ・・・・・、あっ・・・・・、あっ・・・・・・・
唇を噛み締め、美枝子はどうにか喘ぎ声を抑えた。開かれた人妻の太腿が彼の腰を挟むように動く。押し寄せる快感に、美枝子は何度も表情を歪めてしまう。
「いい顔だ、奥さん・・・・・」
男が人妻の突起した乳房をつねり、そしてしゃぶりついた。胸に吸い付いた彼の頭を押し返そうとする美枝子。だが、彼の手が人妻の腕をベッドに押さえつける。
「いやんっ・・・・・」
潤んだ瞳で彼を見つめたまま、美枝子は何度も首を振った。
快感に懸命に耐えようとする人妻の姿が、男を更に硬くし、放出の時を手繰り寄せる。美枝子の美尻が浮くほどに美脚を抑え、彼は強く腰を振った。
「どうだ・・・・、ほらっ・・・・・」
彼の突きに呼応するように、美枝子は裸体をベッド上で何度も痙攣させた。解放された腕が、シーツをまさぐり、上にいる彼の筋肉質な体に伸びていく。
汗が浮かんだ男の背に人妻の華奢な指先が這い回る。腰を激しく振り続ける男。ベッドが軋み、ハアハアという男女の息遣いが互いの絶頂に向けて高まっていく。
乳房を吸っていた男の口が人妻の首筋を這っていく。見つめ合い、そして二人は唇を重ねた。誘われるがまま、大胆に舌を差し出してしまう美枝子。
「はんっ・・・・・」
愛し合う夫婦のように濃密な接吻を交わしながら、男は汗ばんだ裸体を人妻に密着させた。キスをされたまま、首を振る美枝子。彼のピストンが人妻を追い詰めていく。
「いくぞ・・・・・」
美枝子の舌を吸いながら男がつぶやいた。太腿を引きつけ、狂ったように腰を振る男。彼の背に食い込む美枝子の指先。獣のような彼の突きに、人妻の理性が決壊していく。
「あっ・・・・、ああっ、いいっ・・・・・・」
耐え続けてきた告白を、美枝子はとうとう漏らした。
「中で出すぜ、奥さん・・・・・・・」
「駄目っ・・・・・・・、中はいやっ・・・・・・・・・」
濡れた瞳で彼を見つめたまま、美枝子は彼の肉体に爪を立てた。彼の汗が美枝子の乳房に滴り落ちる。快感で唇を開きながら、美枝子は艶めいた声で漏らした。
「駄目っ、しないで・・・・・・・・」
「奥さん・・・・・、全ていただくぜ・・・・・・」
喘ぎ声が室内を熱く満たしていく。最後の止めを刺すように、彼は凶暴に腰を突いた。訴えかけるような視線を彼に注ぎ、人妻が激しく首を振った。
「ああっ・・・・・・・、やっ・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・」
「どうだ・・・・・・・」
「駄目っ・・・・・・、いやっ・・・・・・、中は・・・・・・・・・」
腰を強く押し付けたまま、男が苦しげに顔をしかめる。美しく悶える他人の妻を見つめ、彼は腰を最後に最奥まで突いた。蜜を溢れさせ、美枝子の蜜唇が彼を強く締め付けた。
「ああっ、奥さん・・・・・」
「いやっ・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・」
「ほらっ・・・・・、イっていいんだぜ・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・、駄目っ・・・・・・」
「いくぞ・・・・・・・・・」
「あっ・・・・・・・、ああっ、イクっ・・・・・・・・」
その瞬間、男は深々と美枝子を貫いたまま、激しく腰を脈動させた。背を反らすように跳ねた人妻の肢体が、びくっと大きく震える。そして快感で数回全身を痙攣させた。
白濁の男の欲情が自分の中に解き放たれたことを美枝子は感じた。半ば意識を失ったまま、人妻は自身の秘唇を彼のものに押し付けるように淫らに腰を振った。
棹の先端の液が、美枝子の蜜と混じり合う。絶頂の余韻に漂ったまま、二人は唇を求めあった。
「よかったぜ、奥さん・・・・・」
答える余裕は人妻にはなかった。快楽に酔い、彼に口を吸われながら、美枝子は、ただ過去の自分を取り戻すことだけを考えた。
「もう俺を忘れることはできないぜ」
人妻の剥き出しの乳房を撫でながら、彼がつぶやいた。
「忘れるんだ、これまでの自分なんて」
閉じられた人妻の瞳から、一筋の光が頬にこぼれ落ちた。
その日、美枝子は夜明けまで彼に抱かれ、何度も絶頂に導かれた。

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※次回、6月3日深夜に更新予定です。
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「人妻コレクション」
夫は教えてくれなかった性の快楽を刻み込まれた人妻の裸体が、眼前に横たわっている。男の手が美枝子の太腿に触れた。
「いやっ・・・・」
自分に夫がいることを思い出したように、人妻は彼に抗う言葉を発した。だが、達したばかりの躰は、もっと濃厚な悦びを欲するように彼を受け入れてしまう。
「もっと広げてみろよ、奥さん」
美枝子の熟れた太腿をいじめながら、男は開かれた美脚の根本に指先を滑らせていった。熱くたぎるように濡れた人妻の美唇に指先が触れ、深く挿入される。
「はうっ・・・・」
絶頂付近の心地よい空間を浮遊したまま、美枝子は敏感に反応した。うっとりとした表情を隠すように、口元に手を伸ばし、指先を噛むような仕草を見せる。
「男を欲しがってる体だ・・・・、まだこんなに濡れてる・・・・」
美枝子の秘密の泉をかきまぜるように、彼がいじめ続ける。指先を噛み、もう片手で乱れたシーツを握りしめながら、人妻は夫以外の男の仕打ちに悶えた。
「ううんっ・・・・、あっ・・・・・」
男の腰に、天井を向いてそそり立つ肉塊がある。黒光りした彼の情熱は、我慢できない様子でぴくぴくと震えながら、放出の瞬間を欲しがっていた。
「奥さん、入れるぜ・・・・・」
「よして・・・・、もう・・・・・・」
「素直に欲しがってたぜ、さっきは」
「これ以上されたら・・・・、自分を忘れてしまいそう・・・・・」
素直な告白が美枝子自身を震わせた。もう戻れない・・・・。未知の快感を覚えてしまった肉体が、過去と同じように夫に抱かれる姿を、人妻は無理に思い描いた。
この男に全て奪われてしまう・・・・・
藤倉千香子の奔放な姿が美枝子の心に浮かぶ。彼女のように私もこの男に・・・。夫にすがるように戸惑いを漏らす人妻の美脚を、男が強引に押し広げた。
「忘れればいい、仮面をかぶった自分なんて」
迷い続ける人妻に答えを与えるように、男は己の硬い棹を一気に奥まで挿入した。
「あんっ・・・・・」
官能の喘ぎ声を漏らしながら、美枝子は唇を塞ぐように手を押し付けた。
「俺を見るんだ、奥さん・・・・」
真上から人妻を見つめ、男がささやく。閉じていた瞳を、美枝子はそっと開いた。戸惑いと快感で潤んだ視線で、全てを奪おうとしている彼の目を見つめる。
「気持ちいいだろう・・・・・」
美枝子を試すように男が腰を軽く突く。唇を閉じたまま、人妻は苦しげに首を振った。二人の視線が交錯する。愛し合う男女が秘めた会話を交わすように・・・・。
腰をゆっくり振りながら、男の手が美枝子の乳房に伸びた。人妻は胸がこれほどに感じやすいことを改めて知ってしまう。柔らかな美乳を男が執拗にいじめる。
いやっ、そこは・・・・・
美枝子の額に背徳な汗が浮かぶ。男の腰の振りが加速するにつれて、人妻の息も乱れていく。懸命に声を抑えながら、美枝子は何度も首を振り、男を見つめ続けた。
「奥さん、いいぞ・・・・・」
長時間耐え続けてきた男が、息を荒げ始めている。下にいる人妻を見つめたまま、浅く、そして深く、強弱を伴いながら腰を何度も振っていく。
あっ・・・・・、あっ・・・・・、あっ・・・・・・・
唇を噛み締め、美枝子はどうにか喘ぎ声を抑えた。開かれた人妻の太腿が彼の腰を挟むように動く。押し寄せる快感に、美枝子は何度も表情を歪めてしまう。
「いい顔だ、奥さん・・・・・」
男が人妻の突起した乳房をつねり、そしてしゃぶりついた。胸に吸い付いた彼の頭を押し返そうとする美枝子。だが、彼の手が人妻の腕をベッドに押さえつける。
「いやんっ・・・・・」
潤んだ瞳で彼を見つめたまま、美枝子は何度も首を振った。
快感に懸命に耐えようとする人妻の姿が、男を更に硬くし、放出の時を手繰り寄せる。美枝子の美尻が浮くほどに美脚を抑え、彼は強く腰を振った。
「どうだ・・・・、ほらっ・・・・・」
彼の突きに呼応するように、美枝子は裸体をベッド上で何度も痙攣させた。解放された腕が、シーツをまさぐり、上にいる彼の筋肉質な体に伸びていく。
汗が浮かんだ男の背に人妻の華奢な指先が這い回る。腰を激しく振り続ける男。ベッドが軋み、ハアハアという男女の息遣いが互いの絶頂に向けて高まっていく。
乳房を吸っていた男の口が人妻の首筋を這っていく。見つめ合い、そして二人は唇を重ねた。誘われるがまま、大胆に舌を差し出してしまう美枝子。
「はんっ・・・・・」
愛し合う夫婦のように濃密な接吻を交わしながら、男は汗ばんだ裸体を人妻に密着させた。キスをされたまま、首を振る美枝子。彼のピストンが人妻を追い詰めていく。
「いくぞ・・・・・」
美枝子の舌を吸いながら男がつぶやいた。太腿を引きつけ、狂ったように腰を振る男。彼の背に食い込む美枝子の指先。獣のような彼の突きに、人妻の理性が決壊していく。
「あっ・・・・、ああっ、いいっ・・・・・・」
耐え続けてきた告白を、美枝子はとうとう漏らした。
「中で出すぜ、奥さん・・・・・・・」
「駄目っ・・・・・・・、中はいやっ・・・・・・・・・」
濡れた瞳で彼を見つめたまま、美枝子は彼の肉体に爪を立てた。彼の汗が美枝子の乳房に滴り落ちる。快感で唇を開きながら、美枝子は艶めいた声で漏らした。
「駄目っ、しないで・・・・・・・・」
「奥さん・・・・・、全ていただくぜ・・・・・・」
喘ぎ声が室内を熱く満たしていく。最後の止めを刺すように、彼は凶暴に腰を突いた。訴えかけるような視線を彼に注ぎ、人妻が激しく首を振った。
「ああっ・・・・・・・、やっ・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・」
「どうだ・・・・・・・」
「駄目っ・・・・・・、いやっ・・・・・・、中は・・・・・・・・・」
腰を強く押し付けたまま、男が苦しげに顔をしかめる。美しく悶える他人の妻を見つめ、彼は腰を最後に最奥まで突いた。蜜を溢れさせ、美枝子の蜜唇が彼を強く締め付けた。
「ああっ、奥さん・・・・・」
「いやっ・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・」
「ほらっ・・・・・、イっていいんだぜ・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・、駄目っ・・・・・・」
「いくぞ・・・・・・・・・」
「あっ・・・・・・・、ああっ、イクっ・・・・・・・・」
その瞬間、男は深々と美枝子を貫いたまま、激しく腰を脈動させた。背を反らすように跳ねた人妻の肢体が、びくっと大きく震える。そして快感で数回全身を痙攣させた。
白濁の男の欲情が自分の中に解き放たれたことを美枝子は感じた。半ば意識を失ったまま、人妻は自身の秘唇を彼のものに押し付けるように淫らに腰を振った。
棹の先端の液が、美枝子の蜜と混じり合う。絶頂の余韻に漂ったまま、二人は唇を求めあった。
「よかったぜ、奥さん・・・・・」
答える余裕は人妻にはなかった。快楽に酔い、彼に口を吸われながら、美枝子は、ただ過去の自分を取り戻すことだけを考えた。
「もう俺を忘れることはできないぜ」
人妻の剥き出しの乳房を撫でながら、彼がつぶやいた。
「忘れるんだ、これまでの自分なんて」
閉じられた人妻の瞳から、一筋の光が頬にこぼれ落ちた。
その日、美枝子は夜明けまで彼に抱かれ、何度も絶頂に導かれた。

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