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甘い蜜(36)

2016 12 06
人妻は乱れたシーツに懸命にしがみついている。

ベッド上で横向きにされ、片脚を押し上げられながら彼のものを深々と迎え入れる。巨大なダブルベッドが軋むほどに激しく、野獣と化して女を愛していく男。

「奥さん、どうですか・・・・・・・・」
内藤の声色が変わりつつある。憎らしいほどの余裕だけでなく、どうにもできないような興奮が混じり始めていた。

「あっ・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・」
唇を噛みしめることができず、正代は僅かに開いた口から悦びの息を漏らすことしかできない。

日常にしがみつくかのように、正代は目の前のシーツを握りしめた。最後の一線が、すぐそこに迫っている。シーツを握り締める行為は、理性にすがりつこうとする人妻の必死の試みだった。

彼の手が腰からヒップを撫でまわしてくる。組み伏せるように覆いかぶさってくる男の裸体。腰をぐいぐいと圧迫され、どこまでも太い肉塊が、濡れた秘所に挿入されてくる。

彼のものが最奥に到達し、角度を変えながら快楽を拡散させてくる。ぐっしょりと濡れたあそこが、内藤さんのものを締め付け、欲しがるように吸い付いていくことを知る。

ああっ・・・・・・・・・・、もっと、そこを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分の肉体が男の責めを欲しがり始めたことを知り、正代は首を振りながら更にきつくシーツを握りしめる。

正代の腰が、横向きになったまま、妖しげにくねっていく。男の突いてくる腰にあわせ、人妻の下半身が震え、突き出すような動きを告白していく。

「奥さん、もっと奔放に」
内藤のささやきが、正代を誘う。日常を捨て去り、夫を忘れ、自分に支配されることを男は人妻に要求している。

「駄目っ・・・・・・・・・、もうっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「気持ちいいでしょう、奥さん・・・・・・、そんな顔してるじゃないですか」
「やめてっ・・・・・・、ほんとにやめてくださいっ・・・・・・・・、私っ・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・」

声を漏らすことが精いっぱいだった。自分がどんな表情をしているのか、正代はそれを想像するだけでこわかった。それは、夫には見せたことのない顔つきに違いなかった。

内藤が体を更に深く押し倒してくる。正代の乳房を揉みしだきながら、腰のピストンは止めることなく続けてくる。汗ばんだ男の裸体と密着し、正代は彼に抱かれている事実を改めて知る。

男の腰の振りが激しさを増していく。

「あああっ・・・・・・・・・・・・・、私っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
正代がシーツを口元に押し付けるようにして、激しく苦悶する。

「もっと欲しいですか、奥さん」
絶妙に腰の振りの速度を変えながら、内藤がささやいてくる。正代はうなずきそうになる自分を懸命に制御する。

「こんなに奥さんの蜜が私を濡らしています」
交わり合う秘所を指先でいじめながら、内藤が唸り声をあげて腰を深く、激しく突く。むせび泣くように、人妻が喘ぐ。

「あっ・・・・・・・・・、うっ・・・・・・・・・・・、ああんっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん、たまらないでしょう」
「内藤さんっ・・・・・・・・・・・、お願いっ・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

自分自身を正代は忘れ去ろうとしていた。男に抱かれ、これほどの興奮と歓びを与えられたことを一度も知らない女。

そんなことはフィクションの世界の中だけで起こり得るものと思っていた。男性にこんな風に愛されたことはなかった。だが、正代は彼に流され始めていた。

忘我の果てにまで・・・・・・・・

いつしかシーツを手放し、正代は指先をただ、ベッド上で震わせ始めた。腰を突き続ける男。深く片脚を屈曲させ、人妻は歓喜の表情をもう隠そうとはしなかった。

「あっ・・・・・・・・・・・、駄目っ・・・・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん、素敵だ・・・・・・・・・・・・・・・・」
苦し気な声でささやいてくる男。

「すごくいいでしょう、奥さん・・・・・・・、こんな風にされると・・・・・・・・・・・・」
正代の乳首を指先で転がしながら、内藤は根元まで埋めた己のもので人妻の下半身を震わせ始めた。

「あああっ・・・・・・・・・、内藤さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「課長さんはこんなことしてくれますか」

内藤のささやきを初めて認めるように、正代は僅かに首を振った。

「いいでしょう、奥さん」
腰で弧を描くように動きながら、正代の裸体を撫でまわしてくる内藤。深く交わったままの秘部が互いを欲しがるように吸い付き、正代の蜜が湧き出していく。

「どうですか、奥さん・・・・・・・・・」
「あっ・・・・・・・・・・・・・、ああっ、そこ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ここが気持ちいいんですね」

内藤のささやきに、正代は僅かにうなずくように顔を動かした。

「やっと素直になってくれましたね、奥さん」
内藤が腰の動きを停止し、正代の顔をこちらに向けた。

人妻は閉じ続けていた瞳をそっと開いた。求められるがまま唇を開き、男の接吻を受け入れる。ねっとりと舌を彼と絡ませながら、人妻はそそるような甘い息を喉奥から吐いた。

「あんっ・・・・・・・・・・・・」
口づけを与えながら、内藤は腰のものを引き抜き、正代の裸体を仰向けにした。

「奥さん、欲しいですか」
内藤の手にいざなわれ、正代は濡れた男の太い棹を大胆に握りしめた。

ああっ、早く・・・・・・・・・・・・・・・・

目を閉じたまま、正代はそれで再び貫かれる自分を想像し、膣奥を熱く蕩けさせた。内藤は正代を焦らすように乳房を揉みしだき、なかなか腰を前進させようとはしない。

「欲しいですか」
同じ言葉を繰り返す男に対し、人妻は唇を噛んだまま、かすかにうなずくような素振りを見せた。

「脚を広げなさい、奥さん」
自分の太腿を抱えるようにして、大胆に秘所を見せつけていく正代。平凡な主婦がそんな淫らな格好を披露するという事実が、男を狂うほどに興奮させていく。

人妻もまた、早く男に狂わせてほしいと願っていた。

忘我の果てにまで、早く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

内藤が腰を荒々しく突き立てた。

「ああんっ!・・・・・・・・・・」
覆いかぶさってきた男の肉体を、人妻は爪を立てるほどに抱きしめた。

絶頂を目指した激しい愛の交換が始まった。


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