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夫の秘密、或いは妻の秘め事(27)

2014 10 31
裸体を岸野に持ち上げられた瞬間、希美子は柴田の言葉を思い出した。そもそも、今夜の企画がどのような流れで実現したのか、希美子はそれを再度探そうとしていた。

もう1回ご主人を試してみるんです。奥様を本気で救わねばならないような状況を用意して・・・・。あの医師はこんな風に言いながら、今夜の計画を全て練り上げたはずだ。

あなた・・・・・、やっぱりそうなのね・・・・・・・・・

この場に及んでも妻を助け出そうとしない夫に対し、希美子は絶望を感じていた。ここまで過激な仕打ちを妻が与えられているというのに、夫はそれを制止しようともしないのだ。

妻がいじめられる姿に興奮するという、その屈折した興奮に、夫はもはや完全に支配されている。そこまで悟ったとき、希美子は岸野に、たった今ささやかれた言葉を想起した。

ご主人のために犠牲になるのも、奥さんの立派な務めですよ・・・・・・・

主人のために・・・・・。私がこんな男に・・・・。戸惑う希美子に構うことなく、全てを曝け出した岸野は、人妻の肢体をゆるゆると、いじめるように焦らしながら、降下させていく。

人妻の美脚がどこまでも淫らに広げられている。自分の全てがそこに剥き出しになっていることを感じ、希美子は激しく首を振った。先刻、一瞬目撃した男のものが、脳裏に蘇る。

意味深に男が語った通り、彼の腰のものは想像を絶した光景を伴っていた。それは希美子には、あまりに不自然な眺めに感じられた。

これほどに醜悪で無様な肉体、そして風貌を伴った男であるのに、下半身のその一角だけが、ひどく瑞々しく、若々しささえ感じてしまうような、雰囲気を漂わせていたのだ。

猛々しく勃起した男のものは、夫のそれとはまるで異なるサイズだった。一瞬目にしただけなのに、硬直した肉塊は希美子の本能を妖しく刺激し、離そうとはしなかった。

たくましく、そして男らしく映るその肉体は、岸野の他の部分とはまるで不釣り合いだった。希美子は感じる。彼が私のことを強く欲して、そこまでの興奮を覚えていることを・・・・・・。

「奥さん、もっと降ろしますよ」
「私、ほんとにいやですからっ・・・・・・・・・」

岸野の首に手をまわしてしがみついたまま、希美子はばたばたと肢体を振った。だが、男は確実に己のものを位置づけ、人妻の大切な個所に狙いを定めていく。

遂に観念するように、希美子は抵抗の動きを止めた。肢体中が既に汗ばんでいる。腰に絡んだワンピースの生地が、邪魔にさえ感じてしまうような、濃厚な熱さだ。

あなた・・・・・・・・、私、この人に犯されてしまう・・・・・・・・・・・・・

心の中でそう繰り返しながら、希美子は瞳を閉じた。唇を噛み、そしてすぐに小さく開く。再び僅かに首を振り、息を呑んだ。そして、男の興奮の先端が、希美子自身に遂に触れた。

「あっ・・・・・・・・・・・」
その吐息は、この店にやってきて希美子が漏らしたあらゆる息遣いよりも官能的で、色っぽいものだった。岸野は先端を触れさせたまま、しばらく希美子の裸体を止めた。

「奥さん、まだここには私は一度も触れてませんでしたね」
岸野の言うとおりだった。彼は希美子の乳房を好きなようにしゃぶりまくり、太腿もストッキングを引き裂き、ねっとりと撫で回した。上半身の裸体には酒を塗りたくり、舌を這わせた。

だが、人妻の秘所には彼はまだ一度も触れてはいなかった。ショーツ越しに己のもので何度か突いてやっただけだ。一度も刺激していない人妻のそこの状態を、男は今初めて知ったのだ。

「ご主人に教えてあげなさい、自分のおま○こがどうなっているか」
本性を暴露するように、岸野は猥褻な言葉で希美子を追い込んでいく。

「いやらしい奥さんだ・・・・・・・、今夜初対面の男に対してもうこんなに・・・・・・・・・・・・」
人妻の変化を音で伝えようとするように、岸野は希美子の裸体を軽く上下させる。僅かに触れ合っている男女の秘部から、明らかに潤いを感じさせる小さな音が拡散していく。

「奥さん、ご主人に言うんですよ、私、凄く濡れてるって・・・・・・・・・」
岸野がささやきながら、眼前に突き出している希美子の美乳を舐める。

「あっ・・・・・・・・・・・・」
乳房と秘所の二重の責めに、希美子はたまらずに小さな声を漏らす。岸野はなかなか許そうとしなかった。乳首を舌で転がしながら、何度も腰を震わせ、己の先端で陰唇をくすぐってくる。

「奥さん、ご主人に言いなさい・・・・・・・、ごめんなさい、あなたって・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「こんな汚い人に抱かれているのに、あなたにされるより感じてるのって・・・・・・・・・・・・・・」

自虐的にそう言いながら、岸野は自分自身の腰の位置を再び整え、硬くそそり立つ男性自身を人妻に垂直に据えた。そして、希美子の肉体を再び降下し始める。

「駄目っ・・・・・・・・・・・・・・」
膣壁を押しのけながら、たくましすぎる男の肉棒が下方から貫いてくる。ゆっくりと、強烈な衝撃が希美子を襲う。頭がしびれるような刺激と同時に、希美子の喉奥から声が漏れだす。

「あああっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
形よく尖った顎を天井に向ける。その人妻の首筋を舐めながら、男が更に交わりを深くしていく。希美子の指先が岸野の背中をきつく掴み、指先がそこに食い込む。

見事な曲線を描く人妻の乳房が、興奮に我慢できないような気配に染まっていく。くびれた腰から腹部、人妻の眩しく輝く素肌を見つめながら、やがて男が一気にその裸体を落とす。

「はんっ・・・・・・・・・・・」
その瞬間、希美子は再び声を漏らし、岸野の裸体に強くしがみついた。

そのままの体勢で、男は人妻にキスを求めた。初めは閉ざされていた人妻の濡れたリップが、次第に解きほぐされるように、開かれていく。やがて、観念するように男の舌を受け入れる。

その妻の様子を、背後にいる夫が食い入るように見つめている。だが、希美子にそれに気付く余裕などない。ただ男に貫かれた衝撃に耐えながら、なすすべもなく唇を奪われている。

「奥さん、リラックスしてください」
再び、岸野がそんな言葉を吐く。そして片手を緩やかに希美子の胸元に伸ばす。乳房を撫でるようにいじめた後、更に下方に移動させ、指先で交接する秘所を触る。

「お宅の奥さんはこんなに濡れてますよ、ご主人・・・・・・・・・」
男の言葉が、夫に投げられたことを感じながら、希美子は背後に彼がいることを改めて思い出す。この淫らな姿、行為すべてを、夫に見つめられているのだ。

「あなた・・・・・・・・、違うんです・・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん、何が違うっていうんですか」
「私・・・・・・・・、この人に気を許してなんかいませんから・・・・・・・・・・・」

気丈にそう言いながらも、希美子にはどこまでも抵抗を示す自信が危く感じられていた。男はただ貫いたままで、何もしようとしない。それなのに、どんどん体奥の熱が上昇していく気がする。

男のものの脈動が、たっぶりと濡れた秘唇を通じて伝わってくる気がする。それに屈するように、女としての肉体が次第に緊張を放棄し、蕩け始めているのだ。

気づいたとき、希美子は再び岸野と舌先を絡めあっていた。どこかでそれを欲しがっているような自分に気づき、希美子は懸命に自分自身を呼び戻す。こんな男にどうして私が・・・・・・・。

「奥さんのあそこ、何もしないのに凄く締まりますよ」
「いい加減なこと、言わないでください・・・・・・・・・・・」
「ご主人のをこんなにきつく締め付けたことはないんじゃないですか」

岸野の手が、希美子のスリムな肉体からは意外なほどに豊満なヒップに触れる。美尻を揉みしだきながら、ゆっくりとそれを前後に揺すり始める。

「やめてくださいっ、それは・・・・・・・・・・・・・・・」
希美子は少し慌てた様子で、思わずそう言葉を漏らす。ただじっとしているだけでどうかなってしまいそうなのに、このまま動かされたなら、果たしてどのような反応を示してしまうのか。

どこかでそれを待望するような感情が潜んでいることを、希美子は感じる。34歳の人妻として、その熟れ始めた女性の肉体がここ最近、十分に満たされていないことを、希美子は知っている。

何度も夫に抱かれる寸前まで行きながら、彼自身の断念により、それを与えられることはなかった。それは、全く抱かれないよりも、酷な仕打ちかもしれなかった。

結婚前の僅かな交際を含めても、希美子は性に深入りしたことはなかった。自分はそれの何も知らないのかもしれない。夫の屈折した欲情を知った希美子は、最近そう感じ始めてもいた。

「奥さん、私が全部教えてあげますよ」
「・・・・・・・・・・・」
「女性の悦びがどんなものか、私が教えてあげますから」

希美子の胸の内を見透かしたような言葉を、岸野が吐いた。そして、人妻のヒップを前後に揺すりながら、その行為を本格的に開始した。

「あなたっ・・・・・・・・・、ああっ、見ないでっ・・・・・・・・・・・・・」
艶めいた言葉で何とかそうささやきながら、希美子は再び岸野の背中に爪を立てた。


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