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夫の秘密、或いは妻の秘め事(12)

2014 08 29
こんな風に男性にいじめられることなど、希美子には過去に経験がなかった。海岸で男たちの視線を釘付けにした美乳を露わにし、全裸に近い状態にまでされている。

そして、相対している男は夫ではない。彼がマッサージ師という立場にいることが、希美子の何かを遠慮させ、同時に人妻の日常に眠り続けていた官能の性を目覚めさせようとしている。

彼はしかし、その職業的地位を今捨て去ろうとしていた。抜群のスタイルの人妻の肢体を目の前にし、遂に隠しきれなくなったかのように、男の欲情を剥き出しにしている。

「少しぐらいの声であれば大丈夫ですよ、奥様」
希美子の唇を右手で塞ぎながら、男がそっとささやく。もう片手で、彼は希美子の形よく盛り上がった双の乳房を交互に責めてくる。

いやっ・・・・・・・・・・

散々に焦らした乳首を軽くつまみ、希美子の反応を確認するようにくすぐる。乳房全体を優しげに揉みしだき、アロマの熱と共に快感の気配を人妻の肉体に与えていく。

欲情を露わにし始めた雰囲気とは裏腹に、彼の手つきは憎らしいほどに巧みだった。触るかどうかという微妙な距離感と、一転して激しく犯す荒々しさが、波となって希美子を追い込んでくる。

男の手の中で、希美子は熱い息を吐き続けている。まだ、その声は外にははっきり漏れていない。ベッド上の肢体を震わせ、手できつくシーツを握りながら、希美子は濃厚に息を乱していく。

彼に口を塞がれていることが、希美子に僅かな安堵を与えていた。どうしても耐えきれない吐息を、希美子は次第に彼の手の下で漏らし始めている。

同時に、そのシチュエーションは、希美子の興奮を加速させていた。カーテンを挟んだ隣には夫がいる。至近距離に夫を感じながら、人妻が別の男に口を塞がれ、胸を愛撫されていく。

ここではっきりとした喘ぎ声を漏らせば、夫は私の状態に気付くだろう。己の欲情の過ちに気づき、やがて私を助け出してくれるはずだ。そう思いながらも、希美子はやはり隠し続けようとした。

別の男の手で喘がされている自分を、希美子は夫に見せる勇気はなかった。この状態のまま、早く希美子は夫に気付いてほしかった。次第に、男の手が下方に移動していく。

あなた、早く・・・・・・・、早くここから私を助けてください・・・・・・・・・・

男の手が、希美子の腹部を再び動き始める。そして、唯一希美子の裸体を隠しているビキニのショーツを、大胆に撫で始める。その指先が立ち、人妻の秘所付近をたどっていく。

瞳を閉じたまま、希美子は激しく首を振った。だが、男はそれを制するように更にきつく希美子の口を片手で塞いでくる。彼の指先が希美子の内腿に線を描いていく。

やめてっ・・・・・・・・・・・

彼の手の下で自分の息が妖しく乱れるのを感じながら、希美子は瞳を開いた。懇願するように男を見つめる。彼は、抑え込んでいた希美子の唇を撫で、そこに指先を挿入させようとする。

「奥様、これをしゃぶってください」
「はんっ・・・・・・・・・」
「この方が確実に声を隠すことができます」

首を僅かに振ったが、希美子はそれから逃れることができなかった。重ねられた彼の指先が口の中で動き、舌と戯れることを要求してくるのを感じながら、希美子は色っぽく表情を歪める。

男の片手が希美子の内腿を辿りながら、その美脚の隙間を更に淫らに広げていく。彼に促されるまま、やがて、人妻の長く熟れた両脚が膝を曲げて立っていく。

少しずつ露わになってきたヒップを撫でながら、水着の下に男は指先を滑り込ませる。人妻の美尻を直に撫で、そのまま指先を両脚の付け根付近に移動していく。

あなた・・・・・・・・・、私、このままじゃ・・・・・・・・・・

抵抗しようとする人妻の舌先に、男の指が巧みに絡んでくる。いつしか希美子は、それを無意識のうちに咥え、しゃぶるような仕草を披露し始めている。

水着の下、男の指先が希美子の秘唇に接近していく。たっぷりといじめられた自分のあそこがどうなっているのか、希美子はそれを想像するだけで、激しい戸惑いを覚えてしまう。

「ううんっ・・・・・・・・・・・・」
男の指を咥えたまま、希美子は彼の指先の動きを拒むように声を漏らした。男は素直に指先を水着の下から、同時に希美子の唇から唾液で濡れた指を、引き抜いた。

ハアハアハア・・・・・・。希美子は火照った表情で息を乱しながら、マッサージ師を見つめた。全身が熱を帯び、言いようのない感覚で包まれている。

我慢できないような、何かを求めたいような、そんな形容できない情欲が、希美子の体奥で渦巻いている。彼はそんな人妻の乱れた姿を見つめ、そしてささやいてくる。

「この辺りで終わりにしましょうか、奥様」
「・・・・・・・・・・・」

希美子は、すぐに答えることができなかった。このままでは、夫の歪んだ欲情を共有し、矯正するという目的が果たせないままだ。希美子は、真っ先にそう考えた。

同時に、自分の肉体が何を望み、これ以上何に我慢する覚悟があるのか、希美子は考えた。その答えは明らかだった。だが、希美子はそれを認めたくはなかった。

「いかがなさいますか、奥様」
男は小声でささやきながら、再び希美子の乳首を軽くつまんだ。

「あんっ・・・・・・・・・・・・」
思わず、希美子の口から官能的な吐息が漏れてしまう。

「その声は、奥様・・・・・・、もう少しお体は望んでいらっしゃるようですね」
「い、いえ、そんな・・・・・・・・・・・・」

自らの本性を隠そうとするように、希美子は彼の言葉を受け入れることを拒んだ。そんな人妻に告白を強要するように、男は両手で希美子の乳房をねっとりと愛撫する。

「そ、そこはもう結構ですから・・・・・・・・・・・」
夫に聞こえることを恐れ、希美子がかすかな声で懇願する。男は立ったまま、少しずつ体を前傾させ、希美子の顔に接近していく。そして、強引に唇を重ねようとする。

「いけませんっ・・・・・・・・・・」
手で男の上半身を軽く押しながら、希美子は顔を横に振って彼のキスから逃げた。マッサージ師はそれ以上要求しようとはせず、その手も再び乳房から離した。

「聞こえますか、奥様」
「・・・・・・・・」
「ご主人の様子が」

静寂が戻ったその空間が、希美子に隣室にいる夫の気配をうかがう余裕を与える。希美子は自身の熱い肉体に戸惑いながらも耳を澄ませ、夫がいる隣室の様子を探ろうとする。

激しく、濃厚に何かに吸い付くような、そんな湿った音が聞こえてくる。そして、時折か細い声が聞こえてくる。苦しげに、うめくような声は、紛れもなく夫のそれだった。

その声は、もはや限界にまで達しているような様相を示していた。希美子は想像する。夫が、あの若い女性マッサージ師に何をされて、そのような状態にまで追い詰められているのか。

やがて、その声に女性の乱れた息のような気配が混じり始めた。互いに絡み合い、間隔を短くしながら、それは高まっていき、最後には同時に苦しくも満たされた息を吐いて、終わりを告げた。

妻の様子を想像しながら、夫はやはり自分の興奮を高めていたのだろうか・・・・・・・。希美子には確信が持てなかった。女性の声が隣からこちらに届いたのはそのときだった。

「そろそろおしまいでいいですか?」
それは、こちらにいる男性マッサージ師にかけられたものだった。

「そっちはもう終わったのかな」
「ええ、そろそろおしまいにしようかな、って思ってるんですけど」

女性マッサージ師の声を聞き、希美子はこの日の目的を果たすことを断念した。大学生たちとの戯れ。そしてこのマッサージ室。最初の試みとしては十分すぎるほど、自分は責務を果たした。

夫の揺らめくさまも、ぼんやりとではあるが、確認はできた。自らの過ちに気付く近道にはなるのかもしれない。希美子はそう言い聞かせ、ここを立ち去る決意を固めた。

だが、希美子の偽りの決意を見透かすように、マッサージ師が隣にいる女性に返事を投げた。

「もう5分くらいいいかな? あと5分で終わらせるようにするから」
彼はそう声を発した後、ベッド上に横になる希美子をそっと見つめた。それでいいですよね、奥様・・・・・・。彼の瞳は、そんなメッセージを人妻に伝えている。

「困ります・・・・・・・・・・」
戸惑う希美子の唇を、男が今度は唐突に己の口で奪う。手で押し返すこともできぬまま、希美子は彼の口づけを受け入れてしまう。

優しげに唇を吸いながら、彼の指先が希美子のショーツの中心に置かれる。水着の上から、そこをぐいぐいと押してくる。のめり込む水着は、その窪みがたっぷり濡れていることを伝える。

忘れかけた快感の気配が、一気に、そして先刻以上の激しさで希美子に襲い掛かる。濃厚なキスを与えられたまま、希美子は彼の指先がショーツをめくり、その下に滑り込むことを感じる。

駄目っ・・・・・・・・・・・・、あなた、助けてくださいっ・・・・・・・・・・・・・・・・

彼の唇が、希美子の乳房に移動していく。乳首周辺を焦らすように舐め、舌先を転がす。乳房の先端にぴんと勃ったものをいやらしく見つめ、やがてそれをしゃぶる。

あっ、とかすかに喘ぎながら、懸命に声を抑える希美子の秘所に、男の指の腹が触れる。しばらく濡れたひだを撫でながら、彼は中指を伸ばし、希美子の大切な箇所にぐいと挿入する。

「あんっ・・・・・・・・・・・・・・・」
隣室にはっきりと聞こえるほどの喘ぎ声を、希美子は初めて漏らしてしまう。

希美子にとって、長く、狂おしい5分間が始まろうとしている。


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