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続・人妻のパスポート(1)

2009 02 01

<前章のあらすじ>


35歳の美しい人妻、川口裕子。彼女の夫、圭一が経営するカフェ「ミスティマウンテン」は、新たに中南米の珈琲農園と取引を開始することになった。


初回の買い付け、そして挨拶を兼ねた出張に、圭一は自分の代わりとして裕子に行くことを強く要請する。単身で機上の人となった裕子。しかし、抜群のスタイル、そしてどこか男好きのするルックスを兼ね備えたその人妻は、旅の途上で様々な男達のアプローチを受ける。


米国に向かう機内、邦人出張者に巧みに接近された裕子は、機内トイレでその体を奪われ、そして絶頂へと導かれる。


更に、目的地である中南米の小国の地方空港に降り立った裕子を、現地警察官による拘束が待ち受けていた。偽札検査と称したボディチェックに、機内の興奮を引きずっていた裕子の肉体は敏感に反応し、そして二人の警官に空港内で存分に陵辱されるのだった・・・・。


******


「すいません、お待たせしました・・・・。ご注文は・・・?」

「あ、俺、カフェオレで・・・・・・・」

「じゃ、俺も同じやつ・・・・・・・・・」

「かしこまりました・・・・・」


僅かに笑みが浮かんだようでもあるが、そのクールな表情はいつも通りだった。テーブルを後にするその女性店員の後姿を見つめながら、二人の若者は密談をするかのように落とした声で会話を交わす。


「やっぱ綺麗だよな、倫子さん・・・・・・・」

「何だよ、お前なれなれしく名前なんて呼びやがって・・・・・・」

「人妻とは思えねえよ、児島倫子さん・・・・」

「フルネームか、今度は・・・・・・・」


カフェ「ミスティマウンテン」は、ランチ時ということもあり、店内のテーブルはほぼ埋まりつつあった。学生、営業途中と思われる会社員、そして幼児を連れた主婦のグループと、客層は様々である。


二人用のテーブルに座るその男達は、店からそれほど遠くはない場所にある大学の学生であるようだ。


「あのタイトスカートがたまんねえよな・・・・・・」

「ああ。見てるだけで硬くなってくるよ・・・・・・」

「おめえ、早いよ・・・・・・・・」

「いいよ、早くても。倫子さんに『早いのね』って言われてえ・・・・」

「やめろ、昼間っから妄想列車を爆走させるのは・・・・・」


二人の目的は、ランチで腹ごしらえすることでも、その店評判の南米産の珈琲を賞味することでもなかった。


しばらく前からそのカフェで働き始めたパート主婦が異様に綺麗らしい、という噂を聞き、一度その姿を目にしてからというもの、二人は頻繁に店に通い始めるようになっていた。


つまり、そのパート主婦、児島倫子の容姿を今日もまた、ただ眺めに来ているだけなのだ。


「でも、ほんと結婚してるのか?」

「間違いない。横山がこの店でバイト経験がある学生に聞いたからな。子供も1人いるらしいよ」


「そうか・・・・。だからどことなく堅そうなのかな、雰囲気が」

「ああ、全く遊び人っていう匂いがないよな・・・・」

「軽くなさそうなところが逆にいいんだよ・・・・」


「そういう女に限って、セックスは激しいかも・・・・」

「やめろ・・・・、ほんとに硬くなってくるじゃねえか・・・・」


身長は160センチを少し超えているだろうか。スラリとした脚が印象的な肢体を惜しげもなく披露しつつ、テーブル間を忙しく動き回る倫子に、熱い視線を注ぐ客は他にもいるようだ。


しかし、当の本人は何とも素っ気無いものだった。その堅い雰囲気、忙しいせいか、笑みをもほとんど浮かべぬ表情には、客に媚びるものは一切なく、ただ仕事のことだけを考えているようだった。


だがそんな態度に不満を漏らす客はいなかった。ガードが固そうな雰囲気が、かえってその人妻の謎めいた雰囲気を醸し出し、客たちはあれこれと想像を巡らせてしまうのだった。


「ほら、倫子さん、あっちのテーブル、早く注文聞いてよ」

厨房の奥から、この店のオーナーである川口圭一が、倫子に向かって厳しい口調で指示を投げる。店員は倫子以外に、もう一人、学生らしいアルバイトがいるだけだ。


「す、すいません・・・・・」

倫子が急いで指示されたテーブルに向かう姿を、圭一は少し困ったような顔つきで見つめている。



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