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脅迫(36)

2010 03 24
屈服したわけではない。刑事の手に引き渡すためには、この男に更に激しい行為をしてもらう必要があるのだ。

赤木のキスから逃げようとしない自分を、志織はそんな風に納得させようとした。それに、夫がそうするように要求しているのだ。志織はそうも感じていた。

わかったわよ、あなた・・・・、もう少しだけこの男の好きにさせるわ・・・・

誰も助けに来ない状況を受け止めながら、志織は瞳を閉じ、床に立ち続けた。無抵抗な人妻に対し、赤木は力を緩め、背後からそっと志織の肢体を抱き寄せる。

「どんな気分ですか、奥さん?」
「別に・・・・、どんな気分でもないわよ・・・・」

「ご主人に隠れてこんなことするなんて、たまらないでしょう」
癒すような柔らかなキスを、赤木は志織の唇に与え続けた。なかなか離れようとしない男に対し、志織は苦しげに声を漏らす。

「ねえ、もういいでしょう・・・・」
人妻の開かれた唇に、男が巧みに舌先を滑り込ませる。志織の舌がそれに触れた瞬間、二人は同時に濃厚な吐息を漏らす。

スリップの下で、赤木の右手が再び動き出す。人妻の美尻を下から揉みあげながら、その手を前方に移動させ、志織の腹部に直接触れる。

いやっ・・・・

男の手の温もりを素肌に感じ、志織は更に肢体を熱くさせてしまう。反射的に、スリップの上から、その下に隠された男の手を掴み、それを退けようとする。

しかし、男がやめるはずもなかった。赤木は更に手を伸ばし、志織の上半身を引き寄せていく。そしてブラの感触を確認するように、人妻の乳房を手で覆う。

「あっ・・・・」
赤木の唇から逃げるように顔を動かし、志織はかすかな声を漏らしてしまう。

「奥さん、私のことを見てください」
瞳を閉じ続けている志織の耳元で、赤木がそうささやく。だが、志織はそれに従おうとはしない。

スリップの下で、赤木の手がゆっくりと志織の胸を愛撫し始める。彼は左手も素早く潜り込ませると、人妻の双丘を手のひらで包み込んだ。

「やめてっ・・・・」
膝がわずかに震えるのを感じながら、志織が戸惑いの声を発する。男の細かな行為全てが、心地よい快感を与えてくるのを認めないわけにはいかない。

あなた、早くして・・・・、もう十分でしょう・・・・

夫にすがるような言葉を、志織は心の中で繰り返す。赤木の愛撫が本格的なものになるにつれて、その場に立っていられないほど、力が抜けていくのを感じる。

「さあ、奥さん、私を見てください」
再びささやかれた男の声に、志織は素直に従ってしまう。瞳を開き、後方から首筋に唇を接してくる男の顔を志織が見つめる。

赤木の瞳には、夫のそれには存在しないぎらぎらとした欲情が映し出されていた。男の指先がブラ越しに乳房の頂点に触れた瞬間、志織は赤木と視線を絡ませたまま、喘ぐような息を吐き出してしまう。

「あっ・・・・」
「奥さん、もう立っていられないでしょう」

ようやく両手をスリップの中から引き出すと、赤木は志織の手首を掴み、それをすぐ前にあるテーブル上へと誘導した。

抵抗する余裕もなく、志織はそこに両手を突かされる。長身の彼女にとっては、それは下半身を後方に突き出すような格好を強制させるものだった。

再びスリップが捲くられ、ショーツに包まれたヒップが曝け出される。白色の清楚な下着を、志織は今夜のために意識して選んだわけではなかった。

だが、その控えめなデザインの下着は、かえって男の興奮を煽り立てるかのようだった。男の指がショーツを撫で、先ほどよりも明確にヒップの谷間に伸びてくる。

「よしてっ・・・・」
その指先が恥部に達することを予感し、志織は小さく首を振った。

人妻の抵抗の声を無視し、男のつま先が志織の足首を軽く蹴る。何度かそれを繰り返し、志織の両脚の間隔が肩幅以上に広がっていく。

「ご主人にこんな格好をサービスすることはあるんですか?」
「・・・・」

「男ならたまりませんよ、この眺めは」
桃色のスリップを後ろからめくりあげられ、ショーツだけに隠されたヒップ、そしてそこから長くまっすぐに伸びる美脚を、志織は男に提供していた。

あなた、駄目っ、見ちゃいやっ・・・・

助けを請うことも忘れ、志織はただ、久雄が今の自分の姿を見つめないことを願った。羞恥心に耐えるように唇を噛み、志織が顔を下に向ける。

どきどきと、激しく鼓動が高鳴っているのを感じる。戸惑いや屈辱のせいではない。自分の体が、この危険な予感に満ちた遊戯を楽しんでいるのだ。

早く・・・・、早くしてっ・・・・

赤木に黙って見つめられていたときに感じた、あの焦るような気分が、再び志織の体奥に湧き上がる。男の指先を誘導するように、志織は下半身を動かしてしまう。

あられもない格好で、ヒップを男に突き出している自分に、志織はたまらない興奮を感じていた。男の指示ではなく、自分自身の意志でそれをしているのだと、志織は自らを責め、そして下腹部を熱くさせた。

「奥さん、ご自分で腰動かしてるじゃないですか」
志織を刺激するような指摘を口にしながら、赤木が指先をショーツの裾から内側に滑り込ませる。

志織の敏感すぎるスポットを、男の指が的確に捕らえる。割れ目に挿入された指先を歓迎するように、人妻の熱い蜜がぬるりとした感触を与えてくる。

「あんっ・・・・」
テーブルに手を突いたまま、志織が思わず顎をあげてしまう。

「やはり奥さんの体はあの山小屋の出来事をはっきり覚えている」
「・・・・」

「たとえ、奥さん自身がそれを記憶していなくてもね」
ショーツの裾を掴み、赤木が一気にそれを志織の膝の辺りにまで引き摺り下ろす。

「いやんっ・・・・」
さしたる抵抗もできないうちに、志織は下着を強引に剥ぎ取られてしまう。

スリップを腰の辺りにまで捲くり上げ、赤木が志織の腰のくびれから尻丘にかけてをゆっくりと両手で撫でる。志織の内腿にまで達した男の指先が、再び上昇し、人妻のヴァギナを軽く弾く。

「はうっ・・・・」
ただそれだけの刺激に、志織は敏感に声をあげてしまう。

もう間もなく来るはずだ。あの刑事がこの部屋に踏み込み、私を救い出してくれるのは、もうすぐだ・・・・。

あと少しだけと思いながら、志織は、しかし、屈折した感情に包まれていた。このゲームをまだ終わらせたくはないと願う、もう一人の淫らな自分が・・・・。

そんな人妻の隠された本音を見透かしたように、男は突然その行為に出た。じゅるじゅるといういやらしい音が響き、志織の肉体を快感が走り抜ける。

「ああんっ・・・・」
たまらずに振り返った志織の目に、床に膝をついた赤木が、濡れた美肉を飢えた獣のように吸ってくる姿が映し出される。



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