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脅迫(37)

2010 03 25
もういいだろう・・・・、早く、早く連絡するんだ・・・・

ベッドの端に座り、楠本久雄は先程から何度も自らにそう繰り返していた。だが、彼は刑事から渡された無線機を握り締めたまま、動くことができなかった。

武本に指示された通り、久雄は密かに自宅に戻り、2階の寝室への侵入を果たしていた。既にそこには、階下の様子を克明に捉えた画像が用意されていた。

想像以上に鮮明なものだった。小さいながら、音声もはっきりと届く。そして、二人はカメラの角度を知っているかのように、ちょうど画面の中央にいた。

あまりに刺激的な光景が、そこで展開されていた。妻が別の男と絡み合う姿など、普通の男であれば無縁のまま、人生を送っていくはずだ。

思いがけず刑事が持ちかけた話が、自分達夫婦を異様な状況に追い込もうとしている。それを感じながら、久雄は何度も自らの決断に踏み切ろうとした。

あの刑事は、男が妻を襲う気配が僅かでも見えた時点で、すぐに連絡するよう説明していたはずだ。既に、その段階は明らかに過ぎ去っている。

だが、どうしても動くことができない。平穏に過ごしてきたこれまでの人生では一度も遭遇することのなかった、魔性のささやく声が、久雄の耳にはっきりと届く。

もう少し見たいんだろう、あの男に奥さんをいじめてもらうところを・・・・

久雄ははっとするように頭を振り、再び画面を見つめた。いつもなら、すぐ手の届くところにある妻の体が、今は、別の男の腕の中にある。

スリップ姿の妻が、赤木に背後から抱かれ、口づけを交わしている。はっきり確認できないが、妻の態度は、男のキスを積極的に求めているように見えてしまう。

男の手が妻のスリップの下に潜り込み、妖しく這い回っていく。男が妻の乳房を揉みしだいていることが、久雄にもはっきりとわかる。

瞳を閉じたまま、妻は男のキスから逃げた唇を噛み、苦しげに顔をしかめる。夫である自分との行為では、決して見せたことのない、戸惑いの表情だ。

それは、久雄を激しく興奮させるものだった。

自分にそんな性向があったことを、久雄は認めたくはなかった。夫以外の男にいじめられ、抵抗を示す妻の表情、いけないとはわかっていながらも、敏感な反応をかすかに示してしまう妻の体。

そんな妻の姿に、自分は濃厚な興奮を感じてしまうようなのだ。それは、実際に自分が妻を抱くときのそれとは、比較にならないほどに圧倒的なものだった。

既婚者の中に、そんな寝取られ願望を持つ男達が存在することは勿論知っている。しかし、まさか自分が彼らに同調するなんて、久雄は想像さえしていなかった。

自分がそういう類の妄想を抱くことを、久雄はこれまで許そうとはしなかった。完全にタブー視し、彼はその妖しすぎる誘惑に接近しようとしなかったのだ。

だが、それは久雄にとってパンドラの箱だったのかもしれない。自らの股間が経験のないほどに硬くなっているのを感じながら、彼は別の男と触れ合っている妻を見た。

志織、どんな気分なんだ・・・・

テーブルに両手を突かされ、男に好きなように体を愛撫させている志織の姿を見つめながら、久雄は妻が未知の快感に浸り始めていることを確信した。

いや、未知ではないのかもしれない。遭難したあの夜、ひょっとして赤木と妻は、既にこんな関係を結んでいたのではないのか。

あの男は妻の体が忘れられず、ストーカーのように再接近を試みた。そして妻は、男の欲深な意志を知った上で、今夜のシナリオを受け入れた。

妻もまた、あの男との行為の記憶が忘れられなかったから・・・・

そんな想像が事実に思えてしまうほど、画面の中の妻の態度は、あまりに無抵抗だった。スリップを捲くられ、突き出したヒップに男の手を這わせながら、何度も我慢できない様子で肢体をくねらせている。

あんたの奥さん、まさか気持ちよくなってきたんじゃないのか?・・・・

魔性の声が、再び久雄の心の中に響く。それを無視し、久雄は懸命に妻の潔白を信じようと試みた。だが、そんな夫をあざ笑うかのように、更なる声が届く。

あんなエッチなこと、奥さんにしてあげたことないんだろう・・・・

自分の夜の行為が、志織に女としての悦びを与えるものではないことぐらい、久雄にはわかっていた。美しく、魅力的な肉体を持つ妻を前にすると、いつもあっけなく果ててしまう自分の姿を、久雄は改めて思い出す。

そんな引け目も手伝ってか、ここ最近では妻と体を交える頻度もそれほど多くはなかった。自分が知らないところで、妻の体は不満を抱いていたのだろうか。

知らないぜ、奥さん、ほんとにあの男にやられちまうぜ・・・・

その声を何度も感じ、久雄は無線機を握る手に力を込めた。残存した理性で遂に行動を起こそうとしたそのとき、男が妻のショーツに手を伸ばすのが見えた。

妻に何事かをささやきながら、彼は一気にそのショーツを引き摺り下ろした。スリップを背中の上にまで捲り上げ、剥き出しの妻の尻をいやらしく撫で回す。

腰のくびれを堪能するように両手でそこを掴み、ゆっくりと指先をヒップの方向に滑らせる。両脚の隙間を撫でながら、妻の大切な箇所をいじめる。

「はうっ・・・・」
妻の肢体が小さく跳ね、そのかすかな喘ぎ声が久雄の耳にはっきりと届く。それが男の行為を否定する声ではないことを、久雄ははっきりと感じた。

男が志織の背後にひざまずく。妻の太股を撫でながら、美尻の谷間を広げるように愛撫を加える。そして、久雄が与えたこともないような卑猥な行為を、男は始める。

じゅる・・・・、じゅる・・・・

赤木が妻のヴァギナを吸い上げる音が、久雄の興奮を煽り立てる。ああんっ、という妻の悶える声は、明らかに悦びの匂いを漂わせている。我慢できない様子で、妻はテーブルに這うように上半身を密着させ、激しく首を振る。

「あんっ・・・・、いやっ、そんなの・・・・」
抵抗の言葉を漏らしながらも、妻はそこから逃げようとはしなかった。自らの指先を噛みながら、更に後方にヒップを突き出すように、腰をくねらせる。

志織・・・・、感じてるのか・・・・

息を荒げてしまうほどの興奮に久雄が包まれようとしたとき、手元の無線機が震えたのを感じた。久雄は画面の中の二人から目を離すことなく、それを耳に運んだ。

「ああ、ご主人、武本ですが・・・・、どうですか、男の様子は?・・・・」
若干緊迫した様子で届いた刑事の声に、久雄は冷静な口調で答えた。

「まだ何も変化はありません。男が何か行動に出れば、すぐに連絡します」
「そうですか、では引き続きお願いします・・・・」

刑事との会話を終えた直後、久雄はたまらずに右手を下腹部に伸ばした。そして今まで知らなかった妻の姿を見つめながら、彼は激しくペニスをしごき始めた。



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