FC2ブログ

嘘のしずく(31)

2010 05 20
3人がバスルームを出る気配を感じた私は慎重にドアを閉めると、物置代わりに使用している別のベッドルームへと逃げた。

私の動きは緩慢だった。絶頂に達する瞬間、妻が漏らした言葉が、私から冷静さを奪っていた。私はもはや、彼らに見つかっても構わないような気分だった。

だが、男達がリビングに現れることはなかった。しばらくの後、バスルームのドアだけが開き、そのまま彼らが隣接する寝室に移動したのがわかった。

裸の妻を、二人は抱きかかえるようにして運んだに違いない。だが、妻の抵抗心が果たしてどこまで強固なものなのか、私は疑問を感じ始めてもいた。

男の人をどうやって最後まで導けばいいか、大場に教わりなさい、という西脇の指示に、妻は確かに「やってみます」と漏らしたのだ。

自信なさげであり、聞き取れないほどの小さな声だったが、そこには妻の「意志」が存在しているような気がした。

大場に与えられた興奮に、妻は魅せられてしまったのだろうか。知ることのなかった男のテクニックを体験した晃子は、その快楽に取りつかれたというのか・・・・。

そんな不安を抱いても、妻を救い出すという気持ちが私に回復してくることはなかった。再び、ドアの向こうから声が聞こえてくるのを、私はじっと待望していた。

それはなかなか届くことはなかった。沈黙の中で、妻は大場から既にレッスンを受け始めているのかもしれない。西脇の指示に従うかのように・・・・・。

西脇と大場、二人はいったいどんな関係なのだろうか。寝室の中で始まった秘め事を想像しながら、私はそんな疑問を再び思い描いていた。

主導権を握っている西脇、その男から晃子を貸与されたかのような大場。二人は以前から親密だったのだろうか。大場は西脇の妻、なつみを抱いたというのに・・・・。

プールサイドで何度も感じたその疑念への答えを、私は依然として見つけることができなかった。静寂の中、私はふと携帯を手にした。

なつみの番号を選択し、再び連絡を試みる。彼女は何かを知っているはずだ。西脇と大場の関係につき、なつみはひょっとして私に何か隠しているのかもしれない。

ここでなつみとコンタクトが取れれば、一気に形勢が逆転するような気がした。自宅にいるというのに、私は二人の男を前にあまりに無力な状態だった。

呼び出し音が鳴ることを強く祈りながら、私は携帯を耳にあてた。

だが、結果は同じだった。先刻と同様に、なつみの携帯は電源を切られているか、圏外にあるようだった。落胆した私の耳に、突然、かすかな声が届く。

ドアの向こう側からだ。たまらずに私は、潜んでいた部屋を飛び出した。再びリビングに足を踏みいれ、閉ざされたドアにそっと接近する。

ドアの左斜め前方の位置にベッドは置かれている。広いベッドルームであり、ドアを少し開けただけでは、すぐに気づかれることはないはずだ。

あの夜、熟睡する妻の肢体を西脇が撫で回した光景も、私はそんな風にして覗いたのだ。だが、私にはすぐにドアを開ける勇気がなかった。

膝を曲げてその場にしゃがみこみ、ノブの辺りに顔を置く。ドアは閉じたまま、中の様子をもう一度うかがう。最初に確認できたのは大場の声だった。

「晃子さん、素敵ですよ・・・・・」
バスルームの中と同じように、大場は妻の体を賞賛する言葉を漏らしている。

「そんな風に見ないでくださいっ・・・・・」
戸惑った様子の妻の声は、明らかに平素とは異なり、艶がかったものだった。私は、妻が大場の挿入を既に許していることを確信した。

「それは無理ですよ、晃子さん。こんなスタイルのいい裸があったら、男の人はみんな見ちゃいますよ。それに見るだけじゃなくてこんな風に触ったりして・・・・」

「ああんっ・・・・・・」
「こんなに乳首が勃ってますよ、晃子さん・・・・・」

「駄目っ・・・・・、触っちゃいやっ・・・・・」
「上に乗った女性をこんな風にいじめるのが男の楽しみなんですよ・・・・・」

大場のその言葉は、私がここにいることを知っているかのように、挑発的に聞こえた。ためらうことなく、私は静かにノブを回し、ドアをわずかに押し出した。

しゃがんだまま、ベッドの方向に視線を投げる。その中央で背筋を伸ばして座っている妻の体が、私に目にはっきりと捉えられた。

意外なことに、妻はあの濡れた白いTシャツを依然として着ていた。浴室で激しく犯されたときも脱がなかったのか、或いはベッドにあがった際、再度着せられたのか。

妻の胸の付近に下方から手が伸びる。仰向けに寝ているのは大場だった。細い脚を開いて彼の腰にまたがる妻の秘所は、やはりペニスで貫かれているようだ。

ベッドの脇に西脇が立っている。全裸の彼の体は、いつにも増して醜く、嫌悪感を与えるものだった。背を向けた彼に、私が気づかれる恐れはなさそうだった。

「やらしいなあ、こんなにおっばいが透けて見えてますよ、晃子さん」
裸体の曲線をくっきりと浮かびあがらせるかのように、大場は妻の乳房をTシャツの上から押し撫でている。

「はうっ・・・・・、お願い、よしてっ・・・・・」
一度絶頂に昇り詰めてしまったことを忘れたかのように、妻は無垢な様子で大場の腕を掴み、抵抗を見せた。

「奥さん、それはいけませんな・・・・・」
西脇が低い声でそうつぶやきながら、ベッド上にその巨体の一部を預け、晃子の腕を掴む。

「さあ、いやらしく大場さんに見せるんです、奥さんの体を・・・・」
掴んだ妻の両手首を、西脇が上方に持ちあげる。頭上で両腕を拘束された格好にさせられ、妻は困惑するように小さく首を振った。

「晃子さん、上になるの好きなんでしょう?」
大場の質問に、妻がすぐに答えることはなかった。晃子の本音を見透かすように、西脇が代わって言葉を口にする。

「奥さんにこんな体位の経験はないんですよ、大場さん・・・・」
「結婚してもう随分なるって言うのに、ですか・・・・」

「奥さんはずっと満たされないまま過ごしてきたんです・・・・」
妻の両手首を掴んだまま西脇はそう言うと、ひじで晃子の背中を押すような仕草を見せた。その意図がわかったかのように、大場が妻の腰に手を伸ばす。

Tシャツの裾から手を滑り込ませ、妻の腰のくびれをがっちりと掴む。西脇が開始させたかすかな波動に合わせ、大場が晃子の腰を前後に揺すり始める。

「はんっ・・・・・・、いやっ、恥ずかしいっ・・・・・」
瞳を閉じた妻が、再び首を左右に振る。二人の男がその責めを止めることはなかった。彼らに教えられるように、妻の腰の振りが少しずつ滑らかなものに転化していく。

「あっ・・・・・・・、あんっ・・・・・・・」
感じていることを確かに伝える喘ぎ声が、妻の体奥から漏れ始める。



(↑クリック、凄く嬉しいです)


エルシーコスメ&ラブグッズ体験談

Comment

管理者のみに表示