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波涛の彼方(17)

2010 07 01
周囲の様子は、村岡の言葉が正しいことを証明するようだった。朋子を背後から抱きしめるこの男の行為を、咎める参加者は誰もいなかった。

村岡が現れる前と同じような雰囲気を取り戻し、彼らは談笑し、食事を進めている。長細い座敷内に、淫靡なムードなど全く存在していない。

5、6人いた女性参加者は、男たちよりも若干若く、皆50代前半のようだった。朋子は、彼女達が自然な風に各テーブルに散っていることに気づいた。

彼女達は、ホステス役を買って出ているように見えた。老いた男性達は、付近にいる女性を取り囲むように座り、その熟した肉体を服の上から撫で回している。

どのテーブルでも同じような光景が展開され始めている。あたかもそれは、村岡の行為に刺激されたかのようだった。

「見なよ、奥さん、どこのテーブルでも楽しそうにやってるだろう?」
「・・・・・・・」
「この島ではこれが当たり前の姿なんだよ」

片手を朋子のわきの下に挿入し、村岡は人妻の豊かな胸元をゆっくりと揉んだ。もう片手をテーブルの上に伸ばし、再びビールを口にする。

体勢を後方に崩され、朋子は逃げることもできなかった。この男とこんな風に親密な格好でいるところを周囲に見られてしまうのが、朋子には我慢できなかった。

自分達で盛り上がりながらも、老人達がさりげなくこちらを見ているのがわかる。三原という、あの司会役の老人の視線を、朋子は特に感じていた。

目が合っても、三原はその視線を逸らそうとはしなかった。彼の目には、村岡への怒りと同時に、羨みや妬みの感情が宿っているような気がした。

あの男は、村岡がここに来る前、朋子の腕をずっと握り締めていた。酔いの席の軽い余興としか考えていなかったが、本当はそうではなかったのかもしれない。

「奥さん、三原のおっさんに何をさせてたんだ?」
再びそんな質問を口にしながら、村岡は朋子の肢体を引きあげた。背中を完全に男に密着させ、朋子は彼の顎のあたりに頭を接するような格好になった。

「好きに触らせてたんだろう、奥さん?」
村岡の手が朋子のシャツの一番上のボタンに触れる。あの浜辺での忌まわしい行為が再現しようとしていることを、朋子は感じた。

「やめてくださいっ・・・・・・・」
男の腕の中で、朋子はばたばたと暴れるように身を悶えさせた。だが、屈強な村岡に、一度捕らえた獲物を解放するつもりがあるはずもなかった。

「あのおやじはいい年してスケベだからなあ。特に奥さんみたいな巨乳は、やつが一番好きなタイプだよ」

朋子に見せつける様に、村岡がゆっくりとしたペースでシャツのボタンを外していく。人妻の鎖骨付近の白い素肌が、少しずつ曝け出されていく。

男のタバコの匂いを感じる。朋子は、村岡の汚れた口にキスを強要されたことを、濃厚に思い出した。再びそれをされることを、想像せずにはいられない。

あちこちのテーブルで老人達の笑い声が響いている。談笑の輪の中にいる女性たちは皆、ふくよかな体型をしていた。服の乱れこそないが、男たちは先ほどより更にその行動をエスカレートさせている。

朋子は、無関心な様子の彼らが、好奇な視線を自分に注ぎ続けているのを感じていた。いじめられる若妻の姿を、彼らは興味深げに鑑賞しているのだ。

「奥さん、じいさんにこの胸を触らせてたんだろう?」
シャツのボタンを2個外し、村岡は生じた隙間を広げるように指を突っ込んだ。くっきりとした胸の谷間が男に上から覗き見られるのを、朋子は感じた。

「そんなことしてません・・・・・・・」
再び、朋子は村岡の言葉を強く否定した。その強がる様子が、村岡を、そして座敷内の老人達を興奮させていることに、朋子は気づいていない。

「東京の人妻はどんな下着をしてるんだろうな」
朋子の耳元でそうささやきながら、村岡は更にもう1個のボタンを外した。はだけたシャツの隙間から、朋子の白いブラが顔を覗かせる。

「案外地味なブラじゃないか。旦那の趣味かい?」
人妻の清楚さを象徴するかのような、その控えめなデザインの下着を、男は手のひらで覆った。その瞬間、朋子はかすかに肢体を震わせた。

「ほんと、いい体してるねえ、奥さん」
自分の体に押さえつけるように朋子を拘束し、村岡は肩越しから伸ばした手で、彼女の豊乳を堪能するように愛撫し始めた。

「いやっ・・・・・・・、やめてくださいっ・・・・・・・・」
「感じやすいんだろう、奥さん。すぐによくなってくるさ」

「ふざけたこと言わないで・・・・・・」
「あれっ、そんな強気な面もあるのか、奥さんには」

怒りを込めた視線で後方を見つめてくる人妻を、男は歓迎していた。彼女の態度に罰を与えるように、男は朋子の体を再び両手で引き起こす。

座ったまま、朋子の肢体の方向を少し変える。シャツの下から覗き見えるブラに包まれた胸元を、朋子は老人達に正面から披露することを強要される。

「ほら、おっさんたちに見せてやるんだよ」
背後から朋子を抱えあげながら、村岡は人妻のシャツのボタンを全て外した。スカートから引き抜いたシャツの裾を大きく広げ、朋子の乳房をブラ越しに掴む。

「やめてっ・・・・・・」
深い羞恥心と、鼓動を早めるような妙な気分が朋子を包む。畳の上に脚を崩して座ったまま、朋子は唇を噛み、老人達の視線から逃げるように下を向いた。

「奥さん、その美人の顔を見せるんだよ」
朋子の顎を、村岡が強引に上を向かせる。片手で人妻の顔を固定したまま、男はもう片手で強く朋子の胸を責めた。

「いやんっ・・・・・・・」
その抵抗の声に、何か異質な感情が込められていることに、朋子は気づく。理性とは別に、体が妙な反応を示し始めている。

平静を装うように、朋子は瞳を開き、ちらりと正面を向いた。こちらを凝視している男もいれば、濃厚な口づけを交し合っている男女の姿も目に入った。

狂ってるわ・・・・・・・、この島は普通じゃない・・・・・・・

誰もが、獣のような欲情を抱えている。逃げることの出来ない孤島に自分が足を踏み入れてしまったことを、朋子は今、ようやく悟った。



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Comment
このシチュエーションって「生贄」のカラオケボックスのシーンに似てますね。あのときは最後までヤラレちゃいましたが、今回はどうなるのか楽しみです。

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