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波涛の彼方(25)

2010 07 06
「あずささん・・・・・・」
そこにいるのが菊地あずさであることに、朋子はすぐに気づいた。人妻の抵抗を先んじて制するように、あずさは朋子の肩に手を置いた。

「朋子さん、ごめんなさいね、驚かせて・・・・・・」
「・・・・・・」

朋子は言葉を詰まらせた。自分があずさにいったい何をされているのか、それさえも彼女は理解することができなかった。

乳房を愛撫し、脚を責めて来るのが他人の手であることに気づいたとき、朋子は無意識のうちに、それが村岡であることを想像していた。

こんなことをする侵入者は、あの男以外にあり得なかった。それに朋子は、直前まで、村岡が夜這いをして井山の肉体を奪うという、リアルな夢を見ていた。

しかし、それは村岡ではなかった。想像さえもしなかった、菊地あずさなのだ。あの浜辺での親身な彼女の姿を思い、朋子は何とか声を絞り出した。

「あずささん、どうして・・・・・・、どうしてここに・・・・・・」
「こういう習慣がこの島にはあるのよ、朋子さん・・・・・・」

「でも・・・・、鍵は全部かかっていたはずです・・・・」
「思いを寄せる人のところには、どんなことをしてもこっそり忍び込むの・・・・・」

朋子の疑問に答えを示すことなく、あずさはただ囁きながら、指先の運動を再開させた。暗闇の中、彼女は朋子の太腿から腰骨のあたりを優しげに撫でた。

覚えたことのない、妖しい気分が朋子を包み込んでいく。あずさは確かに告白した。朋子のことを「思いを寄せる人」である、と。

過去に、女性からそれとなく好意を告白されたことはある。でも、こんな風に体を触れられることなど、朋子には一度も経験がなかった。

あなたはおいしそうな体してるから、しっかりしなきゃ駄目よ・・・・・

浜辺であずさにそう言われたことを、朋子は思い出した。あのときにはもう、自分をそんな風に見ていたのだろうか。朋子は高鳴る一方の鼓動を感じた。

「朋子さん、眠っているとき、少し声出してたわよ・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「エッチな気分だったんでしょう・・・・・、今もそうかしらね・・・・・・」

パジャマの上から、あずさは再び朋子の乳房を手のひらで覆った。そして、柔らかなその丘陵を、堪能するようにゆっくりと揉み始める。

「あずささん・・・・・・、いけません、こんなこと・・・・・・」
朋子は、今もなお、あずさが悪ふざけをしているのだと考えていた。村岡に手を出されて困っていた人妻のことを、少しからかっているだけに違いない。

だが、あずさは動かし始めた手を止めようとはしなかった。彼女は両手を駆使し、横たわる朋子の全身にくすぐるような愛撫を与え始めた。

既にズボンは脱がされている。あずさの手が、パジャマの上着のボタンに伸びてくる。夢の中で、村岡が井山のボタンを引き千切ったことを、朋子は思い出す。

その記憶を裏切るように、あずさは丁寧な様子で一個ずつボタンを外していく。全て外し終えると、大きく前を広げ、朋子の上半身を外気に触れさせた。

「あずささん、駄目ですってば・・・・・」
朋子は、妖しい雰囲気を壊そうと、意図的にふざけた口調でそう訴えた。だが、それが聞こえないかのように、あずさの手がブラの膨らみを再度包んでくる。

「あっ・・・・・・・」
かすかに艶めいた声を漏らしてしまったことに、朋子は激しく動揺した。相手が女性だけに、強く抵抗できない自分が、朋子はどこかもどかしかった。

「朋子さん、女の人にこんなことされたことあるのかしら?」
ささやきながら、あずさは朋子の乳房をブラの上からゆっくりと揉みしだく。夢の中で覚えた快感が、一気に蘇ってくる。

「そんなの・・・・・あるわけないです・・・・・・・」
「そう。じゃあ、私が初めてなのね・・・・・・・」

片手で胸を責めながら、あずさはもう片手を朋子の肢体中に走らせた。羽毛のような感触の彼女の指先が、朋子に震えるほどの心地よさを与えてくる。

「あずささん、駄目っ、くすぐったい・・・・・・・」
朋子は、淫らな気分をごまかすように、そう言った。だが、くすぐったいような感覚は、濃厚な快感と裏腹のものだった。

「ふふっ、いいのよ、くすぐったかったら笑っても・・・・・」
あずさのタッチは、まるで素肌の毛先だけをかすかに震わすような微妙なものだった。朋子は我慢できない様子で、布団の上でもじもじと肢体をくねらせた。

全身の震えが、熱を伴ったまま下腹部に集まってくる。あずさの指先が動く度に緊張が解けていく。朋子は繰り返しシーツを握り締めることしかできない。

「男の人にされるよりもいい気持ちでしょう、朋子さん?」
あなたがまだ知らない快感を今から教えてあげる。あずさの言葉には、そんなメッセージが隠されているようだった。

まだ結婚前、女性だけのグループで海外旅行に出かけたことがある。宿泊したリゾートホテルのエステサロンで受けたマッサージのことを、朋子は思い出した。

それは、決して性的なものではなかったが、確かに心地よく、声をあげてしまうほどのものだった。朋子は今、敢えてそのときの自分になりきろうとした。

あずささんにマッサージをしてもらってるだけ・・・・、ただそれだけよ・・・・・

抵抗すると、逆に妙な立場に自分を追い込むような気がする。朋子は寝室へのあずさの侵入に合意し、彼女の行為を努めて普通な態度で受け入れようとした。

「気持ちいいでしょう、朋子さん?」
あずさの言葉に、朋子は素直にうなずいた。暗闇でもその仕草はあずさに伝わった。彼女の指先が朋子の股間に伸び、ショーツの上からあそこを軽く撫でた。

「あんっ・・・・・・・・」
「素敵ね、朋子さんの声って・・・・・・」

声を漏らす朋子を優しく受け止めながら、あずさはその指先で的確なポイントを探り当てた。既に濡れているショーツを通じ、朋子の突起部がノックされる。

「駄目っ、あずささん・・・・・・、そこはいけませんっ・・・・・・」
女性をどんな風に悦ばせるのか、女性であるあずさが知らぬはずはなかった。朋子は息を乱しながら、隆夫のことを一瞬思い出した。

「あずささんっ・・・・・・、ああんっ、主人に叱られますっ・・・・・・」
ぐいぐいとクリトリスを刺激してくる指先に、朋子は布団上でいやらしく身を悶えさせた。声をそれ以上漏らさぬよう、朋子は自分の指をきつく噛んだ。

「朋子さん、そろそろこれも脱ぎましょうか・・・・・・」
あずさの手が朋子のショーツにかかる。それを脱がそうとする彼女の行為を助けるように、朋子は無意識のうちにヒップを浮かせた。



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Comment
レズものですか‥(汗)
かなり苦手なんですが意外と人気あるんでしょうか? 村岡を期待して高まっていた興奮が、一気に冷めてしまいました(ToT)
すみません…

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