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続・波涛の彼方(12)

2010 09 07
「あっ・・・・・・、あっ・・・・・・・・・」
ペニスを前に押し進める度に、千佳子の口が開き、悩ましげな吐息が漏れ出す。若者は、自らが完全に優位に立ったことを確信する。

「おばさん・・・・、ほらっ、もっと声出してよ・・・・・・・・」
柱にしがみつく千佳子のヒップを親指でぐいぐい押すように揉みながら、男は最初から激しく腰を振り始めた。

それは、肉棒を貫いている女に快感を与えるためというよりも、自分自身の気持ちよさを求め、ただ夢中で走り始めた男の姿だった。

自分のペースに巻き込んだことで満足してしまったかのように、若者の顔にはどこか独りよがりな色が浮かんでいる。

彼自身が、それに気づいている様子はなかった。若者はただ、自らの欲望を満たすために腰を振り続け、千佳子の濡れた膣の誘惑に溺れていく。

先刻までの二人とはどこか違っていた。男の上に跨り、挑発するように腰をくねらせていったとき、千佳子は確かに快楽の渦に巻き込まれようとしていた。

もう何年もセックスでの悦びを感じていない女の肉体は、仕掛けた罠に、自らはまることを無意識のうちに選択しようとしていたのだ。

こんな若者に屈してはいけないという意志が、かえって肉欲に素直になることへの誘い水となる。演技であったはずの喘ぎ声が、いつしかそうではなくなる。

ああっ、いいっ・・・・・・・・・

誰に抱かれているのかも忘れ、千佳子はそんな気分に浸り始めていた。ヒップを滑らせ、若者のペニスが体奥にまで貫くことを彼女は自分から求めた。

男に指示されるまま柱を掴んで立たされ、バックから挿入をされたときも、千佳子のそんな淫らな気分は消えうせてはいなかった。

もうどうにでもなればいい。もっと濃厚な快感を与えられたい。異国の地で自分を抱いてくれた男たちのように、たっぷりと時間をかけて、激しくいじめて欲しい。

千佳子の体は、性の刺激に激しく飢えていたのだ。だが、若者はそんな女の本音を見透かすことができなかった。それが、幼い彼の破綻の始まりであった。

「ああっ、おばさん・・・・・・、ほらっ、どうなんだよ・・・・・・」
狂ったように腰を振りながら、どこか焦るように背後から声をかけてくる男の態度に、千佳子はかすかな不満を感じ始めていた。

「駄目っ・・・・・・・・、ねえ、もっとゆっくりして・・・・・・・・」
それは、千佳子の願望だった。もっと深く、濃厚な快感を得るためには、男にそうして欲しい。他意もなく、千佳子は素直にそう漏らした。

しかし、若者はその言葉に従おうとはしなかった。男には既に余裕がなく、女の指示に従うことができないのだ。千佳子は、後方から犯されながらも、そう確信した。

皮肉な展開だった。あと少しで屈服しようとしていた千佳子は、自分が求める快感を与えられないことで、男の未熟さに再び気づくことができたのだから。

「そんなに動かないでっ・・・・・・、もう少しゆっくり・・・・・・・・」
ささやきながら、千佳子は後方を振り向き、若者の顔を見つめた。自らの興奮を制御することもできず、一心不乱でペニスを往復させている男がそこにいた。

若者の未熟な姿を見たことで、千佳子の興奮は急速に冷めていった。挿入を許しているにもかかわらず、千佳子の心に男を見下すような気分が蘇ってくる。

「ねえ、落ち着いてよ・・・・・・、そんなに焦らないで・・・・・・」
「おばさんっ・・・・・・・、もうイきそうなんだろう・・・・・・・・」

男が苦し紛れにそうつぶやいた。こんなところに子供らしさが顔を覗かせるのだ。千佳子は、ついさっきまでの興奮が嘘のように、冷静さを取り戻していく。

「イクわけないでしょう、そんな風にされて・・・・・、ねえ、焦っちゃ駄目っ・・・・・・」
「駄目だよ・・・・・・・、おばさんっ、もう無理だって・・・・・・」

男の放出がすぐそこにまで迫っていることに千佳子は気づく。説得を放棄し、彼女は再び前を向き、柱をきつく抱きしめる。

若者を追い込むように、自分から下半身をくねらせてやる。ヒップを突き出すように、腰のくびれを何度も揺らし、官能的に喘いでみせる。

「ああっ、おばさん・・・・・・、ああっ、出すよ・・・・・・・」
「いやっ・・・・・・・、まだ我慢しなさいっ・・・・・・・」
「ああっ、もう・・・・・・・・・」

狂暴な唸り声をあげながら、男が高速で腰を突き出した。ぱんっ、ぱんっ、と卑猥な音が響き、千佳子の長い手脚が暗闇の中で白く光る。

男の最後の責めに、千佳子の体奥で再び快感の匂いが漂い始める。ううんっ、と声を漏らし、首を振りながら、千佳子はそれが更に続くことを願う。

しかし、男は彼女を満たすことはできなかった。恍惚の色を一瞬回復させたかのような千佳子の横顔を見たとき、彼の我慢の糸はあっけなく断ち切られた。

「ああっ、おばさんっ!・・・・・・・・」
ここまで持続力を誇示してきたのが嘘のように、若者は情けない声をあげた。ペニスを引き抜く余裕もなく、彼は千佳子と交わったまま、それを解き放った。

膣内でぴくぴくと痙攣する男のものを感じる。今夜の自分が危険なサイクルにいないことを思いながらも、千佳子は若者のわがままを責めないわけにはいかなかった。

「ねえ、まさか中で出しちゃったの?」
「ご、ごめん・・・・・・・・」

「もう、ふざけないでよ・・・・・・」
自分から腰を動かし、千佳子は男のペニスから逃げた。そして、正対して立ちながら、彼の腰のものに手を伸ばした。

あれほどに勃起していた棹が、射精を終え、さすがにその硬さを失いかけている。男の未熟さをからかうように、千佳子はその柔らかな棒を握り、軽くしごきあげた。

「やっぱり子供だったのね、あなたも・・・・・」
「ちょっと待ってよ、おばさん・・・・・・・」

「女をイカせることもできずに中出しするなんて、子供以外の何者でもないわよ」
何か言いたげな若者に大人の真実を突きつけるように、千佳子が言い放つ。自らの失態もあり、男は言葉を失い、裸のまま呆然とそこに立つ。

「私たちがこの島で何をしようと、もう邪魔はさせない。いいわね?」
畳の上に脱ぎ捨てられた服を素早く身につけると、千佳子は朋子に合図を送った。

若者達を置き去りにし、二人はその浜を後にした。夜、目が覚めた千佳子が自分の不在に気づき、ただ勘を頼りにこの浜辺にまでタクシーでやって来たことを、朋子は帰途の車の中で知らされた。

「千佳子、よくわかったわね、私がここに来たことが」
「姉さんにとって、忘れることのできない場所でしょう、ここは」

助手席にぐったりともたれながら、千佳子はそう言った。若者達との行為などなかったかのように、二人はそれ以上会話を交わすことなく、静かに宿に戻った。

ある手紙が朋子宛に届いたのは、翌朝のことだった。



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Comment
情景がリアルに伝わってきて…
特に若者のセックスの描写あたりは最高です^^
思わず肩に力が入りました。

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