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続・波涛の彼方(27)

2010 10 04
声を出して千佳子に助けを求めるべきだ。自分の中の理性が放ったその指示に、しかし朋子は、しばらくの逡巡の後、従うことはなかった。

椎名が少しずつ真実を話し始めようとしている。決定的な証言を得るためにも、朋子はぎりぎりの段階まで我慢し、彼が与える恥辱に耐えることを選んだ。

座らされた椅子の上で動くことができない。狭い浴室の洗い場でタオルを剥ぎ取られ、朋子は全裸の後姿を男の眼前に曝け出している。

「それほど緊張なさることはないでしょう、奥さん」
朋子の白い肌を我が物のように撫でながら、椎名が後方から囁いてくる。どうやら彼もまた、別の風呂椅子に座ったようだ。

「椎名さん、私は結構です、食事の前にお風呂に入ってますから・・・・」
「でも奥さん、お背中が汗でこんなに濡れてますよ」

ねっとりとした手つきで、椎名が朋子の背中を更に撫で回す。朋子は脚を閉じ、両手で乳房を隠した。妙な気分を避けるように、目を閉じて下を向く。

肌に浮かんだ汗は、風呂の中にいるせいだけではない。椎名の体に石鹸を塗り広げていく中で、朋子の肉体は自然と熱を帯びていた。

「奥さん、さあ、綺麗にしてあげますから」
傍らにあるボディーソープの容器に椎名の手が伸びる。彼がタオルなど使わず、手に直接その液体を垂らしたことに、前を向く朋子はまだ気づかない。

石鹸で濡れた椎名の手が、唐突に朋子の腰の辺りに触れる。火照った肢体に鳥肌を誘うような感触が走り、朋子は秘かに唇を噛む。

両手で弧を描くように、男の手が動き始める。マッサージを受けているかのような錯覚が朋子を包み込む。何本もの指先が肌を走り、性感帯を探すように肌を押す。

「椎名さん、もう結構です・・・・・・」
「まだ始まったばかりですよ、奥さん」

少しずつ椎名の椅子がこちらに近づいてくるのを感じる。男の両手が朋子の脇腹に大胆に触れる。見事な曲線を上下に動く幅が少しずつ大きくなる。

朋子の豊かなバストの裾野付近に男の手が達する。その膨らみの周辺に石鹸を広げながら、椎名はしかし、なかなか手を完全に前に回さない。

焦らすような男の行為に、朋子は息苦しさを感じ始める。男がやがてそうするのがわかっているだけに、朋子はそれを早くして欲しいような気分になる。

自分を抱きしめるように、朋子は胸の前で更にきつく腕をクロスさせる。椎名の指先が腋の下に侵入してくる。ぬるりとしたソープの感触がそこをくすぐる。

朋子の首を後方から包み込むように、椎名の両手が動いていく。少しずつ白い泡の部分を広げ、男の手が朋子の顎下、そして耳の辺りに這って行く。

「やめてくださいっ・・・・・・・」
かすかな声で、朋子が抵抗する。それに詫びるのではなく、椎名は別の言葉を口にする。

「ご主人は、いや、隆夫は、私の弟を殺した酷い人間です・・・・・」
三原の証言どおり、城崎隆夫がこの島の出身であり、あの交通事故に深く関わっていたことを、椎名が初めて朋子に告白する。

更にソープで濡らした男の両手が、朋子の肩付近から首筋、そして耳へと至る曲線を撫でる。男の手を払いのけたくとも、胸を隠す朋子にはそれができない。

くすぐったいような感触が、幾度となく朋子の肢体を走り抜ける。小さな木製の風呂椅子の上で、朋子はその裸体をもじもじと動かし、何とか耐えようとする。

「殺人を犯してこの島から逃げた隆夫のことを、私は何十年も探しました」
椎名の手が朋子の鎖骨付近に回り込み、更に下方へと伸びる。乳房を隠す朋子の両手の下に、ぬるぬるした椎名の手が強引に侵入を果たす。

交差した腕は、もはや何の障害にもならなかった。朋子の剥き出しの双丘を手のひらで覆い、椎名は頂点からたっぷりと泡を塗りたくっていく。

「はんっ・・・・・・・・」
耐え続けていた声が、朋子の喉奥から漏れ出す。それをきっかけとするように、椎名が朋子の背中に後方から完全に密着してくる。

彼の裸体には、未だ白い石鹸が残っている。互いの泡を混ぜ合わすように、男はいやらしく体を動かし、同時に朋子の乳房を揉み始める。

「いやっ・・・・・・、いやですっ・・・・・・・」
この男は夫を殺した人間かもしれない。椅子に座ったまま首を振って朋子が抵抗を示す。男の腕を掴むが、石鹸で濡れたそれは簡単に逃げてしまう。

「奥さんの想像通りですよ。あなた達夫婦をこの島に呼んだ目的はひとつです。隆夫に罰を与えるためですよ・・・・」

少しずつ階段を昇っていくように、椎名の告白は続く。そして、その報酬を求めるように、彼は朋子への責めもまた、少しずつ深めていく。

左右の乳首をつままれ、くりくりとそこを刺激される。ううんっ、と小さな息を吐きながら、朋子は千佳子に助けを求める機会を逸していく。

「あいつは真面目なやつだった。逃げながらもずっと負い目を感じて生きてきたはずです。だからこそ、私の誘いを断るわけにはいきませんでした」

大学を辞職し、松木島という小島に移る決心を教えてくれたときの夫の姿を、朋子は思い出す。その裏に隠された夫の秘密に、その時は気づくはずもなかった。

「奥さん、私は考えましたよ、あいつにどうやって復讐しようかってね。すぐに殺してしまっては、私が味わったのと同じ苦しみを与えてやることができない。だからね、奥さん、私はこうすることにしたんです」

背後から伸びる椎名の両手が朋子の腹部に伸びる。へその辺りからヘアにたっぷりと泡を広げつつ、閉ざされた美脚の隙間に指先を差し入れる。

時間をかけていじめられた朋子に、それ以上脚に力を込めることなどできない。たやすく広げた朋子の脚の内側を、椎名は撫でるようにして白く濡らす。

「やめてっ・・・・・・、そこはいやですっ・・・・・・・・」
男の指先が、内腿の付け根に向かっていくのを感じながら、朋子は肢体を悶えさせた。男は既に、完全に朋子を拘束した格好になっている。

告白の意味を、椎名は朋子に態度で教えるかのように指を重ねる。白い泡で濡れたその先端で、男はそっと朋子の秘所に触れ、そしてぐいと中に突き入れる。

「ああんっ・・・・・・・・」
深い吐息を漏らしながら、朋子は背後の男にもたれかかるほどに肢体を反応させる。泡まみれの朋子を背後から抱きながら、椎名がゆっくりと指を動かし始める。

「あっ・・・・・・・、あっ・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・」
「分かりますか、奥さん、私が狙ったものが・・・・・」

「いったい何を主人に・・・・・・・、ああんっ、しないでっ・・・・・・・・・」
「私は奥さんを狙ったんですよ。隆夫の大切なもの、奥さんをね」

朋子の蜜園をかき回すように、椎名の指が動く。くちゅくちゅという淫らな音が、朋子の耳にも届き始める。男への憎しみが強まれば強まるほど、快感が増してしまう。

「隆夫のものをここに何度も入れたんだろう、奥さん?」
「はんっ・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・」

反応を始めてしまった自分自身を、朋子は懸命に抑えこもうとする。そんな決意を揺るがすように、男の硬いものの先端が朋子の腰に触れる。

************

険しい山道の終点にあるこの小さな宿に、ふもとから2台の車が向かっている。1台は間もなく到着する場所にまで達しているが、もう1台はまだ海岸近くの道にいる。到着までには、少なくともあと1時間以上はかかるはずだ。



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Comment
思わず、息を飲んでしまいます。
車には誰が乗っているんでしょうか?
続きが気になってしょうがありません。

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