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誘われた妻~香奈の秘め事(24)

2010 11 29
「えっ、どこでですか?」
妻の声には、驚きとともに何かを期待するような匂いも漂っていました。

「いや、どこかわからないけど・・・・、僕のこと、覚えてない?」
既に同い年であることを知ったせいか、妻に対する山崎の口ぶりは随分と親しげなものでした。その指摘に、改めて山崎の顔を見つめる妻の姿が想像できます。

諸原綾香のアパートでの夜のことを、妻は思い出すのでしょうか。山崎の腕に触れられ、抱き寄せられるうちに、酔いの彼方の記憶が蘇ってくるのでしょうか。

「すみません、全然覚えがないですけど・・・・・」
「じゃあ、今夜が初対面なんですかね?」

「もう、変なこと言わないでください、山崎さん。当たり前じゃないですか・・・・・」
「ははは、そうですね・・・・・」

2人の間に漂っていた妙な気配が消え去っていくことが感じられました。私はその機を逃すまいと、廊下を進み、キッチンに姿を現しました。

しかし、私はその場で立ち止まってしまいました。予想に反し、山崎は台所にいる妻を、依然として背後から抱きしめていたのです。

「あっ、大島さん・・・・・、ああ、まずいところを見られちゃったな・・・・」
とっさに妻の肢体から手を離した山崎が、そうつぶやきながらも何かを伝えるように私を見つめます。彼は既に行動を開始しているのです。

「少しくらい構わないさ、山崎君。うちの女房でよかったら、好きにしていいよ」
平静を装うためにも、私はそう言うことしかできませんでした。

「えっ、いいんですか、大島さん?」
「今夜はゲストなんだから。まあ、楽しんでいってくれよ」
「じゃあ、お言葉に甘えようかなあ・・・・」

笑顔で妻を見つめながら山崎はその場を離れ、トイレへと向かいました。彼が意図的に私たち夫婦を2人にしたことに、私は気づきました。

「ちょっとパパ、ねえ、どういうことなの?」
「まあ、そう怒るなよ、香奈」

「だって、あの人、今、私のお尻触ってきたのよ」
「まあいいじゃないか。あいつもずっと彼女がいないみたいで寂しいんだよ」

「でも、好きにしていいよ、だなんて・・・・・・」
「香奈がホステス役なんだから。少しくらい楽しませてやれよ、あいつを」

妻に罠を仕掛けたことに対する罪の意識が心の中に芽生えかけていたにもかかわらず、私はすらすらとそんな科白を並べてしまいました。

少しぐらい、山崎に好きにさせてもいいだろう。台所で彼に後方から密着された妻の姿を見た私は、もう少しだけ、その続きを見たいと感じていたのです。

「もう、パパったら・・・・・、ねえ、パパは平気なの、目の前で私がそんなことされて」
私の胸をくすぐるように指先を動かし、妻が甘えた口調でそう訊いてきます。その表情には、私の真意を試すかのようなかすかな笑みが浮かんでいます。

「そりゃいい気持ちはしないさ。でも、まあ、世話になってる人間だから・・・・」
「知らないわよ、私が本当に誘惑されても」

「おいおい、そんな可能性があるのか?」
私は慌てた口調でそういいました。妻のそんな言葉を想像してなかったのです。

「だって、あの人、結構女の人知ってるみたいよ。何だか強気で攻めてきそう・・・・」
「心配するなよ、香奈。危なくなったらすぐに助けてやるからさ」

「ほんと?」
「ああ。もうこれ以上は我慢できないって思ったら、俺に何かサインを出してくれよ」

「ふふっ、わかったよ。じゃあ、どうしよっかなあ・・・・・。じゃあ右手の指先でこうやって何回も叩くから。ちゃんと見ててよね、パパ」

妻は、人差し指と中指を上下に動かし、テーブルを叩くような仕草を見せました。私は、妻への贖罪の気持ちをどこかで抱きつつ、頷きました。

妻はあの男にいったいどこまで許すのだろう。思いもよらず、妻が秘めた計画に協力するような姿勢を見せたことに、私は興奮を高めていました。

かと言って、山崎に最後まで許すことを私はもう考えていませんでした。妻が酔って完全に意識を失ったときにあの男に抱かれたという事実が、はっきりしたのです。そんな妻に、私は酷い罰を与えたくはありませんでした。

ここまで来た以上、何もせずに山崎を帰すことはできない。だから、妻と戯れる程度のことを彼に許し、そして、お開きにすればいい。

彼の行為が過激になれば、妻も助けを求めるサインを送るに違いない。途中で止めることはできない、と山崎は言っていたが、それを強引に終わらせるのだ。

立ったまま妻を抱きながら、私はそんなことを考えていました。そして、背後に山崎の気配を感じたので、私は妻の体を離しました。

「山崎君、今、妻にも説得したから」
「えっ、ほんとですか?」

「ああ。彼女のいない君をホステスとして少しは盛り上げろって言ってやったよ」
私の言葉に、妻は山崎のことを笑って見つめます。

「仕方ないな~、山崎さん。少しだけですからね」
私たちはリビングのソファセットに場所を移し、改めてそこで飲み直すことにしました。テーブルの上にはフルーツとともに、ワイングラスが置かれます。

山崎に進められるがまま、妻はグラスに白い液体を注がれ、乾杯とともにそれを飲みました。そんな妻の仕草を、山崎はじっと見つめています。

1人がけのソファに私が座り、長いソファに山崎と妻が隣同士で座っています。ふざけながらも、山崎は少しずつ妻の肢体に近づいていきます。

「大島さん、いやあ奥さん、結構僕の好みなんですよねえ」
さりげなく手を伸ばし、山崎は妻の太腿の辺りを撫でます。そして妻の手を握ろうとしますが、妻はそれをやんわりと否定します。

「香奈、ほら、山崎君のグラスが空いてるよ」
私の言葉に、妻は緊張気味にワインボトルを手にし、山崎のグラスに注ぎます。

薄いピンクのシャツに純白のタイトスカート。男の隣に座り、かいがいしく動く妻の姿は、まるで本当のホステスになったかのように映ります。

「うらやましいですよ、こんな奥さんがいらっしゃるんなんて」
再び山崎の指が妻の手に絡みます。今度は観念するように、妻は逃げることなくその要求を受け入れます。

話を進めながら、山崎と妻の指先が次第にきつく絡み合っていきます。私には聞こえないように、山崎が妻の耳元で何事かをささやきます。

くすくすと笑う妻の肢体に、彼は更に接近していきます。密着するように座りながら、片腕を妻の腰に伸ばし、強く引き寄せます。

一瞬、妻が私のことを見つめます。勿論、まだ右手のサインを送ってはきません。再び山崎の口が耳元に近づき、妻はくすぐったそうに身をよじらせます。



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