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欲情のトライアングル(33)

2011 11 11
「全部呑んで、藍子さん・・・・・・・・」

放出の快感に浸りながら、僕はすぐに冷静さを取り戻すことはありませんでした。興奮を引きずりながら、強く藍子さんの後頭部を抑え続けます。

いやっ、と叫ぶように、藍子さんが僕を見つめ、懇願の視線を投げてきます。僕は思い出します。童貞の若者を激しく侮辱した人妻のことを。

「駄目だよ、藍子さん・・・・・・、僕のを呑むんだ・・・・・・・・」
露にされた肩を上下させるほどに、藍子さんは息を乱しています。長い間痙攣を続けた僕のものを、藍子さんの唇が未だ包み込んでいます。

ぬるぬるとした感触を堪能しながら、僕はなおも腰を前後に振ります。一瞬、手の力を弱めた僕の隙を突くように、藍子さんが激しく顔を背けます。

白濁の液体を口内に溜めたまま、藍子さんがしゃぶっていたものを遂に吐き出します。外気に触れた僕の下腹部は、依然硬さを維持し、天井を向いています。

「まだこんなに硬いよ、藍子さん・・・・・、ほら、早く呑んで・・・・・・・・」
嫌がる藍子さんの顎を掴み、強引に上を向かせます。僕の要求に従おうとしない藍子さんの鼻を、僕は強くつまみ、呼吸を妨害します。

「ううんっ・・・・・・・・・・・・・」
官能的な息遣いとともに、藍子さんは遂にごくりと喉奥にそれを流し込みます。少しむせるように咳き込む藍子さんの姿が、妙にエッチに映ります。

「どんな気分だった、藍子さん?」
「・・・・・・・・・」
「監督のものとどっちがおいしかった?」

これ以上ないほどの強い視線を、藍子さんは僕に投げてきます。怒りの感情だけではありません。隠し切れない人妻の濃厚な興奮が、藍子さんの瞳に映し出されています。

「いいから早く紐をほどいて・・・・・・、約束したはずよ、宮崎君・・・・・・・・」
それを呑みこんだ藍子さんの声は、更に官能的に響きます。勃起を続ける棹の先端を、僕は再び藍子さんの口に近づけます。

「ふざけないでっ!・・・・・・・」
そう叫んだ藍子さんは、唾液を僕のものに音を立てて飛ばします。

「だってまだこんなに硬いんですよ、藍子さん・・・・・・・・」
「すぐに小さくなるわよ・・・・・・・」

挑発的な態度をとり続ける藍子さんを見つめながらも、僕はかすかな罪悪感に包まれ始めます。その発信先を探すように、僕は背中に神経を集中させます。

後方から注がれる「彼」の視線を、僕は確かに感じます・・・・・・。気づかぬうちに、「彼」はこの家のどこかにいて、僕達をじっと見つめているのです。

「彼」、原島監督とあの日交わした約束のことを、僕は思い出します。

「妻をもう一度誘惑してくれないか」
「えっ・・・・・・・」

監督が何故そんなことを僕に要求したのか、未だはっきりとはわかりません。或いは僕も結婚し、妻と共に暮らすことになったとき、初めて理解できる欲望なのかもしれません。

全ては監督が仕組んだ罠でした。淫らな遊戯を楽しもうと、藍子さんにボディラインを強調するような服を着せ、靴を履かせ、そして室内の鉄製の棒に縛り付けた。

監督と藍子さんが普段からそんな行為に淫していたのかどうか、それも僕にはわかりません。しかし、藍子さんが夫のそんな要求を受け入れたのは事実です。

自由を失った藍子さんは、監督が用意した特別なアルコールを飲まされ、一瞬の眠りに就いた。その隙に、監督は部屋から消え、代わって僕が侵入した。

妻の服を脱がせ、口で奉仕してもらうんだ。そこまで終わったら帰って欲しい。あの日、そう僕に命じた監督は、この家のどこかで、僕達のことを息を呑んで観察しているはずです。

監督は言いました。洗濯場で藍子と宮崎が抱き合う姿を見たときに抱いた感情を、もう一度確かめたいと。僕は想像します。監督は今、何を感じているのでしょうか。

学生である僕にフェラチオを命じられ、精液を呑むことまで強要された妻の姿を見つめ、夫である監督はいったいどんな感情を抱いたのでしょうか。

「ねえ・・・・・、早くひもを解いて、宮崎君・・・・・・・・・」
家のどこかにいる監督の存在のことを、藍子さんは勿論知るはずもありません。思いを巡らせていた僕を急かすように、藍子さんが声をかけてきます。

「約束でしょう・・・・・・、早く解いてよ・・・・・・」
「それは・・・・・・・、監督に解いてもらってくださいよ、藍子さん・・・・・・」

「えっ・・・・・・・・」
「監督に縛ってもらったんでしょう? 僕、知ってるんですから・・・・・・・・」

監督との約束を果たした僕に、これ以上その部屋に留まる権利はありません。そう考えながら、僕は今にも監督の声が届くことを想像し、鼓動を早めました。

「もう、行かなくちゃ、藍子さん・・・・・・・・」
僕は、未だ勃起したものを強引にトランクスの中に隠し、デニムを履こうとしました。そんな僕を見つめながら、藍子さんがぽつりと漏らしました。

「やっぱり早漏だったね、宮崎君・・・・・・」
「藍子さん・・・・・・・・」
「あんなに早くちゃ、女の人をとても満足なんてさせられないわよ・・・・・・・」

両手を依然として縛られているにもかかわらず、藍子さんは余裕を感じさせるトーンでそう言い放ちました。その表情には、僕に捨て台詞を浴びせるような感情が漂っていました。

何かが僕の中で弾けました。同時に、僕は監督との約束を捨て去ったのです・・・・・・。


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Comment
No title
約束捨てたんですね。どうなったんですか?
教えてください。v-219

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