FC2ブログ

欲情のトライアングル(35)

2011 11 17
ダブルベッドの上で、僕は美しい人妻の肢体を拘束しています。鏡の中には、そんな妻の姿を息を殺してじっと見つめている夫の姿がありました。

原島監督・・・・・・・

「どうしたの、宮崎君?・・・・・、抱いてくれるんじゃないのかしら?・・・・・・」
藍子さんの馬鹿にしたような言葉が、どこか空虚なものに聞こえてしまいます。

硬くなったものを握り締められる感触が遠ざかります。下にいる藍子さんに構うことなく、僕は鏡の中の光景に心を奪われ続けます。

僕の視線が、監督のそれと確かに絡み合います。一瞬、監督は声を発するように顔を歪めました。しかし、すぐにその意志を抑え込み、沈黙を続けようとしました。

両手を縛られた妻の口を犯して欲しい。監督は、僕にそんな妖しげな要求を下し、それが実現するシチュエーションを自ら用意しました。

しかし、監督の望みはそこまででした。それが終わったならば、すぐに部屋から退出し、妻の元を離れて欲しい。監督はそう望んでいたはずです。

僕の今の行動は、明らかに監督との約束から逸脱したものです。僕は、心のどこかで監督にいつ制止されるのか、その懸念を抱きながら、ベッド上に居続けていました。

宮崎、もうそこまでにしてくれ・・・・・・。こんな監督の言葉を意識しながら、僕は藍子さんをベッド上で押し倒し、ペニスを曝け出していたのです。

鏡の中に映る監督は、しかし、僕を非難してはいませんでした。それどころか、僕の行動が続くことを期待しているようなのです。僕は、そう確信しました。

僕を見つめる監督の視線が、それを望んでいることを感じます。妻をもっといじめるんだ・・・・。監督の生々しい言葉が、僕の心の中に響きます。

同時に僕は、確かな変化を感じていました。監督に覗き見されていることを事実として知ったことで、激しく渦巻いていた興奮が、妙にクールダウンしたのです。

「どうしたの、宮崎君・・・・・・・・、ほらっ、早く出していいのよ・・・・・・・・」
鏡に視線を投げた後の僕の変化に、藍子さんは敏感に察知しています。しかし、その理由まではわからないようでした。横たわる藍子さんからは鏡の中の監督は見れないのです。

「藍子さん・・・・・、危うく忘れそうでしたよ・・・・・・・・」
僕は先刻までの自分本位の態度からは一転し、いたって冷静なトーンでささやきかけました。室内の空気の変化を感じ取ったように、藍子さんの表情にかげりが走ります。

「藍子さんを徹底的に焦らすんでした、今夜は・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」

「そうすれば、僕だって女の人を満足させられるかもしれませんよね・・・・・・」
「宮崎君・・・・・・・、あなた・・・・・・・・・」

「時間がたっぷりあることをすっかり忘れてましたよ・・・・・・」
「いったいどうしたっていうの・・・・・・・」

豹変したような僕の態度に、藍子さんは戸惑いを隠しきれない様子でした。ペニスを包んでいた指先の力を弱め、少しこわばった表情で僕を見上げます。

不思議な感覚でした。二度目の射精に一気に導かれてもおかしくないほどに高まっていた興奮が、僕の体奥でその動きを止めたのです。

だからと言って、完全に冷めてしまったわけではありません。依然として僕のものは硬さを維持し、藍子さんの肉体を激しく欲しています。

しかし、先を急ぐような気分はもはや伴っていません。監督の、いや、藍子さんの夫の視線を意識した僕は、何故か興奮を自制できるようになったのです。

「藍子さん、ゆっくり楽しませてください・・・・・・・・」
くびれた藍子さんの腰にまたがったまま、全裸の僕はゆっくりと体を倒します。藍子さんの頬を手で固定し、濃厚なキスを要求します。

「いやっ・・・・・・・」
声を漏らす藍子さんの舌先を、僕はあっさりととらえます。時間をかけて僕はそのうごめく人妻の舌を、たっぷりと吸い、絡み合う感触を堪能します。

「ううんっ・・・・・・」
意外なほどの僕の責めに、藍子さんの口から少しずつ抵抗の言葉が消え去ります。それは、僕のそんな態度がいったいどこまで続くのか、試している風にも見えます。

「藍子さんの唇って凄く気持ちいいですね・・・・・・」
人妻の夫に聞こえていることを意識しながら、僕はそんな言葉を漏らし、下唇を軽く吸います。

「やだっ・・・・・・・」
嫌がるように顔を動かす藍子さんですが、その抵抗の力は明らかに弱まっています。もう強く組み伏せる必要のないほどに、藍子さんはベッド上で横になっています。

「綺麗な肌ですね、藍子さんって・・・・・・・・」
思わずそう漏らしてしまうほどのきめ細かに白く輝く藍子さんの首筋を、僕はゆっくりと舐めます。

「やめなさいっ・・・・・・・・・・」
少しきつい口調で拒否を示す藍子さんは、更に焦りを募らせているようです。ブラの肩紐の下に指先を滑り込ませ、それを弾くように遊びながら、僕は藍子さんの胸元にキスを浴びせます。

ブラを剥ぎ取ることは敢えてしません。顎、首筋、鎖骨付近から肩、そして豊かな膨らみの裾野。柔らかな感触を顎で時折確かめながら、柔らかなキスを続けます。

「待って・・・・・、待ちなさいっ、宮崎君っ・・・・・・・・」
「藍子さん、別にそんなに強引なことしてませんよ、僕は・・・・・・」

人差し指を鉛筆のように立て、キスをしながらその指先で字を描くように、胸元で動かします。ブラの境界線を辿り、更にはその下着の上に指先を乗せていきます。

1合目からゆっくりと頂きを目指すような雰囲気で、ブラ越しに指先で弧を描きます。僕をきつくにらみつける藍子さんの瞳の奥に、妖しげな光が揺れ動いているのを感じます。

指先で撫でるように、僕は藍子さんの乳房を裾野からゆっくりと責めて行きます。ブラの刺繍の感触を味わいつつ、時折僅かに押すようにして、肉体の柔らかさを確かめます。

「・・・・・・・」
唇を噛み締めたまま、藍子さんが漏れ出す息遣いを我慢するような表情を浮かべます。僕の腕を妨害するように伸ばしてきた藍子さんの腕には、それほどの力は込められていません。

「藍子さん、いつもはジャージで隠しているところを見せてください・・・・・」
ブラに触れているのとは別の手で、僕は藍子さんの左手首を拘束し、腋の下を露にさせます。藍子さんが恥ずかしげに肢体をよじらせます。

「いやっ・・・・・・・・」
「藍子さん、ここにもキスしていいですか・・・・・・・」

僕はそこにそっと息を吹きかけます。藍子さんの全身がかすかに震えます。指先でブラの下の膨らみの輪郭を辿りながら、僕は伸ばした舌先を、わずかに藍子さんの腋の下に触れさせます。

「あっ・・・・・・・・・・」
これまでとは違うどこか甘い香りが漂う声が、藍子さんの喉奥から漏れ出します。



(↑クリック、凄く嬉しいです。次回更新、明日金曜日です)
Comment
No title
甘い香りが漂う声が、藍子さんの喉奥から出たんですね。
どんな声なんでしょうか?
想像しちゃいますね。
あっはーんv-238

管理者のみに表示