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終着駅(20)

2012 04 04
彼のものを受け入れた瞬間、京子は全ての感覚を失ったような気がした。しかし、それは事実ではなかった。京子は自分自身が披露した嬌声を、はっきり聞き取っていた。

「はあんっ!・・・・・・・・・・」

己のものとは思えないほどに、それはいやらしく、同時に恥ずかしくもある声色だった。京子は自覚する。それほどに自分が感じてしまっていることに。

背後から深々と貫いた彼の顔を、京子は鏡の中に確認しようとする。自分自身のうっとりとしたその視線が彼の興奮を刺激してしまうことに、京子は気づいていない。

「京子さん・・・・・・・・・・」
「真哉さん・・・・・・・・・・」

互いの名を呼び合うだけで十分だった。京子はかつてない一体感に浸っていた。自分が彼を欲しがるほどに、彼もまた私を欲しがっているのだと、京子は確信していた。

真哉が京子の腰のくびれをがっちりと掴み、ゆっくりと動き出す。

「あっ・・・・・・・・・、ああんっ・・・・・・・・・・・・」
目の前の棚に手を這わせながら、京子は想像もしなかった快楽に困惑を深める。

彼が腰を突き出す度に、あそこの奥底にまで刺激が到達し、震えるほどの快感が全身を走り抜ける。それを欲しいという気持ち以上に、京子は怖がってしまう。

自分がどうなってしまうのか、と。京子は素直な感情を口にする。

「真哉さん・・・・・・・・、駄目っ、しないでっ・・・・・・・・・・・・・・・」
無論、彼が人妻のその言葉に従うはずもない。走り始めた彼は、その困惑の言葉に刺激されるように、更に激しい責めを与え始める。

露わにされた人妻の乳房は、下方を向いても形を崩すことなく、美乳であることを示している。男の手がそれを覆うように包み込み、強く揉みしだく。

「はんっ・・・・・・・・・・・」
再び京子は上を向くように上半身を反らし、心地よさを伝えてしまう。

真哉のピストンは止むことはなかった。人妻の乳房を愛撫し、素肌を撫でながらも、腰を往復させ続ける。京子は時折首を振るような仕草を見せながら、困惑を伝えようとする。

「真哉さん・・・・・・・・・、いやっ・・・・・・・・・・・・・、ううんっ・・・・・・・・・・・・・」
「京子さん・・・・・・・・・、もっとあなたを抱きたいっ・・・・・・・・・」

彼の純粋なその告白に、京子は新鮮な悦びを感じてしまう。閉じていた瞳を開き、鏡の中に映る彼の表情を見つめる。彼の指先が唇に伸びてくるのを感じる。

「はうんっ・・・・・・・・・・・・・」
物欲しげな様子で、京子は真哉の指をしゃぶる。激しく、男の肉棒が突き出される。

「あんっ!・・・・・・・・・・・・・」
真哉の指を含んだまま、京子は色っぽい声を漏らす。男の手が人妻の肩を拘束し、更に結合を深めようとする。京子の両脇から侵入した真哉の手が、胸の膨らみを覆う。

乳首を指先で刺激しながら、真哉は京子の上半身を後方に引き付ける。その反動で京子は下半身を更にいやらしく後ろに突出し、彼のものを欲しがってしまう。

鏡の中に、そんな淫らな行為を披露している自分自身の姿を、京子は確認する。38歳の人妻である自分が、今夜会ったばかりの男にこんなことをされているという事実が、京子の興奮を加速させ、陰唇の潤いを限界にまで増していく。

「ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・・、気持ちいいっ・・・・・・・・・・・・・・・」
思わず漏らしてしまった本音に、京子は今夜、遂に自分自身を得たことに気付く。

中倉真哉に抱かれることで、私は長い間忘れ去っていた自分自身を取り戻したのかもしれない。夫との悲惨な結婚生活で消し去られていた、自分自身の存在価値。

女として生まれた自分が、京子は今夜、この男と出会うために生き続けてきたことを感じる。彼のものを受け入れながら、京子はいやらしく腰をくねらせてしまう。

「真哉さんっ・・・・・・・・・、ううんっ、もっとしてっ・・・・・・・・・・・・」
「京子さん・・・・・・・・・・・、ああっ、いいよ・・・・・・・・・・・」
「ああんっ・・・・・・・・・、ああっ、真哉さんっ・・・・・・・・・・・・・・」

京子が目の前の棚に手を置くことを許さないように、真哉は人妻の上半身を弓なりに反らせる。下腹部の激しすぎる結合に、人妻の乳房が淫らに揺れる。

「ああっ、駄目っ・・・・・・・・・・・、駄目っ!・・・・・・・・・・・・・・・・」
激しい渦に呑み込まれるような感覚と同時に、京子は膣壁が彼のものを締め付けるのを感じる。限りなく上方に舞い上がるような気分とともに、京子は浮遊感に包まれていく。

真哉のものが、何度も膣奥にまで到達する。ヒップを揉まれ、腰の曲線を撫でられる。太腿に指を這わせられ、唇に背後からキスを与えられる。

全てが知らない責めだった。つま先で立つほどに彼の激しさを受け入れながら、京子は背後に伸ばした手を彼の腰に絡め、顎を何度も反らした。

「あっ!・・・・・・・・、あんっ!・・・・・・・・・・、あんっ!・・・・・・・・・・・・」
どれほどの間、彼と交わっているのか、京子にはわからなかった。長時間のような気もするし、わずかのような気もする。閉じた瞼の裏に、白い光が何度も走る。

ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・・

首を振るようなポーズとは裏腹に、京子は体奥で快感の言葉を繰り返し漏らした。夫には一度も導かれなかったステージに、京子は初めて昇り詰めようとしている自分を感じる。

他人のものであるはずの人妻が、これほどに悶え、感じていることに、男は限界までの興奮を与えらえる。酷すぎる夫が所有する人妻を自分が奪うという事実に、男は息を荒げる。

「京子さん・・・・・・・・、いくぞ・・・・・・・・・・・・・・」
真哉の腰の振りが凶暴なほどに激しくなる。ああっ、という彼の唸るような声が、人妻の濡れを加速させる。京子は自分から腰を振り、快感を求める。

「京子さん・・・・・・・・、ああっ、もう我慢できないっ・・・・・・・・・・・・」
どこか不本意そうな真哉の告白に、しかし京子は何ら不満なはかった。京子自身、一刻も早く彼と一緒にそこにたどり着きたかった。

「早くっ・・・・・・・・・・、真哉さんっ、ああんっ、早くっ・・・・・・・・・・・・・・・」
「いくよっ・・・・・・・・・、京子さんっ・・・・・・・・・・・・・・・」

真哉の言葉に、京子は小さくうなずく。僅かに開いた瞳に、彼の視線が絡んでくる。鏡の中で互いに見つめあいながら、二人は頂点へと走り始める。

「ああっ、真哉さんっ・・・・・・・、ああっ、早くっ!・・・・・・・・・・・・・」
「京子さんっ!・・・・・・・・・・・・・・・」

立ったまま、二人は互いの裸体を密着させるように抱き合った。京子の上半身を背後から抱きしめながら、真哉は最後の刺激を求めるように、腰を強く振った。

「ああっ、駄目っ!・・・・・・・・・・・・・・・・・」
人妻の叫びとともに彼のものが往復する湿った音が、室内に響く。汗の滴を浮かべた素肌を感じながら、京子は高所から一気に落下するような感覚に襲われる。

「あああっ・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、イクっ!・・・・・・・・・・・・・・・」
小さく、しかし、人妻がはっきりとそう漏らした瞬間、男は己のものを深々と貫いたまま、全ての緊張を解き放った。

薄い膜の向こう側に、彼の液体が激しすぎる勢いで放出された瞬間を、京子は汗にまみれた熟れた肉体で確かに感じ取った。


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