FC2ブログ

終着駅(37)

2012 08 08
布団の上から逃げることはできない。押し寄せてくる性の予感と息苦しさ。欲情の解放を要求するような肉体の声が、京子の心に届き、激しく揺さぶりをかけてくる。

いけない、このままじゃ・・・・・・・・・・・

真鍋の行為に身を委ねながら、京子は懸命に自分自身を維持しようとする。このまま男に好きにさせるなら、自分自身がどうなってしまうのか。そんな不安が人妻を再び包み込む。

一度だけ満足すればいい。男の言葉を人妻は思い出す。この男に主導権を与える必要はないのだ。一刻も早く自宅に戻りたい。私自身がそれを引き寄せることだって可能なはず。

「真鍋さん・・・・・・・・・・、そんなに焦らないで・・・・・・・・・・・・・・」
人妻が発した意外な言葉に、真鍋は動きを止め、興味深そうな視線で京子を見下ろす。

「奥さんの体は早く欲しがってるみたいですけどな」
「もっと・・・・・・・・・、時間をかけてやりましょう・・・・・・・・・・・・・・・」

「と、言いますと?」
「まず・・・・・・・・・・・・・、まず、私にさせてください・・・・・・・・・・・・・・」

「ほう、奥さんから?」
「必ず、私・・・・・・・・・、真鍋さんをご満足させますから・・・・・・・・・・・」

人妻の決意の科白に、男は満足げに笑みを浮かべる。人妻の狙いを全て理解した男は、ゆっくりと体を動かし、横の布団に自分自身がうつぶせになって寝ころぶ。

「こういうことですか。最後まで導いてあげるから、早くここから帰らせてくれ、と」
「そ、それは・・・・・・・・・・・・・・・」
「いいでしょう。奥さんのお手並み拝見といこうじゃないですか」

男の言葉が、妙な重圧を人妻に与える。衝動的に口走ってしまった提案に、京子は今更後悔を覚える。そんな言葉を吐けるような経験を、私がいつしたというのか。

繁樹との結婚生活は、遠い過去に破たんしている。娘を授かってからというもの、夫との夜の営みは極めて淡白なものとなり、やがて消滅した。

女としての悦びを初めて知ったのは、中倉真哉に抱かれたあの夜だった。38年間生きてきた中で、京子はあの夜初めて、自分から積極的な行為を男に与えようとした。

中倉真哉の股間に顔を寄せ、彼のものを口に含み音を立ててしゃぶりあげた自分の姿。硬く興奮をはらんだ彼のものに貫かれたまま、自ら腰を振った姿。京子はそれを思い出す。

だがそれは、ただ一夜だけの行為だ。中倉真哉という相手だからこそ、私はあんな姿を披露することができた。同じことをこの男にできるというのか。

それに、私がそんな姿を披露したところで、この男は果たして満たされるというのか。経験豊富な男を満足させるような技量を自分が持ち合わせているとは、京子にはとても思えなかった。

だが、もう後戻りすることはできない。口づけと乳房への執拗な愛撫から解放され、京子は束の間の平穏を手にする。そして、横の布団に移った真鍋を見つめる。

演じ切るしかない。徹底的に淫らな人妻を、今夜だけ、演じ切るしかないのだ。欲深く、淫靡に振る舞うことで、男は必ず満足する。京子は、そう信じた。

「真鍋さん、仰向けになっていただけますか」
人妻の指示に従い、男は改めて天井を向き、仰向けの姿勢をとる。だらしなく着た浴衣の隙間から、男の素肌が見える。しまりなく贅肉を得た男の体が、人妻に嫌悪感を与える。

それに構うことなく、京子は大胆に真鍋に寄り添っていく。しばらくのためらいの後、そっとキスを与える。先刻までの行為とは異なり、自分から舌を差出し、男のそれと情熱的に絡めあっていく。

男の手が人妻の裸体に伸びる。京子はそれをやんわりと拒絶し、男の両手を布団の上に戻す。キスを続けながら、京子は真鍋の浴衣の帯に手を伸ばし、素早くそれをほどく。

抜群のスタイルの持ち主である人妻を下着姿にさせ、自らに奉仕させているという事実に満足するかのように、男はただ横になり、もはや手を伸ばそうとはしない。

人妻の行為に協力するように、男は体を持ち上げ、浴衣を脱ぎ去る。トランクス姿となった男の裸体は、日々の怠惰と慢心を象徴するかのように、締まりのない弛緩したそれだった。

男の裸を見つめる人妻の視線がなまめかしく揺れる。京子は意図的に淫靡な雰囲気を維持しながら、真鍋の体に密着するように近づき、上半身に口づけを与え始める。

チュッ、チュッ、という湿った音が室内に妖しく響く。男の胸元から脇腹、腹部にキスをしながら、再び胸部に戻り、乳首を大胆に舐めてやる。

「奥さん、これはたまりませんな・・・・・・・・・」
男の表情が満足げに歪むのを人妻は確認する。舌先をこまやかに動かし続けながら、指先で男の上半身を優しく撫でる。そして、京子は自分から真鍋の手を握る。

真鍋がそれを強く握り返す。京子は真鍋の体に乗るように肢体を動かし、再びキスを交わす。指先を絡めあいながら、人妻の唇が移動し、男の耳をしゃぶる。

自分の行為に男の満足が伴っているのか、京子には全く確信がない。だが、止めるわけにはいかない。耳たぶから首筋、再び乳首へ。いやらしく、京子は真鍋の裸体を舐め続ける。

男の手が人妻の手を握ったまま、再び動き始める。少しずつ下方に移動し、己のトランクスの中へと侵入する。そして、京子の手はそこで解放される。

人妻はそこから手を引き抜こうとはしない。男の陰毛の存在を感じながら、更に大胆に手を伸ばし、遂にそれに触れる。確かな衝撃が京子を襲う。

ただこれだけの行為であるのに、既に男のものは猛々しく隆起しているようだった。指先で触れただけで、その圧倒的なサイズを京子は感じてしまう。

この男はこれだけをささやかな誇りとして生きてきたに違いない・・・・・・・・・・

男を小馬鹿にするほどの余裕が、京子の体奥に芽生えてくる。主導権は明らかに自分が握っている。そして、真鍋の肉体の想定外の変化が京子に安堵を与える。

既にこんな状態であるなら、あっさりとゴールへ達してしまうのかもしれない。京子は右手でそれを撫でるようにしながら、やがて指先を根元に絡めていく。

満足げな男のため息が室内に漏れる。男の上半身に刺激を与えていた唇を離し、人妻は彼の表情をうっとりとした視線で見つめる。

「奥さん、しごいてくださいよ、私のものを・・・・・・・・」
「ええ、それをお望みなら・・・・・・・・・・・・」

男の頂点が意外に近そうなことを知り、人妻は素直にその要求に従う。右手で握りしめた硬く太いものを、京子はゆっくりと上下に刺激し始める。

苦悶するような表情で男が顔を歪める。構うことなく、京子の手の上下運動が次第に激しさを増していく。その掌に、今すぐにも男の汚れた液体が放出されることを想像する。

「真鍋さん・・・・・・・、さあ、早く・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん・・・・・・・・」
「早く・・・・・・・・・、早く出してくださいっ・・・・・・・・」

男へのささやきには、人妻自身の強い願望が漂っている。それはすぐに訪れてもおかしくはなかった。しかし、真鍋の表情に更なる変化が浮かぶことはなかった。

最後の刺激を欲しがるように、男の手が人妻の乳房に伸びていく。ブラ越しに愛撫を与えてくるその手を放任したまま、京子は自らの淫靡な行為に集中する。

早く・・・・・・・・・・・、早く終わりにしてっ・・・・・・・・・・・・・・・

人妻の体奥での叫びを裏切るように、男はいっこうに達しようとはしなかった。それどころか、巧みに伸ばした腕で京子の腰をかかえ、その肢体を反転させようとする。

人妻の脚が男の顔に近づいていく。真鍋の両手が京子の太腿の内側を撫で上げる。忘れていた感覚が、一気に人妻の裸体に拡散していく。

「奥さん・・・・・・・・、口でしてください・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「そうすれば最後まで行くはずですよ、私だって・・・・・・・・・」

男の誘いが、甘美な響きで人妻の胸に響く。もはや理性を働かせるつもりはなかった。京子は男の言葉を信じ込み、そこにゆっくりと唇を近づけていく。

トランクスを下げ、男のものを露出させる。想像以上のサイズのものに、人妻は無意識のうちに鼓動を速めてしまう。男が人妻の両脚を完全につかみ、強く広げる。

男に誘導されるまま、京子は両脚を広げ、真鍋の顔上を跨ぐような恰好にさせられる。無防備な自分を感じながらも、一刻も早くエンディングを引き寄せることだけを考える。

勃起した男のものの先端に、わずかに唇を触れさせる。激しい嫌悪感をやり過ごし、ゆっくりとそれを頬張っていく。その瞬間、思いがけない刺激が人妻を襲う。

「あっ・・・・・・・・・・・・・・」
下方から伸びた男の指先が、人妻のショーツの隙間から素早く滑り込んでいた。そこに隠された泉の中央に、男は容赦なく指先を突き立てる。

「あんっ・・・・・・・・・・・・・・」
京子は口に含もうとしていた男のものを吐き出し、艶めいた声を漏らしてしまう。

「奥さん、もうぐしょぐしょじゃないですか・・・・・・・・・」
男のその指摘を、人妻は受け入れることができない。だが、男の与える行為が人妻に伝える。彼の言葉に決して嘘がないことを。

「私のものをしごいてるうちに、ご自身も知らぬ間に興奮されていたようですな」
「そんな・・・・・・・・・・・」
「ほら、もうこんなになってる」

真鍋の腕に力が込められる。京子の下半身が強く引き寄せられ、男の口に接近する。ショーツをずらされ、大切な箇所が露になるのを感じる。

「いやっ・・・・・・・・・・・・・・」
思わず、京子が抵抗の言葉を漏らす。男の指先が何度かそこをかき回す。くちゅくちゅと湿った音の後、男の舌先がそこに触れ、唇が人妻の熱い蜜を強く吸い上げる。

「ううんっ・・・・・・・・・・・・・」
肢体をびくっと跳ね上げるようにして、京子は完全に男の股間から顔を遠ざける。真鍋の裸体に手を置き、背筋を伸ばし、座り込むような格好になる。

男が音を立てて人妻の淫唇を下方から責め始める。京子は激しく首を振り、懸命に声をこらえる。男の舌先が動く度に、男を早く導こうという人妻の意志が弱まっていく。

たっぷり濡れた人妻のあそこを舐めながら、男は少しずつ体を起こしていく。布団の上に両手を突き、下着姿の人妻の肢体が四つん這いにされていく。

男の手が人妻のショーツにかかり、瞬く間にそれが引きずり降ろされる。


(↑クリック、凄く嬉しいです)
Comment

管理者のみに表示