FC2ブログ

闇の奥からの誘惑(23)

2013 10 08
完全なる闇に隙が生じ始めている。上空に僅かに存在し始めた蒼の気配を、菊原は敏感に察知した。既に夜が明け始めようとしているのだ。

上に乗ったまま、人妻は息を荒げ、意識を失ったように瞳を閉じ続けている。絶頂に達したことを示す様な汗と熱が、その官能的な裸体全てを包み込んでいる。

「奥さん、そろそろ夜が明けるようだ・・・・・・」
耳元でささやきながら、男は人妻の唇を軽く吸ってやる。軽く腰を突きあげてやれば、肉体だけが覚醒しているように、その蜜壁がまだ硬さを維持する男のものを締め付ける。

自分自身、この人妻の魅力そして色香に圧倒されそうな瞬間が何度もあったことを、男は想起した。何とか持ちこたえたその欲情を解き放つ際の快感を、男は想像する。

「奥さん、今度は俺を気持ちよくさせる番だ・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「一緒にイかせてもらうよ、今度は・・・・・・・・」

露わにされた人妻の乳房を下方から揉みながら、濃厚なキスを続ける。息の乱れがやや落ち着いてきた人妻に、しかし、男の行為から逃げようとする気配はない。

人妻の腰のくびれを再びつかみ、ゆっくりと前後に揺すり始める。たっぷり濡らされた秘所が、淫らな音を伴いながら。男の肉棒と交わっていく。

「ううんっ・・・・・・・・・・・・・・」
苦しげな声が、人妻の喉奥から漏れ出す。うっとりとしたその表情には、まるで何かをずっと想像しているような気配が感じられる。

意識を失った後、人妻は達してしまったことを認めるように小さく頷いた。男には、しかし、それが自分自身が本当に与えたものなのか、どこか信じられない部分があった。

快楽の激流にのまれながら、この人妻は別の男のことを想像していただけではないのか。夫のことを。或いは、ここから姿を消した、俺の知り合いのことを・・・・・・・。

人妻が乱れ、絶頂にまで昇り詰めようとした瞬間を、藤原はどこかから見つめていたはずだ。そして、今、この瞬間も・・・・・・。菊原はそれを確信し、屈折した興奮を再び思い出す。

人妻が激しく感じた乳房の頂をしゃぶり、腰のスライドを加速させていく。再びバイクが軋むような音をあげ、上に乗る二人の男女の性交の激しさを周辺に伝え始める。

闇の奥で何かが動く気配がする。菊原には、しかし、それに構うような気配はまるでない。この人妻の夫に、いや、あの男に、彼は見せつけるように激しい責めを繰り出していく。

人妻の両膝を抱え、ゆっくりと前後に揺する。すがるように男の首に両手を巻きながら、人妻は唇を開き、覚醒を示す短い声を漏らし始める。

「あっ・・・・・・・・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん、いやらしい体だ・・・・・・・・・・・、またこんなに濡れてきたぜ・・・・・・・・・・」

きつすぎるほどに人妻のあそこが己のものを締め付けてくる。懸命にその刺激をやり過ごしながら、男は人妻の乳首を噛み、その表情が妖しく歪むのを見つめる。

「あんっ・・・・・・・・・・・・」
「どうだ、奥さん・・・・・・・・・・・」

「もう・・・・・・・・・・・・、もう堪忍してっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もっと欲しいんだろう・・・・・・・・・・・・・・・」

人妻の本音を導き出すように再びその唇を吸う。僅かにためらう気配を見せながらも、人妻は舌を絡め、その戯れを男に許す。互いの汗を確認するように、男は人妻の裸体を強く抱く。

「はんっ・・・・・・・・・・・・・・・」
密着を深める秘部の感触が、人妻の声を震わせる。別の体位でこの人妻を犯したいという欲情が、男の体奥で急速に拡大していく。

「奥さん、そんなに締め付けられちゃ、がまんできないぜ・・・・・・・・・」
意図的にそんな言葉を吐きながら、男は人妻の肉体を強く押し上げ、長時間貫いていたものを濡れた蕩唇から抜き出す。

「あっ・・・・・・・・・・・・・・・」
声を漏らす人妻をゆっくりバイクから下ろし、自らもまた地面に降り立つ。全裸の人妻は依然目を開くことなく、恥ずかしげに両手をクロスさせ、胸元を隠そうとする。

「いい胸してるじゃないか、奥さん・・・・・・、ほら、見せてくれよ・・・・・・・・・・・」
「いやっ・・・・・・・・・・・・・・・・」

人妻の両腕を無理に広げる。たっぷりといじめた人妻の美乳を、男の視線が再び犯す。それに激しく抵抗するように、麻由美が遂に瞳を開く。

「イったんだろう、奥さん・・・・・・・・」
こちらを見つめる人妻の両手を掲げるように持ち上げながら、男がそうささやく。

「そんな・・・・・・・・・、そんなわけないでしょう・・・・・・・・」
強気な光を取り戻した視線で、人妻は男に視線を注ぐ。しかし、自分自身の言葉にどこか確信が置けないような雰囲気が、そこには漂っている。

「自分で認めたんだぜ、奥さん・・・・・・・・、私はイきましたって・・・・・・・・・・・」
「それは・・・・・・・・・・・・・」
「嘘だとは言わせない・・・・・・・・・・・」

麻由美は自分の肉体に何が与えられ、どんな姿を披露してしまったのか、その記憶が一切なかった。それは彼女にとって、生まれて初めて体験する性の衝動であった。

この男が言うとおり、本当に絶頂に昇り詰めてしまったのだろうか。だが、この男に抱かれたことでそんな風にされてしまった自分を、麻由美は認めたくもなかった。

「別の人のことを想像してたのに決まってるでしょう・・・・・・・」
「何だって?・・・・・・・」
「あなたみたいな男には絶対服従しない。確か私はそう言ったはずよ・・・・・・・・・」

麻由美はそう言い切りながら、別の不安を感じ始めている自分に気付く。目の前の男にではない。それは、確実に崩れ去ろうとしている闇の深さに対してであった。

「もういいでしょう・・・・・・、私はテントに戻るから・・・・・・・・・」
バイクの下に剝ぎとられた黒色のパジャマと下着が落ちている。麻由美は少し慌てた様子でそれに手を伸ばし、そこから立ち去ろうとする。

「そうは行かないぜ、奥さん・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「あんただってこれを欲しいはずだ・・・・・・・・・・・」

男の視線が己の下腹部に注がれる。先刻までの姿以上に、硬く、黒々と勃起した男のものがそこにある。急速に広がりつつある明るさが、人妻を同時に追い込んでいく。

全裸の自分が周囲から見つめられているような気がする。確かな明るさの予感と共に、強烈な羞恥心を自分が感じ始めていることを麻由美は知る。

「もう結構よ・・・・・・・、私は帰るから・・・・・・・・・・・」
男の手が麻由美の腕をつかもうとする。

「いやっ!・・・・・・・・・・・・・・」
それを振り払い、麻由美は裸足のまま、そこから逃げ去ろうとする。手にしたパジャマと下着で裸体を懸命に隠しながら走り去る人妻を、男は余裕のある速度で追いかける。

闇の奥が麻由美を誘っている。潮が引くように姿を消し去ろうとしている闇の奥の存在を求め、麻由美は走った。人妻はただ、裸体を周囲の視線から隠すことだけを考えていた。

テント区画とは真逆の方向に進んでいることを自覚せぬまま、麻由美は走った。森の更に奥に入り込み、求めていた闇の気配がそこにはまだ存在していることに、麻由美は気づく。

それが人妻に僅かな隙を与えた。男の手が人妻の腕をきつく掴む。

「離しなさいっ・・・・・・・・・・」
思わず命令調の言葉を発する人妻の指示を、しかし男が聞くはずもない。気付けば二人は、三方を太い木に囲まれた狭い空間にいることを知る。

「逃げることなんてできないさ、奥さん・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「朝までには解放してやる。しかし、まだ朝は来てない・・・・・・・・・」

人妻が抱えていたパジャマと下着を、男は再び奪い返す。全裸の人妻がそこにいる。しばらくの沈黙の後、人妻は、激しく自分の体を求める男を馬鹿にするように、笑みを浮かべる。

「あなたになんか服従しないって言ったでしょう・・・・・・・・・」
「それが本当かどうか、ここで証明してもらおうじゃないか・・・・・・・・・」

僅かに笑い続ける人妻は、しかし男に強く抱きしめられた瞬間、その表情から余裕を消し去る。バイクの上で愛されたときの悦びの気配が、瞬く間に人妻の肉体によみがえる。

男に指示されるまま、人妻は反対側を向かされ、目の前の大木の幹にしがみつく。淫らにヒップを突き出した人妻の両脚をもっと開かせ、男がその腰の曲線を掴む。

「藤原のことんなんて、もう想像もさせない・・・・・・・・・」
男がゆっくりと腰を進め、再びそれが人妻の花唇をずぶりと貫く。

「ああんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
僅かに白さが混じり始めた闇の奥に、人妻の深い吐息が漏れる。


(↑クリック、更新の励みです。凄く嬉しいです)
Comment
大木の幹にしがみつかせてバックで犯す。たまりませんね。
個人的には中出しして欲しいです。中出しこそ真に相手を支配、屈服させた証なので
No title
ストーリーが、自然じゃないですね。SEX表現も、何故かしっくりしません。何か物足りないのが残念です。
No title
生挿入でしたか…どこに出すんでしょう。
ゴムを装着する描写があると興奮しますよね?
気になる
夫はどこで観てる?
藤原はどこへ行った?
子供は大丈夫?

…う〜気になる事ばかり。
なんか・・・・
官能小説だからしょうがないかもしれないけど 夫婦で読んでいて
20話から  何かロマンなくなって
エロだけになっちゃた事が 残念です。
「狸親爺」さんに共鳴・・・
「狸親爺」と書かれてあるので・・・
ひょっとしたら? それ相応の年代?

貴方の思いと全く同じで・・・
ロマンの無い⇒ただ箪に【超・非現実】のSEX描写

興奮しませんね~

読まなきゃ~いいのかも知れませんが・・・
       
何時も楽しませて頂き、有難う御座います。おかげさまで、先週末は家内と楽しませて頂きました。しかし家内は19話までしか読めていないようです。少しずつの、進行に興奮を感じます。服を少しずつ、脱がせていく、少しづつ晒し辱める。そして絶倫と言うまでもの、射精を我慢している菊原氏。家内と週末の情事に、「男は中で射精したいんだよ!菊原も・・・いいの?中出ししても?」家内は・・・「いいの」と言ってくれました。
面白いですよ!
官能小説だから非現実は仕方がないところでは?現実の方が官能的なこともあるが・・・。
私はこの官能小説面白いですよ。いやがる麻由美さんを強引にオトしていく。拒否する麻由美さんも徐々に身体が反応していく。30代はしごろとかさせごろとかいうし。
屈服させられる麻由美さんをじっくり楽しみたい。
菊原さん、嫌がる?麻由美さんにたっぷり中出しして一生消えない罰を与えてくださいね。
No title
ほんとにSEXシーン
つまらない
そこまでは凄く良かったのに
テントの中で感じず、犯され続ける~
好きな男が藤原なのだから
女は感じないでしょう~
病院の慶子は良かったのに・・・
いつも楽しみにしております。
麻由美にスケベな言葉を言わせて下さい!

No title
夫や子供の存在感が漂うことによりエロさが増すんではないでしょうか?

まさか行為が明け方まで続くとは思いませんでしたね。

兎に角、ハラハラドキドキ感を戻して欲しいものです。

管理者のみに表示