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闇の奥からの誘惑(37)

2013 11 21
それほどの状態にまで妻を悦ばせた経験は、私自身に思い起こすことができなかった。イク、というような言葉を妻が私に口にしたことなど、かつて一度もなかったのだ。

男の上で何度も裸体を往復させながら、妻はその手を彼の背中にしっかりと絡みつけている。しがみつくようなその指先が、男の肌にきつく食い込むのが見える。

「ああっ・・・・・・・・・・、藤原さんっ、しないでっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「麻由美さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「イクッ・・・・・・・・・・・・・・、イっちゃう・・・・・・・・・・・・・・・・・」

顎をあげ、官能的に肢体を反らせながら、妻は自ら腰を突出し、男のものを深々と迎え入れるような仕草を見せる。妻の胸の谷間に顔を埋めながら、藤原がその激しい責めを小休止させる。

「まだ終わらせたくない、僕は・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「遂にこうして一緒になったんです・・・・・・・・・・・、イクときも一緒に・・・・・・・・・・・・・」

果たして妻が絶頂に昇りつめてしまったのかどうか、私に判断することはできなかった。動きを止めた男に跨ったまま、ハアハアと息を乱し、妻はその顔を彼の肩の辺りに密着させている。

男の持続力はまだ十分な余裕があるようだった。闇の中でも、二人の裸体が淫らな汗と体液で濡れていることが十分にわかる。しばらくの間、二人はそのままの格好で交わり続けている。

「どんな格好でされたいですか、麻由美さん・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「犯されたい体位を教えてください・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そんなこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・、知りません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

余裕を取り戻したことを示すように、妻ははっきりとした口調でそうささやいた。男の手が妻のヒップを這いまわっている。それに応えるように、妻の下半身が微妙に動いている。

「想像されたことがあるでしょう、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・」
「えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「経験のない体位でされてしまう自分のことを・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「麻由美さんにもっと興奮してほしいんです、僕は・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そう話す藤原の口調には、先刻にも増して牡としての欲深い色が漂っている。明らかに男は、妻のことを追い詰めようとしていた。

「私は・・・・・・・・・・・・・・・、別に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「正直に教えてください、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・」

「言えません、そんなこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃあ、やっぱりしてほしい体位があるんですね・・・・・・・・・・・・・・・・・」

羞恥を隠すように、妻が藤原の胸に顔を埋める。その耳元に優しげなキスを与えながら、藤原が軽く腰を突きあげる。妻の口から、あんっ、という喘ぎ声が再び漏れる。

「立ってしましょうか、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「えっ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「菊原にされたでしょう、夜明けの森の中で・・・・・・・・・・・・・・・・」
「藤原さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

妻の肢体を引き上げ、男は己のものを濡れた膣外へといったん抜き出した。ベッドから降りようとする男に対し、妻は何かに困惑するように、その要求を頑なに拒む。

困惑しているのは私も同様だった。森の中で菊原にされた、という藤原の言葉が、私の心奥に深々と突き刺さっている。妻の態度は、それが事実であることを示している。

「見てたんですね、藤原さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「酷い、覗きなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

妻の指摘に、しかし、男が謝意を示すことはなかった。男の股間のものは、もはや目の前の妻の裸体を再び奪うことだけを望んでいる。

「麻由美さん・・・・・・・・・、さあこっちに来るんだ・・・・・・・・・・・・・・・」
「いやっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

激しい態度で拒絶する妻の肢体を、男は強引にベッドから引きずりおろす。立たせた妻に反対側を向かせ、ベッド脇にある鏡台の前に追い込んでいく。

「立ってされるのが好きなんでしょう、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あいつにされてたとき、あんなに乱れてたじゃないですか・・・・・・・・・・・・・」

男の声色には、菊原に対する嫉妬心が色濃く含まれている。妻の両脚を蹴るようにしながら、その隙間を開かせ、腰のくびれをがっちりとつかむ。

「いやっ・・・・・・・・・・・・・・、こんなのいやっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こんなに濡れてるじゃないですか、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・・」

鏡の中の妻を見つめながら、男の重ねた指先が、後方からぶすりと秘唇を貫く。その瞬間、全身をびくっと反応させ、妻はなまめかしい声を漏らしてしまう。

「ああんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「欲しいんでしょう、麻由美さん・・・・・・・・・・・、これが・・・・・・・・・・・・・・・」

妻の左手を、男は依然として太く硬直した自分のものに誘導する。妻の淫園に差し込んだ指先を往復させながら、男は握らせたものを押し付けるように腰を突きだす。

鏡の中に映る男の表情を、妻がきつい視線で見つめる。しかし、その瞳の奥には否定できない欲情の色が存在している。妻の左手が、それを欲しがるように男のものをしごきあげる。

「これを入れてほしいですか、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「素直におっしゃってください・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

妻の本音を引き出そうとするように、男の右手が更に激しく往復する。ああっ、と悶えるような声を絞り出しながら、妻は懸命に唇を噛み、首を左右に振る。

「麻由美さん・・・・・・・・・、さあ、素直になって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ううんっ・・・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、しないでっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「指じゃなくてこれを入れてほしいんでしょう・・・・・・・・・・・・・・」
「いいからっ・・・・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、早くっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「早くどうして欲しいんですか、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ねえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、お願いっ、焦らさないで・・・・・・・・・・・・・・」

懇願する妻のヒップを淫らに後方に突き出させ、男がそそり立つものの先端を接近させていく。僅かにそれが埋もれただけで、妻が肢体を震わせ、両手を鏡台の上に置く。

「麻由美さん・・・・・・・・・・、言ってください、どうされたいか・・・・・・・・・・・・・・・」
「いじめないで・・・・・・・・・・・・・、藤原さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「言わないとしてあげませんよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「さあ、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お願いっ・・・・・・・・・・、早く・・・・・・・・・・・・早く来てっ・・・・・・・・・・・・・」

「聞こえませんよ、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・・」
「早くっ・・・・・・・・・・・・・・、私に入れてくださいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

大胆な妻の言葉に満足するように、男はゆっくりと腰を推し進めていく。はうっ、と声を漏らしながら、妻は後方から襲う男の表情を鏡の中で見つめ続ける。そして、男が完全にそれを埋める。

「ああんっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・」
腰をやや下方に落とし、斜め上方に突き上げるような体勢で男が腰を振り始める。ゆっくりとしたその男の突出しを与えられる度に、妻が体奥から快感の声をあげる。

「あっ・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・」
「麻由美さん・・・・・・・・・・・・、許してください・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「麻由美さんの姿があまりに魅力的だったんです・・・・・・・・・・・・・・」

男の両手が、妻の乳房を覆う。その膨らみをいやらしく揉みしだきながら、巧みに腰を震わせる。なすすべもなく、妻はただ鏡の中の男を見つめ、喘ぎ声を漏らす。

「ああっ・・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「入ってますか、麻由美さん・・・・・・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・・・・・・・・・・・・・、奥までっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

妻の言葉に興奮するように、男の腰の振りが一気に加速する。しがみつくように鏡台の端を握りしめ、妻が上半身を前屈させる。妻の乳房の先端をつまみながら、男が激しく腰を振る。

「麻由美さんっ・・・・・・・・・・・・、ああっ、気持ちいいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・・・・・・・・・・・・・、駄目っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「好きだっ・・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、麻由美さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「駄目っ・・・・・・・・・・・・・・・・・、もう無理っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

このまま絶頂にまで到達することを目指すように、男が獣のような咆哮をあげる。べったりと鏡台の上に両手を置き、妻が顎を上方に向ける。鏡の中の男に、妻が再びその言葉を漏らす。

「ああっ、イクッ・・・・・・・・・・・・・・、お願いっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「麻由美さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「早くっ・・・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、一緒に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうだっ・・・・・・・・・・・・・・・・、麻由美さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あああっ・・・・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、凄いっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ああっ、麻由美さんっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

妻のかかとを浮かせるほどに、男が激しく後方から腰を打ちつける。嬌声をあげることもできないまま、妻は痙攣するように肢体を反応させ、快感の極致にたどり着いたことを男に教える。


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Comment
No title
更新を待たされた割に、37回の今回内容が×でした。
単にやりたい男、エロ女にしか見えない。
ヤリ男とサセ女じゃ、ね。
藤原さんが麻由美さんを堕としていく過程の36回までがよかっただけに、
がっかり!
敢えて批判します。
それになぜコメントが載らない?
No title
ご自分がこうされたいって願望を書き並べていますね?なんかこう…違うんですよね。
藤原さんと旦那さん(^-^)v
旦那以外の男から呼び捨てにされるなんて主婦はないんだから、遠慮せずにさん付けは止めて「麻由美」と叫んで腰を使えばお互いもっと気持ち良くなれるよ!

旦那さんもこのまま覗くだけ?奥様も『酷い、覗きなんて……』と言ってるよ!もっとイッちゃう麻由美さんを見たいのなら、引き戸を開けて鏡に自分を見せることだよ!その旦那の視線に感じずにはいられないんだから!

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