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抵抗の果て(19)

2014 01 22
結合の深さを確かめ合うように、二人は動きを止め、唇を吸いあっている。ソファの上で深々と交わりあう男と妻の姿を、正則は狂おしいほどの興奮とともに見つめている。

別の男に抱かれる妻の姿にこのような感情を抱いてしまうことに、正則は激しく戸惑っている。だが、目の前にいる妻の姿を、正則はかつて目にしたことがなかった。

大胆に脚を開き、男のものに跨る妻。両腕を男の背中にまわし、淫らに腰を前後にスライドさせている。男の眼前に乳房を差し出す妻の肌は、妖しげな汗で光っている。

美人だと評判の理髪師。その美貌を目当てに客が集まってくるほどの妻が、今、このような格好で男に犯されている。正則は、隣家の宮地のことを思い出す。

宮地さん・・・・・・、今、妻がこんな仕打ちを・・・・・・・・

「奥さん、好きに腰を動かしてごらん」
小野田が江利子の耳元でささやく。そして、再び人妻の腰のくびれに手を置く。

男に促され、江利子が腰を振り始める。美尻を男の腿の上で滑らせ、下半身を彼のものにぶつけるように動かす。その都度、人妻は我慢できない様子で、顎を上にあげる。

「はっ・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その声には、まだどこかで懸命に抑えようとしている人妻の抵抗の色が残存している。

「ご主人にその色っぽい声をもっと聞かせないと、奥さん」
「ううんっ・・・・・・・・・・・・・・」

「奥さんの姿を見てもう我慢できないらしいぜ、ご主人も」
「ああっ・・・・・・・・・・・、あなたっ・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ご主人、どうだい、奥さんのおっぱいを一緒にしゃぶろうじゃないか」
江利子の乳房を吸いながら、小野田が挑発的に正則に声をかける。

「ふざけないでくれ・・・・・・・・」
「3Pといこうぜ、ご主人。奥さんの本性はすけべだからな。そのほうが喜ぶぜ」

「いいかげんにしないか!・・・・・・・、もういいだろう、これぐらいで・・・・・・・・・・」
そう叫びながらも、正則は小野田の提案をどこかで思い描いてしまう。これほどに興奮している妻の肉体を抱いてみたいという男の本能が、正則を誘惑するようにうごめいている。

何を考えてるんだ・・・・・・・・、俺が自分を見失ってどうする・・・・・・・・・・

「その気がないならいいさ。せいぜいそこで1人で楽しんでるんだね」
小野田の口が、再び江利子の乳房を咥える。江利子の表情を確認しながら乳首を舌先でいじめ、腰の振りを促していく。江利子が耐えられないように小野田の背中に何度も爪を立てる。

やがて、二人は会話をすることもなく、ただ激しく互いの肉体を求め始める。息を荒げながら、江利子が何かにとりつかれたように腰を振る。秘所が交わりあう湿った音だけが室内に響く。

ぎこちなかった人妻の腰の動かし方が、次第にスムーズなものに転化していく。男の背中に手をまわし、上半身をぴんと伸ばしたまま、腰からヒップだけを小刻みに前後に振る。

「あっ・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・」
たまらないような声を江利子が漏らす。初めてそんな快感を知ることを、妻の声は正則に伝えている。麻薬に溺れてしまうように、一度知った悦びを人妻はどこまでも追及していく。

唇を苦しげに動かし、江利子が何か言葉を発しようとする。正則にはそれが、自分への謝罪の言葉のように思えてしまう。だが、その横顔にはただ悦びの気配だけが漂っている。

ハアハアハア・・・・・・・・・

二人の裸体がぐっしょりと濡れている。江利子が両脚できつく小野田の腰を挟む。声を漏らしながら、何度も腰を振る。男の背中をきつく掴み、そしてキスを交わす。

「はんっ・・・・・・・・・・・・」
官能の色濃い妻の声が、正則を更に惑わしていく。もはや、妻は完全に小野田に隷属している。

「奥さん、こんな気持ちになったことはあるのかい?」
男のそんな言葉に、妻はかすかに首を振るように動かす。錯覚だと思い込みながらも、正則を深い傷を覚える。妻は、この男に女としての悦びを初めて教えられているのだ。

江利子・・・・・・・・・、そんなにこの男が・・・・・・・・・・・・・

目の前の男から、妻を奪い返したい。そんな強暴な欲求が、正則の体奥で頭をもたげていく。男の上で、妻が腰を跳躍するように弾ませ、それに呼応して、短い声を漏らし始める。

「あっ・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・」
「イクのかい、奥さん」

男の両手が江利子の膝に差し込まれる。両脚を抱えるようにしながら、男が人妻の裸体を力強く揺すっていく。男の首に手をまわし、江利子は彼にすがりながら、声を漏らす。

「あっ・・・・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「聞かせたいねえ、奥さんのこの声を床屋の客に」

「いやっ・・・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「この声聞くだけで、いっちまうぜ、みんな」

ソファから小野田が立ち上がる。江利子の裸体を貫いたまま、彼は正則のそばに近づき、そこで立ったまま、腰を震わせる。男にしがみつく人妻が、激しく首を振って身を悶えさせる。

「いやっ・・・・・・・・・・・・・・、ああっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ご主人・・・・・・、そろそろイっちゃいそうだぜ、あんたの奥さん・・・・・・・・・」

男の股間が濡れていることに正則は気づく。溢れ出る妻の淫蜜が、男の体を汚しているのだ。男はそのままカーペットに座り、完全に仰向けになった。

「簡単にはイかせてあげないよ、奥さん」
上に乗る江利子に、小野田がささやく。戸惑う人妻の腰を掴み、先刻と同じように前後にゆすり始めた。男の締まった腹筋の上に両手を置き、人妻が腰を振り始める。

「あっ・・・・・・・・・・・・・・・、はんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
快楽を確かめるように腰を滑らせ、小さな声を漏らす。男の手が下方から伸び、人妻の唇をこじ開ける。容易にそれを招き入れた人妻は、彼の指先を淫らな表情でしゃぶる。

姿勢を正すように長身の背筋を伸ばし、江利子は男の上に座っていた。腰から下だけをいやらしくくねらせ、乳房を揺らす。男の片手がそこに伸び、膨らみを揉みしだく。

「あんっ・・・・・・・・・・・」
江利子の手が、男の腕を掴む。手綱を持つように、彼の腕をきつく握りしめたまま、人妻は次第に腰の振りを激しいものに転化させていく。

「ああっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
本音を漏らしてしまうような雰囲気で、江利子が息を喘がせる。両手で人妻の豊かな胸を責めながら、男が腰を力強く突き上げる。

「あっ!・・・・・・・・・・・、あんっ!・・・・・・・・・・・・・・」
嬌声ともいえるほどの声を、江利子が披露し始める。演技ではない。妻は女としての快感の渦に確かに引きずりこまれている。正則はそれをもはや、疑おうとはしない。

妻をこの男から奪い返したい。そう思いながら、正則は小野田の首筋に残る傷跡を見つめる。妻は、自らの過ちを償うために、肉体を犠牲にしているのだ。

無邪気なまでに、正則は自分自身にそう言い聞かせ、懸命に自制している。

小野田がやがて膝を少し曲げる。腰を小刻みに震わせて、人妻の裸体を何度も弾ませる。指先で乳首をつまみ、脇腹を何度も撫でる。たまらない様子で、江利子が自らの指を噛む。

「ああっ・・・・・・・・・・・・、お願いっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「イきたいんだろう、奥さん・・・・・・・・・」

「これ以上・・・・・・・・・・、しないでくださいっ・・・・・・・・・・・・・・」
「どんな気持ちか素直に教えてくれたら、すぐに終わってやるぜ、奥さん・・・・・・・・・」

小野田の視線が、正則をとらえる。人妻の答えを確信するように、男は夫に対して笑みを浮かべた。そして、とどめを刺すように、激しく腰を上下動させていく。

「奥さん、ほらっ、どうだ・・・・・・・・・」
跳躍する人妻の膣内を、男の肉棒が何度も往復する。その度に、江利子は追い込まれるように声をあげる。

「あああっ・・・・・・・・・・・・・・・、いやっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いいんだろう、奥さん、ええっ?・・・・・・・・・・・」

「駄目っ・・・・・・・・・・・・・・・・、ううんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「最高だろう・・・・・・・・・、どうだ、奥さん・・・・・・・・・・・・・・」

自分の爪を噛み、苦しげに何度も首を振った後、江利子は全ての緊張を放棄するように表情を緩め、唇を開いた。男に抵抗する気配が、人妻の裸体から完全に消え去っていく。

ためらうことなく、江利子は再び男の腕を掴む。瞳を開き、下にいる彼と視線を絡ませる。そして、男の責めに屈服するように自分から裸体を弾ませ、遂にその声を漏らしてしまう。

「ああっ・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
江利子の告白は、正則の体奥の興奮を頂点にまで沸騰させていく。


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Comment
朝から
朝にチェックしましたが朝から(中略)です。
気候に負けず執筆頑張ってくださいね。
No title
毎晩11時頃?更新されてるようなので、ついつい気になって見てしまいます。
佳境に入ってきて毎晩読むのが癖になっています。

お疲れで大変でしょうが、どうか読者の一人として、更新お願いします!
No title
今晩の更新はないのかな?

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