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抵抗の果て(31)

2014 02 27
まだ午後9時にもなっていないのだろう。酔いに任せて飛び込んだ以前の訪問とは異なり、彼は今日、飲むことよりもこの人妻と過ごす時間を優先し、店にやってきた。

過去2回の訪問では、下着姿の人妻を鑑賞しただけだ。それだけで男は激しく欲情を昂ぶらせ、人妻の肉体が描く魅惑的な曲線を見つめながら、己の放出へと導かれた。

二夜とも、タオルを隔てた人妻の指先が彼のものを一気に追い込んだ。だが、今夜はそれだけではない。人妻のブラを剝ぎとり、その裸体を直接手中に収めている。

きつく抱き寄せたまま、人妻の乱れる息遣いをすぐ耳元で堪能する。彼女の右手が直に肉棒に触れている。冷たい指先の感触が、たまらなく刺激的だ。

「心配するな、奥さん。店には何も言わないよ」
人妻の危惧に対し、男がそうささやく。怠惰に仰向けに横になったまま、ベッド横に立つ人妻の上半身を抱き寄せる。男の言葉に安堵したのか、人妻の抵抗の姿勢が弱まっていく。

もう、無理に肢体を離そうとはしない。自ら肢体を屈曲させ、男の肉体に密着してくる。下着が奪われた人妻の豊満な乳房が、男の素肌に吸い付き、妖しげな悦楽を与える。

「キスしてくれよ、奥さん」
戸惑いながらも、人妻がやがて唇を開く。人妻の背中にまわした腕に、男は更に力を込める。完全なる支配下に置かれたことを認めるように、人妻の舌先が僅かに伸びてくる。

男は巧みにそれを自らの舌で絡みとる。人妻の後頭部に腕を移動させ、強くひきつける。ううんっ、と息苦しいような声を漏らしながら、人妻が男とのキスを受け入れる。

そのままの姿勢で、時間をかけて二人は唇を吸いあった。もはや完全に互いの行為を楽しむ男女がそこにいた。人妻に逃げる気配がないことを察知し、男の手が前にまわる。

人妻の舌をくすぐりながら、男の手が乳房を抱み込む。唇を吸い、そして離す。何度も軽いタッチのキスを与えてくる人妻の乳首を、男は手のひらで転がし、指先でつまむ。

「あっ・・・・・・・・・」
艶めいた息が、人妻の喉奥から漏れる。やはり女だ。感じ始めている・・・・・・。男はそう確信しながら、人妻の胸の膨らみをたっぷりと揉み、その柔かな感触に溺れていく。

「たまらない胸だな、奥さん」
夢想し続けていた人妻の乳房を、男は何度も揉みしだく。この店では決して許されないサービスを人妻が密かに提供している事実に、男は興奮を抑えることができない。

「俺の体中をキスするんだ、奥さん」
屈服の態度を示し始めた人妻に、男は更なる要求を下す。人妻にそれを拒絶する気配はない。

「かしこまりました・・・・・・」
その言葉が、ひどく官能的に男の耳奥で響く。人妻の唇が男の首筋をゆっくりと伝っていく。このような行為に慣れていないことを示すように、どこがぎこちなさが漂っている。

「舌を出すんだよ、奥さん。小刻みにくすぐるんだ」
「はい・・・・・・・・・」

男の胸元に唇を這わせ、人妻は指示された通りに舌先を動かす。こまやかにそれを運動させながら、ゆっくり移動させていく。想像以上の快感に、男は全身を震わせる。

「上手じゃないか、奥さん」
その言葉に刺激されるように、しばらく責めを停止していた人妻の右手が、再びゆっくりと上下に動き始める。僅かに余裕を与えられていた男のものが、瞬く間に限界にまで硬くなっていく。

「ああっ、奥さん、いいぞ・・・・・・・」
声を漏らす男の乳首に、人妻の唇がそっと触れる。ためらいの色を浮かべながら、人妻は舌先でそれをくすぐる。同時に、右手に力を込めて、男の股間を妖しく刺激する。

人妻の背中を、男は何度も撫でる。その手はやがて、ショーツに包まれた人妻の美尻に達する。弾ける肌を感じながら、男が人妻の張り出したヒップをきつく愛撫する。

首を小さく振りながらも、人妻が唇を更に下方へと這わせていく。男はそれを人妻にされることを想像する。そして、そうされた自分がどうなってしまうかを想像する。

「奥さん、待ってくれ」
遂に獲得した享楽の時間を、男はすぐに手放すつもりはなかった。だが同時に、人妻の与えてくる快感に全てを委ねてしまいたいという、強い欲求も頭をもたげている。

眩しい裸体がすぐ目の前にある。形のいい乳房の先端が、突起しているように見える。人妻は、明らかに息を乱し始めている。ヒップを揉まれる度に、全身を震わせている。

これほどに下半身が硬く勃起したことを、男は記憶していなかった。まさかこの年齢になって、このような状況に追い込まれるとは、男は予想もしていなかった。

夜の女性を、男は何人も知っている。彼が働く大手企業オフィスにも、美しい女性OLは数多くいる。だが、ここにいる人妻の魅力は、その誰もを凌駕するものだった。

長身でスリムな肢体に加え、肉感的な曲線。長く細い脚は、弾力性に富んだ肌に包まれている。無口で冷たく、芯の強さだけを示すような態度が、男の興味を激しくそそっている。

「お店には絶対に言わないでください・・・・・・・」
人妻が再び、男にそうささやいた。うっとりとしたその視線に、男は抗うことなどできない。男は見つめる。人妻の唇が、天井を向いてそそり立つ己のものに接近していくところを。

ポニーテールに美しく束ねられた人妻の髪を、男は我慢できない様子で解き放つ。その瞬間、人妻は素顔の一端を暴かれたように戸惑いの気配を見せる。そして、男を見つめたまま、唇を開く。

男のものの先端を、人妻の濡れた唇が包み込む。同時にその指先が、それの根元を握り、優しげにしごいてくる。乱れた人妻の髪が、男の股間に触れる。

「奥さん、もっと激しくしゃぶってくれ」
獣の本能をもはや制御することができない男が、人妻の頭を抑えつけながら声を漏らす。苦しげな息を漏らしながら、人妻の顔がいやらしく上下に動き始める。

何度も人妻の髪をかきむしるように、男の指先が動く。人妻はやはり、こんな行為に慣れていない様子だった。しかし、そのぎこちない舌づかいが、男を逆に追い込んでいく。

「そうだ・・・・・・・、音が出るほどに吸ってみろ・・・・・・・・・」
短い声を漏らしながら、人妻の口の奉仕が次第に加速していく。髪が上下に動き、人妻の横顔を官能的に隠す。時折それをかきあげながら、人妻はあくまでも殊勝に男に尽くしていく。

人妻の左手が、男の胸元をゆっくりと動いている。その微妙な指先のタッチが、男の我慢を急速に弱めていく。腰を突き上げるように動かしながら、男は人妻のショーツに手を滑り込ませる。

懸命にその指先を人妻の秘所に伸ばそうとするが、人妻は巧みに下半身を動かし、それから逃げる。男はそれを放棄し、人妻のヒップに指先を移動させ、柔かな肉体をきつく愛撫する。

「ううんっ・・・・・・・・・・」
声を漏らしながら、人妻が更に刺激的に唇で吸い付いてくる。要領を得たように、その舌先が男の先端の裏側をくすぐってくる。人妻の左手が男の唇に侵入し、その舌先と絡み合う。

「奥さん・・・・・・・、恐ろしいな、あんた・・・・・・・・・」
瞬く間に娼婦のような気配を漂わせ始めた人妻に、男は圧倒されていく。魔性さえ感じさせる人妻の魅力に屈服することを、やがて男は選択する。

痙攣を開始した肉棒。男は先延ばししようという意志を完全に放棄させる。人妻の濡れた唇の快感を味わい、豊かな美尻から太腿の辺りを繰り返し愛撫する。

「ああっ、奥さん・・・・・・・・、出すぞ・・・・・・・・・・・・」
男の声と同時に、人妻が戸惑った様子で首を振る。唇を素早くそれから離し、右手のしなやかな指先で包み込む。激しく上下にしごきあげながら、人妻は男の耳元でささやく。

「我慢なさらないで・・・・・・・・、出してください・・・・・・・・・・・」
「いくぞ・・・・・・・・・、奥さん・・・・・・・・・・・・・」
「お願いっ・・・・・・・・、早くっ・・・・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・・・・・、ああっ、奥さん・・・・・・・・・・」
「早くっ・・・・・・・・・・、早く来てっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」

人妻の美肉にそれを挿入し、奥までねじ込んでいることを想像しながら、男はびくっと腰を震わせる。頂点に導かれた感触に確かに包まれ、男が唸りながら、激しく棹を脈動させる。

どくっ、どくっ、どくっ・・・・・・・・・・・

想像もしないほどの大量の液体が、激しく放出される。男の腹部周辺を汚すと同時に、そのリキッドは人妻の指先をいやらしく濡らす。

「奥さん・・・・・・、あんた最高だな・・・・・・・・・・・」
最上の至福に満たされた男の唇に、人妻が癒すようなキスを与える。しばらくの抱擁の後、人妻は上半身を起こし、床に落ちていたブラで再び胸元を隠す。

何事もなかったようにティッシュを手にし、人妻は男の体から欲情の証を取り除く。人妻の仕草を見つめたまま、男はなおもその裸体に手を伸ばし、名残惜しそうに撫で上げる。

「奥さん、俺と契約しないか?」
「・・・・・・・・・」
「いくらでも払ってやる。どうだ、金に困ってるんだろう?」

男の体を拭き終わった人妻は、背中を見せたまま、先に脱ぎ去ったワンピースタイプの制服を再び身に着ける。壁にある鏡を見つめ、髪を整えながら、そこに映る男を見つめる。

「せっかくですが、お断りさせていただきます・・・・・」
「どうして?」
「どうかまた、こちらにいらしてください・・・・・・・・・」

答えを避けるように、人妻はクールな口調でそう答えた。この店に来れば今夜のような、いや、更に過激なサービスを与えることができる。人妻の視線を、男はそんな風に読み取る。

「また指名させてもらうよ、奥さん」
満たされた男が服を身に着け、やがて部屋を出ていく。その後ろ姿を、人妻は追おうともしない。

壁にかけられた地味な時計は、午後9時を少しまわったところを示していた。室内を整えながら、人妻はまだ今夜の勤務時間が終わっていない事実を改めて認識する。

恐らくもう1人、客の相手をすることになるのだろう。人妻は密かに困惑している。自らの肉体がどうしようもなく疼いていることに懸命に気づかぬ振りをしながら・・・・・。

江利子の次の客になる男が、店が入居するビルのすぐ前にいる。


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Comment
次の客?
小野田に犯され、今迄隠れていた淫乱さが、表面化した江利子さん。次の客とは?
ますます面白い
反応と思惑の交差具合が楽しみです。
No title
小野田以外ではイカナイのでは?

江利子はすごく好みのキャラクターです。
名作になる予感がしています。

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