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抵抗の果て(34)

2014 03 05
江利子の舌先はどこまでもなまめかしかった。達樹はただ人妻の技巧に全てを委ねるように唇を吸われ、無防備に下半身を差し出した。

トランクスの中に滑り込んだ人妻の冷たい指先が、硬く勃起したものに触れる。初めて女性にそれを握られ、達樹は思わず苦しげな息を漏らす。

「江利子さんっ、駄目だよ・・・・・・・・」
「達樹君・・・・・・・・・、私じゃ駄目?・・・・・・・・・・」

人妻の言葉には、何かを恐れるような気配が漂っている。それが江利子の本音であることを、達樹は感じた。江利子はやはり、こんな行為に慣れてなどいないのだ。

「私なんかよりもっと上手な女の人が、いっぱいいるわ・・・・・・・・・」
そうささやく江利子の唇を、達樹は自分から引き寄せ、キスをねだった。唇を吸いあいながら、二人を息を少しずつ乱していく。人妻の右手はまだ、動こうとはしない。

「江利子さんにされるなんて、本望さ・・・・・・」
「えっ?」
「ずっと好きだったから。江利子さんのこと・・・・・・・・」

江利子の瞳に、再び光るものが宿ったような気がした。言葉を返す代わりに、江利子は右手をゆっくりと上下に動かし始めた。

「凄く硬い、達樹君・・・・・・・・」
江利子のささやく息遣いが届くだけで、達樹は興奮を増していった。言葉を発する余裕もなく、ただ懸命に先延ばしにすることだけを考える。

江利子の唇がゆっくりと下方に降りていく。達樹の肉体は、先刻の会社員のそれとは明らかに違っていた。瑞々しく張りがあり、贅肉とも無縁の、引き締まった肉体がそこにある。

達樹の胸にキスを与え、そしてためらいがちに彼の乳房を口に含む。ぎこちない様子で舌先を動かしても、経験のない若者には十分すぎるほどの刺激であった。

全てを彼に捧げるように、江利子はどこまでも優しげなキスを達樹の全身に浴びせていく。同時に右手の往復を加速させ、やがてトランクスに手をかける。

「脱いだ方が楽でしょう・・・・・・」
達樹の限界が近いことを予想するように、人妻がそっと声をかける。そして、トランクスを膝元にまで引きずりおろし、達樹の下半身を露わにする。

「江利子さん、見ないで・・・・・・・・」
人妻の視線がそこに注がれるのを感じながら、達樹はそう懇願した。江利子にそれを見つめられるだけで、そのまま射精にまで導かれてしまいそうだ。

江利子は言葉を発することがなかった。子供だと思っていた隣家の若者が、いつしかたくましい一人の男に変貌した事実に、息を呑んで驚くかのように・・・・・。

人妻の体奥で、何かが疼き、うごめいている。それは、先刻の会社員との行為からずっと引きずっているものだ。だが、達樹は勿論、それに気づいてはいない。

「達樹君、凄い・・・・・」
ただそれだけの言葉を漏らし、江利子は再びそれを握った。タオルをまくこともなく、人妻は大胆に直接指先を絡めていく。達樹は思う。江利子の男性経験のことを。

江利子さんは、何人の男のことを知っているのだろうか。彼らのものと比較しているのだろうか。激しい嫉妬が頭をもたげ、人妻を独占したいという本音が、達樹の体奥で渦巻く。

達樹の腕が、江利子の胸元に伸びる。薄いピンク色の制服が、人妻の豊満な乳房の丸みをかたどっている。その盛り上がった膨らみに、達樹の手が伸び、荒々しく掴む。

「駄目、達樹君・・・・・・・・・」
江利子の左手が、達樹の行為を制しようとする。だが、ひるむことなく達樹は腕を伸ばし、人妻の胸を制服の上から揉みしだく。弾力のある柔かな女体が、彼に興奮を与えていく。

「この店はマッサージ師にお客さんが触れちゃ駄目だから・・・・・・・」
青年の理性に訴えるように、人妻がささやく。制服の下の人妻の裸体を、達樹は想像する。彼の興奮を一気に終着点に導こうとするように、江利子が激しく右手を上下動させていく。

「ああっ、江利子さん・・・・・・・・」
「達樹君・・・・・・・、いいのよ・・・・・・・・・・・・」

乳房をまさぐられる度に、江利子の表情が妖しげに歪む。かつて見たことのない表情に、達樹はもはや興奮を抑えることができない。江利子もまた、彼の指先の行為を制しようとはしない。

江利子の胸の双丘をたっぷり揉みしだきながら、達樹は下半身を突き上げるように動かした。うっとりとした表情のまま、江利子が再び体を倒し、達樹の唇を吸う。

キスを交わしながら、人妻は若者の隆起した棹を激しく上下にしごきあげる。ぴくぴくと痙攣を開始した己のものを感じながら、達樹が焦った様子で声を漏らす。

「江利子さん・・・・・・、駄目っ、出ちゃうよ・・・・・・・・・・・・」
「達樹君・・・・・・・・、我慢しないで・・・・・・・・・・・・・・・」

「手が汚れちゃうよ、江利子さん・・・・・・・・・」
初めての体験であることを示すように、達樹は素直な不安を告白する。

「いいの、達樹君・・・・・・・、私は構わないから・・・・・・・・・・」
現実の全てを放棄することを望むような言葉を口にしながら、江利子は強く達樹の舌を吸った。そして、猛々しく上方を向いた彼のものを根元から握り、官能的な震動を与えた。

江利子の背中に手をまわし、達樹は人妻の乳房の感触を裸で味わった。スリムであると同時に肉感豊かな人妻の肢体を存分に抱きしめ、達樹は全ての我慢を放棄した。

ベッドの傍らに立ち、江利子はそこに横になる達樹にすがりつくように肢体を倒している。きつく抱きしめてくる彼の唇を吸い、先端の濡れ始めた彼のシンボルを淫らにしごく。

「ああっ、我慢できない・・・・・・・・、江利子さん・・・・・・・・・・・」
「いいわ・・・・・・・・・、我慢なんかしないで・・・・・・・・・・・・」

理髪店で勤務する、人妻の姿が脳裏によぎる。客たちの好奇の視線にさらされながら表情一つ変えず、その肉体を質素な服装で隠して働く人妻。彼女を抱く自分を、若者は強く想像する。

「江利子さん・・・・・、ああっ、出すよ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いっぱい・・・・・・・・・、いっぱい出して、達樹君・・・・・・・・・・・・・」

「駄目っ・・・・・・・・、ああっ、江利子さん・・・・・・・・・・」
「早くっ・・・・・・・・、達樹君・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ああっ、江利子さん・・・・・・・・・・・・・・」
「達樹君・・・・・・・・・・、いいわ・・・・・・・・・・、早くっ・・・・・・・・・・・」

「あああっ・・・・・・・・、ああっ、江利子さん!・・・・・・・・・・・・・・」
そう叫んだ直後、若者の腰が激しく震え、そして動きを制止させた。どくどくと脈動する肉棒から勢いよく発射された白い液体が、人妻の手のひらを強く叩いた。

その放出は何度も繰り返された。若さの証を示すように、その勢いは圧倒的だった。放出を抑えつけるように先端にかざされた江利子の右手を、達樹の精液がたっぷりと濡らした。

「江利子さん・・・・・・・・・・・、ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらくの後、達樹は思わず侘びの言葉を口にしてしまう。ティッシュで彼の液体を処理しながら、江利子は、理髪店では決して披露しない笑顔を、達樹の前で浮かべた。

「いっぱい出したのね、達樹君・・・・・・・・・・」
その笑みは、決して達樹を見下したものではなかった。それは、江利子自身が今の行為に満たされたことを示す笑顔だった。達樹はそれを、瞬時に感じた。

そして、その満足がまだ完全なものではないことにも・・・・・・・。

「江利子さんはまだ物足りないの?」
「えっ?・・・・・・・」

達樹からそんな指摘を受けることを、人妻は明らかに想像していなかった。本心を見透かされたかのように、人妻の表情に戸惑いの色が瞬時に浮かんだ。

「江利子さん・・・・・・・・、僕じゃ駄目かな・・・・・・・・・・・・」
この行為の前に人妻が放ったのと全く同じセリフを、若者は口にした。激しい興奮から解放され、達樹は確かな余裕を感じていた。だが、欲情は尽きるどころか更に熱くたぎっている。

裸のまま体を起こし、達樹はベッドから降りた。戸惑ったまま、江利子はその場に立ち尽くしている。素早く体を入れ替え、同時に達樹は江利子の肢体を立ったまま、きつく抱きしめた。

「達樹君・・・・・・、駄目っ、このお店ではこれ以上」
江利子の言葉を強引に塞ぐように、達樹は唇を重ねた。息苦しそうにしながら、江利子が達樹との距離を広げようと腕を伸ばす。達樹は本能に従い、人妻の肉体を撫で、揉みしだく。

「江利子さんを助けたいから・・・・・・・・・・」
自分がこうすることが、江利子を助けることになる。達樹はその事実に既に気づいている。

抵抗を示していた江利子の腕がやがて、達樹の背中で静止する。指先に力を込め、若者の裸体を自分から引き寄せる。首筋を達樹に吸われながら、江利子は背後のベッドに寝かされる。


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Comment
おおっ
なるほどこういうことなんですね!

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