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抵抗の果て(41)

2014 03 21
一瞬であろうと、秘境の温泉に癒されるように油断してしまった自分を、江利子は激しく悔いた。だが、男たちは既に、すぐそこまでの距離に迫っている。

言葉を発することができない。こんな事態を想像してはいなかった。人妻はただ、「彼」がこの露天風呂に侵入してくることだけを危惧していたのだ。

だが、現実は違った。湯煙の中から姿を見せた男たちは、全部で4名いた。そこに「彼」は含まれてはいない。人妻に、一人として彼らの顔を見た記憶はなかった。

「失礼します・・・・」
人妻は、彼らに向かってそう発した。少なくとも、彼らは観光でここに来ているのだろう。私とは無縁な男性達だ。彼らと関わる必要は何もない。

少し慌てた仕草が、男たちに人妻のそんな思いを伝えた。彼らは知る。人妻が裸体を白いタオルで懸命に隠し、この湯から立ち去ろうとしていることを。

「奥さん、まあそう慌てないでください」
40代半ばと思われる、1人の男がそう言った。

「私はもう、十分に入りましたから」
そう言って、人妻は立ち上がろうとした。だが、男の次の言葉が、人妻の動きを制した。

「足立江利子さん、ですよね?」
「・・・・・・・」

彼らが何故、私の名前を知っているのか。激しい混乱を抱えた江利子には、湯の中に再び沈むことしかできなかった。タオルをきつく握り、裸体の前面を完全に隠しながら。

男たちの様子を、何とか観察しようとする。やはり、見覚えはない。仕事柄、記憶力には自信がある。少なくとも、理髪店に一度でも来たことのある客ではない。

勿論、あのエステ店の客でもない・・・・・・・・。

皆、腰にタオルを巻いているのが湯の中に見える。彼らの表情に、すさんだ雰囲気は一切なかった。むしろ、至極真っ当な会社員とでも形容できそうな連中だった。

20代と思われる若い男が1人。残り3人は、30代から40代と思われる。互いに視線を交わしあい、時折笑みを浮かべている。どうやら、互いに顔見知りのようである。

「聞いていた以上にいい女だ。そう思わないか?」
先ほど江利子の名前を発した、リーダー格と思われる男がそう言った。硬い表情のまま岩に背を密着させて湯に沈んでいる人妻の裸体を見つめながら、他の面々がうなずく。

「これが人妻なんだからねえ。たまらない」
「確かに芯が強そうな、きつい表情をしている」
「あの胸見てくださいよ。痩せてるのにいい胸してますよ」

品定めをするようにそうつぶやきながら、男たちはじわじわと人妻への距離を縮めてくる。人妻の視線に、確かな抵抗の色が浮かぶ。そして、意を決するように言葉を発する。

「どうして私の名前を・・・・・・」
「奴に聞いたんですよ」

「えっ?」
「奥さんをここに招待した、あの男ですよ」

「彼」のことを、この男たちは知っているのだ。人妻は悟る。全て、彼のシナリオ通りに動いているのだ、と。だが、ここからの展開を、人妻は想像することができなかった。

「とにかく、私はもう出ますから」
「そう慌てないでって言ってるでしょう、奥さん」

「・・・・・・・・」
「ここで我々と一緒に過ごすっていうのが、彼から奥さんへの次の指示ですよ」

もはや、立ち上がることさえできないほどの至近距離に、男たちは接近している。懸命に耳を澄ます人妻に、しかし、のどかなお湯の音以外、聞こえるものはない。

「我々と楽しみましょう、奥さん」
1人の男の手が湯の中で伸びてくる。そして、人妻の腕にそっと触れる。

「やめていただけますか?」
「無口だと聞いていたが、そんな言葉だけはちゃんと言えるんですねえ、奥さん」

男の手は離れようとはしない。人妻の白い肌の感触を確かめるように、腕を掴み、そっと撫でる。別の3人の男たちも、人妻を取り囲むように、その手を伸ばしてくる。

「声を出します・・・・・・・・・」
人妻の脅迫めいた言葉に、しかし、男たちが怯む様子はない。

「奥さん、無駄ですよ。声を出したって、今日、この宿には他の客は誰もいない」
「・・・・・・・・」

「それに、いいでんすか。あの件は?」
「あの件?」

「宮地達樹の就職がどうなっても」
「・・・・・・・・」

「奥さん、そのために今日、ここまで来たんでしょう。ご主人に嘘ついて」
表情をこわばらせる人妻の裸体に、4人の男の手が同時に触れる。

左右の腕、そして、左右の脚。誰もが力を込めることなく、微妙なタッチで撫でるように、その手を動かしてくる。そして、人妻の表情の変化をそっと観察する。

「いい肌してますね、奥さん」
「気持ちいいでしょう、4人の男にこんな風にされると」

タオルを掴む手に力を込め、江利子は唇を噛んだ。上半身を隠すそのタオルに腿を密着させるように、膝を曲げる。男たちの手が、露出している人妻の肌を湯の中で撫で続ける。

達樹のことまで知っているというのか。「彼」がいったいこの男たちとどのような関係なのか。今の江利子にはしかし、それを詮索する余裕がない。

男たちの手の動きに少しずつ変化が生じてくる。指先に力が注がれ、マッサージをするように動き始める。両腕と共に、両脚の腿裏を男たちの手が個別に責めてくる。

立てられた爪先が、太腿の裏側を縦横に動く。きつく脚を閉じ、人妻は秘所を懸命に隠そうとする。男たちに焦る様子はまるでない。愛撫を繰り返しながら、じわじわと追い込んでいく。

「そろそろタオルを外してもらいましょうか」
そうささやく男の手が、江利子の脇腹のあたりをまさぐってくる。左右同時に二人に責められ、くすぐったさの入り混じった妙な刺激が、人妻の肢体を走り抜ける。

「やめてくださいっ・・・・・・・・・・」
聞こえるかどうかという小さな声で、江利子がそう訴える。脚をいじめてくる二人の男の手が、江利子のヒップに達する。人妻の美尻を手で覆い、たっぷりと揉み始める。

唇を噛んだまま、人妻は懸命に耐え続ける。しかし、4か所から同時に湧き上がる刺激に抗することは、簡単ではない。少しずつ、人妻の指先の緊張に、油断が生じ始める。

脇腹を執拗に指先で責められ、人妻はそのスリムな裸体を湯の中でかすかにくねらせる。何度かの刺激の後、江利子の右側にいる男が、強引に白いタオルを剝ぎとる。

「いやっ・・・・・・・・」
人妻が一瞬掴んだその生地を、脚を責める二人の男が強く引っ張る。そして、人妻の裸体の全てが、湯の中で露わにされる。

「評判の胸を確認させてもらいますよ、奥さん」
左右にいる男が同時に、江利子の豊かな乳房を手で包む。異なる手つきが、人妻の理性を乱す。乳首を撫でるようにしながら、二人がゆっくりと人妻の胸を揉みしだく。

「・・・・・・・」
更にきつく唇を噛み、江利子は下を向く。その人妻のふくらはぎを、別の二人の男が掴む。そして閉ざされ続けてきた両脚を、強引に押し広げようとする。

「いやですっ・・・・・・・」
お湯の中で、自らの大切な個所が剥き出しになったことを、江利子は感じる。少し濁った湯の中の秘所は、完全には見られていない。だが、江利子は羞恥を感じぬわけにはいかなかった。

「こんな胸してたら、男に狙われて仕方ないでしょう、奥さん」
「感じやすいんだろう。揉んでやる度に、体が震えてますよ、奥さん」

全てを見透かすような男の言葉から逃げるように、江利子は首を振り、瞳を閉じる。二人の男の手が乳房の柔らかさを堪能するように動き、もう二人の男の手が、太腿を愛撫してくる。

江利子は、たまらない熱を感じ始める。長く浸かっている温泉のせいだけではない。4人の男たちの焦らすような責めが、人妻の肉体を確実に追い込んでいる。

「熱かったら一度外に出ましょうか、奥さん」
人妻の額に浮かぶ汗を見つめながら、男がささやく。彼は既に気付いている。瞳を閉じ、唇を噛んで下を向き続けている人妻の表情に、確実な変化が訪れ始めていることを。

「結構です・・・・・・」
今、外に出てしまったなら、その裸体を全て曝け出してしまうことになる。人妻がそんな危惧を抱いていることを、男たちは容易に想像している。

「無理しなくていいんですよ、奥さん」
右側に座る男が江利子の乳房を愛撫しながら、自らの裸体を密着させていく。男の下半身が、人妻の腰の辺りに触れる。同時に彼の一方の指先が、人妻の顎をぐいと持ち上げる。

そして、江利子の唇を奪う。

「あんっ・・・・・・・・・」
不意を突かれたように、江利子の喉奥から妖しげな息が漏れ出す。


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Comment
追い詰められて
露天風呂の中で、豊満な肉体を曝け出し、4人の男たちに責められる江利子さん。このまま、いいように犯され、我を忘れてしまうのか。
次回も楽しみです!
生贄になった江利子さん。楽しませてもらってますよ!
No title
複数の男に犯されても
江利子にとっては前菜に過ぎないように
思います。

彼女がイクのは、ただ一人の男。


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