FC2ブログ

抵抗の果て(53)

2014 05 01
互いの頂点が近づいていることを、二人は濡れた肌を通じて感じあっていた。日常の全てを忘却した男と女は、牡と牝としての本能に支配され、その裸体を激しく交接させた。

小野田にしがみつくような格好で、江利子は彼の上に座っている。深々と貫いてくる彼のものを、人妻は淫らに腰を振って締め付けた。そして、官能の息を何度も途切らせた。

「あっ・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・」
彼の全てが欲しい。人妻は、熟れた太腿で男の胴を強く挟み、腰を何度も押し付けた。妖しく揺れる乳房の頂点に、男が吸い付く。全身に快感を帯びた電流が走り抜ける。

「ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・」
乳首をしゃぶり尽くす小野田の頭を、江利子が強く抱え込む。くびれた腰から下を何度も震わせ、人妻は己の快楽を貪っていく。何度も顎をあげ、江利子は苦しげに首を振る。

「駄目っ・・・・・・・・、これ以上は駄目っ・・・・・・・・・・・・・」
意識が何度か遠のきかけることを感じながら、江利子は声を漏らした。小野田は更に激しく腰を突き上げてくる。彼の両手が江利子のヒップを掴み、たっぷりと揉みしだく。

「はんっ・・・・・・・・・・」
柔かな人妻の肉体が、限界にまで蕩けていく。己のものが痙攣するように震えはじめたことを、男は感じる。過去の経験とは比較にならないほどの深い興奮が、男を追い込んでいる。

この人妻との出会いを、男が改めて想起する。最初、心を開かなった人妻が、今、自分の上で大胆に美脚を広げ、硬いもので美肉を貫かれたまま、激しく腰を振っている。

人妻は知らなかったのだ。性の奥戯、快楽の深さ、女に生まれた意味を、この人妻はまるで知らなかった。それを俺が教えてしまったことが、この人妻の全てを変えてしまった。

いや、彼女だけではない。俺自身もまた、変わってしまった・・・・・。

「奥さん・・・・・・・、もう我慢できないだろう・・・・・・・・」
小野田の言葉は、自分自身に対するものでもあった。もはや彼は、己の興奮を制御しようとはしなかった。このまま人妻と共に絶頂に達することを、彼は強く望んでいた。

汗で濡れた裸体を密着させる。室内の酸素が不足するほどに、激しい愛の行為を加速させていく。互いの喉奥から、切れ切れの声が漏れ始める。絶頂の気配を感じ始めた声だ。

「あっ・・・・・・・・・・、ああっ・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・」
江利子の指が、小野田の背中をきつく掴む。最上の快感の波が、何度も押し寄せてくる。腰を振り、彼のものを深く導けば導くほど、その心地よさは増していく。

ハアハアハア・・・・・・・・・・

人妻の豊乳が揺れる。唇でその先端を噛みながら、男が次第に声を荒げていく。人妻の脳裏に光が走り抜ける。震える膣壁。濡れた柔肉。更にきつく、江利子は小野田を抱きしめる。

「ああっ・・・・・・・・・・・、小野田さん、早く・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん・・・・・・・・・・・・・」

再び、二人が濃厚なキスを求めあう。男の腰の突き上げにあわせ、人妻の裸体が弾む。大量の愛蜜が、人妻の膣奥から溢れ出す。男の手が、人妻の腰をきつく固定する。

「奥さん・・・・・・・、いくぞ・・・・・・・・・・・・・」
彼の意志を、江利子は感じる。理性のかけらが、男のその行為を激しく拒絶しようとする。だが、それを遥かに凌駕する人妻の肉体の叫びが、下半身の密着度を更に高める。

江利子のくびれた腰を掴み、小野田は最後の刺激を与えた。何度も人妻の裸体を上下に揺らし、戸惑うほどに硬くなった肉棒で貫く。屈服するように、人妻の表情に恍惚の色が浮かぶ。

「あっ!・・・・・・・・・・、ああんっ!・・・・・・・・・・・・・・・」
懇願するように、江利子が小野田の耳元でささやく。先端が濡れた男のものが、人妻の蕩けた肉を欲しがる。太腿を抱えられた江利子の裸体が、何度も跳躍し、男の上に落下する。

「あっ!・・・・・・・・・、あっ!・・・・・・・・・・・、あんっ!・・・・・・・・・」
「奥さん・・・・・・・・・・・、いいぞ・・・・・・・・・・」

見つめあう二人。何かを嫌がるように、江利子が小さく首を振る。潤んだ瞳の奥に、男の全てを欲しがっている人妻の欲情を小野田は読み取る。髪を乱し、江利子が激しく腰を振る。

「あんっ!・・・・・・・・、あんっ!・・・・・・・・・、あんっ!・・・・・・・・・・・・」
これほどに素直な嬌声を披露したことなど、かつてなかった。山荘での一夜とは比較にならないほどに濃厚なエクスタシーが、江利子の全身を包んでいく。

咆哮するように、ううっ、と唸り続ける小野田。苦しげなその表情の後に、男が何を与えようとしているのか。江利子はそれを想像し、意識を次第に失っていく。

「どうだ、奥さん・・・・・・・・・・」
小野田が与える激しい上下動に、江利子の唇が淫らに開いていく。上方を向き、ああっ、と快楽の息を漏らす人妻。夫は決して知ることのない、秘め続けてきた妻の表情。

宙を旋回し、高速で漂い続けるような感覚。それは何よりも心地よく、麻薬のような妖しげな魅惑を伴った感覚だ。江利子は小野田の背中にしがみつき、そして声を漏らす。

「ああっ・・・・・・・・・・・、ああっ、イクっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
顎をあげた人妻のシルエットが、壁にぼんやりと浮かび上がる。見事なスタイルを誇る人妻の裸体が、夫以外の男の上で、今、完全に崩壊しようとしている。

小野田にそのつもりはなかった。だが、激しく体を重ねていくうちに、彼はそれを望み始めていた。己の全てを足立江利子に与えることを・・・・・・・。

「奥さん・・・・・・、ああっ、出すぞ・・・・・・・・・・・・・」
「いやっ・・・・・・・・・・、小野田さん、中は駄目っ・・・・・・・・・・・・・・」

既に、江利子の意識はぼんやりとしたものになっている。肉体の叫びに矛盾するようなその言葉の裏側に、人妻の真意が潜んでいる。小野田は勿論、それに気づいている。

「奥さん・・・・・・・・、欲しいんだろう、中に・・・・・・・・・・・・」
江利子の腰を沈んだままの状態に固定させ、小野田が最後の震えを与える。

「ううんっ、いやっ・・・・・・・・・・・、中はいやっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん・・・・・・・・・、全部出してやる、あんたの中に・・・・・・・・・・・・・」

「駄目っ・・・・・・・・・・・・、ああっ、駄目っ・・・・・・・・・・・・・・」
拒絶の言葉を繰り返す人妻に、圧倒的な快感の渦が押し寄せる。昇り詰めていく・・・・・・。ああっ、凄いっ・・・・・・。江利子はもはや、腰を逃がそうとはしない。

「ああっ、イクっ・・・・・・・・・・・、早くっ・・・・・・・・・・・・・・・」
遂に限界が小野田に訪れた。人妻の途切れる息遣いを耳にしながら、男は最後の苦悶を見つめた。火照った人妻の全裸が、今、俺の上で蕩けていこうとしている。

「ああっ、出すぞ、奥さん・・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・・・・・・・・、ああっ、無理っ・・・・・・・・・・・・・・・・」

「いくぞ・・・・・・・・、奥さん・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いやっ・・・・・・・・・・、ううんっ、中はいやっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ああっ、奥さん・・・・・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・・・・・・・・・、小野田さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ああっ・・・・・・・・・・・・・、ああっ、奥さん、出すぞ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あああっ・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、イクっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

最後の瞬間、二人は強く唇を吸いあった。限界にまで密着した二人の秘所が同時に震えた。江利子の太腿を強く押さえつけ、小野田は人妻の理性を完全に封じ込めた。

どくっ・・・・・・、どくっ・・・・・・・、どくっ・・・・・・・・・

激しく痙攣する肉棒を感じる。その先端から、勢いよく放出された大量の液体を感じる。男のそれは、いつまでも痙攣を続け、最後の一滴までを人妻の肉体に注ぎ込んだ。

ハアハア、と激しく息を乱す裸の男女が、布団の上で抱き合っている。座った男の上に、脚を広げた人妻が跨っている。余韻に浸るように、二人は舌を絡めあい、指先に力をこめている。

男はそれを引き抜こうとはしない。人妻もまた、男の上から降りようとしない。逆に、人妻の下腹部が何度か小さく振られ、更に男との交接を高めようとする。

「奥さん・・・・・・・・・・・」
しばらくの後、小野田がそっと言葉を漏らす。

男は、人妻に何かを伝えようとしている。江利子は言葉を返すことなく、ただ小野田に強くしがみついた。男の手が、癒すように背中を這っていることを感じる。

「奥さんとはもう、離れることができそうもない・・・・・・・」
一人の男としての素直な言葉が、小野田の口から漏れ出す。

江利子の瞳から、一筋の涙が流れ落ちる。


(↑クリック、更新の励みです。凄く嬉しいです)
Comment
決別・・・
夫にウソをついてまで訪れた、温泉旅館の一室。小野田とのセックスに溺れ、とうとう、中出しまで、許してしまった江利子さん。その涙は、夫、そして過去との決別?
No title
すごい名作です。
江利子のキャラも好みです。
文章も素晴らしい。

期待しています。
次回も楽しみです
楽しませていただいてます。

四人の男たちや舎弟の運転手が小野田君に鉄槌を打ち、江利子さんは奈落の底に・・・。
この二人に純愛チックは似合わないな。次の展開を楽しみにしています。

管理者のみに表示