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夫の秘密、或いは妻の秘め事(14)

2014 09 05
カウンセリング日:8月22日
患者名:梶野秀人(39歳)
担当医師:柴田

海に行きたいと言ったのは、妻、希美子のほうからでした。

結婚して5年。最後に私たちが一緒に海にいったのは、もう思い出せないほどに昔のことです。突然の妻の提案に驚くと同時に、私は胸の高鳴りを感じずにはいられませんでした。

私の妻に対する秘めた欲情を具現化するのに、それは絶好の機会に思えたからです。しかし、勿論のこと、私にそれを素直に伝えることなどできるはずがありません。

密かな本音を隠すため、私は敢えてその提案に気が乗らない風を装いました。意外なことに、妻は執拗に私を誘い出そうとし、私もまた、遂にそれを受け入れる、という態度をとりました。

その日、妻は大胆なビキニの水着を用意していました。多くの訪問者で混雑する砂浜で妻の水着姿を見た瞬間、私はかつて感じたことのない異様な興奮に包まれました。

結婚後、30代に入った妻は、そのスリムな肢体を維持しながらも、熟した女の色香をその肉体に漂わせ始めていました。私は、それを妻のビキニ姿に改めて確信したのです。

普段着からは意外に思えるほどにボリューム感のある乳房を、小さなビキニの水着が隠しています。形よく盛り上がった胸元、くびれを描く腰つき、丸く挑発するように張り出したヒップ。

そして、長くすべやかに伸びた美脚。その素晴らしいスタイルを誇る妻の肉体は、明らかに砂浜にいる男たちの視線を奪い、実際に何人かの男がささやきあうのを、私は確かに聞きました。

「いい女だな・・・・・・・・」

自分の妻の体を見て、見知らぬ男が興奮を感じている。そのシチュエーションは私に形容できない刺激を与えました。私は想像しました。その男たちにいじめられる妻の姿を。

しかし、私のそんな想像が限りなく現実に近づいたのです。私は砂浜で眠ったふりをしながら、妻の身に何かが起こることを期待しました。妻は一人で海に向かい、若者たちに誘われました。

私はその様子を密かに観察しました。大学生と思われる若者たちとビーチボールに興じる水着姿の妻。若者たちは妻とハイタッチを交わし、更には抱きしめるような仕草も見せました。

若い男の手が妻の裸体に触れ、撫でるように動きます。妻の戸惑いが、遠くにいる私からもはっきり確認できました。やがて、妻は2人の男にいざなわれ、沖に向かいました。

かなりの遠方で、しかも多くの海水浴客がいます。私は懸命に妻の様子をうかがいました。そして見たのです。若者の一人が背後から妻に密着し、豊かな乳房を揉みしだくさまを。

海の中の男の下半身は、間違いなく妻のヒップに密着していました。妻は困惑するように表情を歪めながらも、彼らの行為をなかなかやめさせようとはしませんでした。

それは、まるで妻もその危険な遊戯を楽しんでいるかのように見えました。そうです。間違いありません。若者に硬くなった下半身を密着されながら、妻は密かに感じ始めていたのです。

私は、硬くなり始めた己のものを握りたい欲情にかられながら、懸命にそれを制御しました。やがて、妻は戻ってきましたが、その表情は僅かに上気したような変化を漂わせていました。

しかし、それで終わりではありませんでした。まるで私が仕組んだかのように、更に濃厚な機会が用意されていました。私たちは、揃って海の家のマッサージへと誘われたのです。

密かに私が楽しんでいるインターネットの世界で、同じような展開があったことを、私は思い出しました。私の願望通り、妻と私は、カーテンを隔てて別のベッドに誘導されました。

カーテンといっても、よく見れば向こう側が透けて見えそうな代物です。私は若い女性マッサージ師のサービスを受けながら、隣にいる妻の様子に神経を集中させました。

水着姿の妻。その裸体にアロマオイルを塗りたくられ、男性マッサージ師の手で全身を愛撫されていきます。時間の経過と共に、妻のかすかな息遣いが私に届き始めました。

大学生と戯れた妻の肉体は、既に火が付いていたのでしょう。そんな敏感な肉体に愛撫を施され、妻は次第にはっきりした息の乱れを私に伝え始めました。

マッサージの心地よさによる声ではありません。それは、明らかに性的な快楽を得た、悦びの息遣いです。私が、かつて妻を抱いたときにも覚えがない、官能的な吐息です。

やがて、妻の肢体が反転され、そしてブラが外される気配が伝わってきました。苦しげな妻の吐息、何かが震えるような気配。そして、カーテンの向こうで妖しくくねらされる妻の裸体。

そのころには、私は狂暴なほどの興奮を感じ始め、隠すことも難しくなっていました。女性マッサージ師に、私は卑猥な奉仕をしてもらいながら、妻の様子を更に見つめました。

漏れ出す妻の声を抑えこもうとするように、男は妻の唇を手で塞いでいました。唸るように苦しげな、同時にたまらなく興奮を感じているような妻の息遣いが、私を追い込んでいきます。

妻の吐息は、更に激しく、妖しげに漏れ聞こえるようになりました。あっ・・・・、という妻のはっきりした悶え声が、私の脳に突き刺さります。やがて、そこに別の音が加わり始めました。

何かに吸い付くような、しゃぶるような、そんな湿った音です。私は、そこまでのことを想像してはいませんでした。しかし、カーテンの向こう側にいる妻は、敏感すぎる反応を示していました。

何ということでしょう。妻は、私以外の男にいじめられ、自分の大切な個所をたっぷりと濡らしていたのです。私は怒りを遥かに凌駕する、興奮の狂気に支配されていきました。

今や、マッサージ師は妻の美脚を大胆に広げ、大切な部分に口づけを与えています。妻は、しかし、私にそれを訴えることなく、彼の責めを許し、溺れるように深い息を漏らしています。

希美子、感じているのか・・・・・・・・・・・

私は、心の中で何度もその疑念を繰り返し、やがて、確信しました。妻は、マッサージ師が与えてくる責めに戸惑いながらも、どこかでそれを濃厚に欲しがっていることを。

あっ・・・・・・、あっ・・・・・・、という妻の喘ぎ声。私はそれを聞きながら、怖いほどに勃起し、そして、女性マッサージ師の口の中で、あっという間に果ててしまいました。

妻が、最後に彼に何をされたのか。私にははっきりとわかりませんでした。一線を越えなかったことは確かです。恐らく、彼の口、そして指先でたっぷりと秘所をいじめられたのでしょう。

ベッドが僅かに軋むような音がし、妻の深く、どこか物足りないような吐息と共に、隣室の行為が終わりました。私はすぐに飛び込む勇気がなく、しばらくの後、カーテンを開きました。

そのとき、見てしまったのです。ベッドわきで立つビキニ姿の妻が、マッサージ師と抱き合い、唇を重ねているところを。彼の手は、妻のお尻を両手で愛撫していました。

妻は、明らかに自分からそれを彼に許していました。私の気配を感じ、妻は慌てて彼から肢体を離しました。そして、冷静な態度を保ったまま、その施術室を後にしたのです。

あの海岸での出来事。それは、私自身のために用意されたようなシチュエーションでした。あの日以来、私は密かに妻の喘ぎ声を思い出し、何度も自慰行為に耽っているのです。

えっ? 男たちになぜ止めさせようとしなかったのかですって?  確かに、そんな風に思う瞬間もありました。己が抱いている欲情の愚かさに気付く瞬間は、確かにありました。

しかし、駄目でした。自分自身の強烈な興奮、そして、男たちの刺激に溺れ始めた妻の雰囲気。とても、私はそれを止めさせることはできませんでした。

もしも、妻がもっと猥褻な行為を与えられ、強い調子で私の助けを求めたのなら。恐らく私は妻を救い出したでしょう。隠し続けていた私の性癖を妻に遂に告白し、許しを請いながら。

妻に本気で助けを求められたら、私にはそれを拒否することができないはずです。しかし・・・・・・・。いや、わかりません。どう振る舞うのか、それを想像するのが怖い自分もいます。

柴田先生、やはり私は異常でしょうか。妻が別の男性に陵辱されることを、強く望んでいるのですから。早くこの病を克服したい。だからこそ、今日もまた、この場所に来たのです・・・・。

*****************

あの日と同じカフェテリアで、希美子は夫の告白を何度も読んだ。目の前には柴田が座っている。前回同様に、今日もまた、彼はカジュアルな服装に身を包んでいる。

「いかがですか、奥様」
「これは・・・・・・・、主人の誤解ですわ・・・・・・・・・・」

「と言いますと?」
「私が別の男の人に何かされるのを楽しんでいたなんて、そんなことあるわけが・・・・・・」

「ご安心ください。私はそんな風に思ったりはしてませんよ」
「私はただ、夫に勇気を与えるために、故意に危険な賭けに出ただけなんですから・・・・・」

「ご主人にその過ちに気付いてほしい、と、そう考えられたんですね」
「じゃなかったら、あんなことを人妻が許すはずありません・・・・・・・・」

自分自身に言い聞かせるようにつぶやきながら、希美子がアイスピーチティーで僅かに喉を潤した。肢体に刻み込まれているあの日の刺激を、確かに思い出しながら。

妻は、どこかで濃厚にいじめられることを欲していたのです・・・・・。あなた、ひどいわ・・・・・・・。そんな風に誤解するなんて・・・・・。希美子は、絡んだ糸が更に複雑になったことを感じていた。

「奥様、どうされますか?」
「えっ?」
「これから、です。ここでやめてしまうか、或いは」

柴田の視線には、親身な色合いしか漂ってはいない。興味本位で言っているような雰囲気は微塵もなかった。希美子は、迷うことなく、目の前の医師に宣言した。

「主人が自分自身の過ちを認め、私に告白するまで、私は続けます・・・・・・・」

「奥様、ただご主人はこうおっしゃってます。奥様がもっと猥褻な行為を与えられ、本気で救いを求めたなら、助け出すだろうって・・・・・。それだけの覚悟が、奥様に」

「あります・・・・・・・、柴田さん、大丈夫ですから、私は何をされても・・・・・・・・」
そう答えながら、希美子は体奥の何かが震え、熱を帯びているのを感じていた。

柴田の前で、希美子は想像した。今度は自分がどんな風にいじめられ、何を強要されるのか。自分の体のどの部分に、どんな男が手を伸ばし、私自身どう反応してしまうのか、を・・・・。


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Comment
旦那は全て見ていたんですね…。しかも、仕掛けられたシチュエーションかと思いきや、偶然とは…。次回からの展開楽しみすぎます!しかし、リアルに考えたらこんな妻は嫌ですね(笑)でも、今日はこのストーリーをもう一度読み直し、妻とSEXしたいと思います(笑)
秘密と秘め事
作品のタイトルを、体現し始めて行く希美子さん。夫婦揃って、柴田の手の上で、踊らされて居るような気も・・・。
No title
更新のテンポが早くていいですね!

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