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夫の秘密、或いは妻の秘め事(18)

2014 09 19
窓の外に広がる闇は、海に向かって放たれていた。かなりの距離を置いた向こうに、きらめく湾岸のブリッジ、行きかう車列、そして首都の夜の光がぼんやりと浮かんでいる。

店内の強い照明が、そのガラス窓に巨大な鏡としての役割を与えていた。背後から男の両腕できつく抱きしめられながら、希美子の視線はそこに釘付けになっていた。

あなた・・・・・・・・

間違いなく夫の姿が、その中央に映し出されている。踊り続ける他の客達により、時折視界は途切れるが、紛れもなく自分の夫がそこにいることを、希美子は知った。

そのガラス窓に映し出されているであろう自分自身の姿を想像し、希美子は夫の秘めた欲情が真実であることを、改めて知らされた。

見知らぬ紳士にダンスに誘われ、それに応じた妻。そんな自分の妻が、その男に背後から抱きしめられ、黒色のドレスの上から、胸を揉みしだかれている姿が、そこにあるのだ。

あなた、助けて・・・・・・・・

希美子は、そこにいる夫にすがるように、心の中で懇願した。同時に、柴田が教えてくれた夫の告白のことを思い出した。確か、夫はこう言っていたのだ。

妻がもっと猥褻な行為を与えられたなら、私は助け出したのでしょう・・・・・・・。

あの海岸で男たちに与えられた刺激。それ以上のことが目の前で起きたのなら、妻を救い出すだろう。夫はこう言っていたはずなのだ。ならば、夫は何をためらっているののか・・・・・・。

これがまだ、夫にとっては我慢の限界に達しないほどの仕打ちなのかもしれない。夫は我慢しているのだ。妻が本当にぎりぎりの段階に追い込まれるまで。

「奥様、何を見つめてらっしゃるんですか」
「別に・・・・・・・・・」

「ご主人があそこにいることに、私は前から気づいてましたよ」
「・・・・・・・・・・」

「奥様が両手を束ねられて2人の男にいじめられているところから、ずっと見ています」
「・・・・・・・・・・」

「奥様をお借りしてるんですから、私にはご主人のお気持ちに答える義務がありますね」
「どういうことでしょうか・・・・・・・・・」

「妻をもっといじめてください。ご主人はこう願ってるんじゃないでしょうか」
「いい加減なことを」

希美子の言葉を塞ぐように、男が人妻の背中のファスナーを更に下に降ろす。艶やかに光る30代前半の人妻の背中に、男は直接触れ、指先をそこに侵入させていく。

「いやっ・・・・・・・・・」
既にホックが外されているブラの紐をたどりながら、彼の指先が少しずつ前に這って行く。希美子の胸の丘陵に、その指先が僅かに触れ、快楽を与えるように震え始める。

唇を噛み、下を向くことしかできなかった。くすぐったさと形容できない感覚が交錯しながら、希美子の胸元を犯していく。再び全身が震えるのを感じ始め、希美子は両脚に緊張を高める。

その下半身に、男は後方から同時に責めを与えていく。膝でくすぐるように、希美子の太腿、そして丸い曲線に包まれたお尻をいじめる。一方で、両手は更に前に進んでくる。

「やめてくださいっ・・・・・・・・・」
下を向いたまま、希美子はドレスの上から乳房を守るように、自分の右手を置いた。その人妻の指先の感触を探すように、彼の手がじわじわと丘陵を登り始める。

柔かで、官能的なスロープだった。裾野の散歩を堪能するように、男の指先が希美子の乳房をゆっくりと、時間をかけて責めていく。息を吹きかけながら、人妻の耳元でそっとささやく。

「素晴らしいお体だ」
それは、男の本音に相違ないようだった。これほどの女性に巡り合えた幸運を信じられないように、時折視線を細め、笑みを浮かべながら、男はいやらしい行為を加速させていく。

じわじわと乳房を包み込んでくる、焦らすような男の責めが、希美子をどうしようもなく震わせている。下を向いたまま、悩ましげに首を振り、彼の手をドレス越しに強く拘束する。

だが、無駄な行為だった。男の指先はやがて、希美子の乳房の頂上付近にまで達した。人妻のドレスを少しずつ肩から脱がしながら、彼は指先でぐるぐると頂点の周囲を回り始めた。

乳輪の感触を探すように、その繊細な指先が動き続ける。膝頭で押され続けているヒップもまた、妙な熱を帯び始めている。その熱が体奥から全身に拡散しようとしている。

唾液を呑み込み、希美子は懸命に仕打ちに耐えた。男の指先が、ドレス下で乳房を直に包みこんでいく。頂上だけを残したまま、手のひらを運動させ、豊かな膨らみに愛撫する。

男が指の間隔を広げ、希美子の乳房全体を覆う。膨らみのトップが、男の指と指の合間に置かれる。希美子は唇を噛み締める。そして、男が指の間隔をそっと縮め、それを絞るように挟む。

「あっ・・・・・・・・・」
遂に先端が指に挟まれた瞬間、希美子は耐えきれずかすかな声を漏らした。

「奥様、ご主人だけの願いではないようですね」
「・・・・・・・・・」

「奥様もいじめられることをお望みです。違いますか」
「勘違いしないでください・・・・・・・・。こんなこと、私・・・・・・・・・・・・・・・・・」

双の乳首が、男の指に挟まれる。その瞬間、希美子の全身を電流が走り抜けたような刺激が襲う。彼の指先が、希美子の乳房の先端に突起した柔かなものを左右同時につまむ。

「はうっ・・・・・・・・・・・」
男の本格的な愛撫が始まる。人妻の豊かなバストを手のひらで撫で、つまみ、揉みしだく。ドレスを更に下方に引き摺りおろされ、希美子の美しい肩が露わになっていく。

肌にまとわりつくブラは、ドレスと同じ黒色だった。その紐を除けながら、男は少しずつ希美子の乳房を露わにしていく。激しい羞恥と熱が、希美子を襲う。

あなた、早く・・・・・・・・・・、もう十分でしょう・・・・・・・・・・・

だが、夫がここに駆けつける気配はなかった。希美子はうっすらと瞳を開け、ガラス窓を見つめた。ワインを舐めながら、依然として視線を注いでいる夫の姿がそこにあった。

両腕が完全に引き抜かれ、そのドレスは乳房の膨らみだけで位置を維持しているような格好になる。露わになった希美子の首筋から鎖骨付近を、男が後方から舐め始める。

いつしか、希美子は男に屈するように後方にもたれかかっていた。このままでは・・・・・・。希美子の理性が叫ぶ。このままでは、夫がここに助けにくることはない。

希美子は激しく脚を振った。夫に自らの苦悶を伝えようとするかのような、激しい抵抗だった。ハイヒールで後方の男の脛を強く蹴り、同時に強く肢体を動かした。

「奥様、いけませんね」
希美子を諭すように、男はどこまでも冷静にささやいた。だが、希美子は止めなかった。剝ぎとられそうなドレスを片手で抑えながら、もう片手のひじで背後の男を強く突いた。

足蹴りを何度か繰り返すうちに、男の拘束が一瞬緩んだ。希美子は強く肢体を動かし、彼の手からようやく逃げ出した。そして振り返り、僅かに息を乱したまま、男にささやいた。

「素敵なダンスでしたわ」
柱にもたれかかったまま、しかし、男は穏やかな笑みを消そうとはしない。いつまでも笑い続けている彼の表情に困惑しながら、希美子が立ち去ろうとしたそのときだった。

「奥様、お待ちください・・・・・・・・・」
背後から、別の誰かが希美子の肢体を再び拘束した。後方に視線を投げ、希美子は姿を消していたはずの白服の給仕がそこにいることを知った。

「やめて・・・・・・・、もうダンスは十分よ・・・・・・・・・」
若い男は無言のまま、両腕の力を強くした。そして希美子を引きずるように体を移動させ、自分が柱にもたれかかるような格好になった。希美子は先刻までと同じ位置に戻された。

「そんな風に激しく抵抗されれば、ご主人も助けにいらっしゃるかもしれませんね」
麻スーツの壮年紳士が、再び希美子の正面に立った。羽交い絞めにされている人妻の胸元に手を伸ばし、その膨らみを頼りに位置を保っているドレスに指をかける。

きつい視線を、希美子は彼に注ぎ続けた。男の指先がゆっくり、しかし、乱暴に動く。ドレスが一気に引きずりおろされ、希美子の官能的な肉体が露わになった。

完璧な形状の乳房を見つめ、男はそれを再び両手で包む。顔を歪めながら、希美子は首を振って拒絶する。男はうす笑みを浮かべる。それは、征服者としての笑みだった。

「奥様、もう少し気持ちよくさせてあげますよ」
瞳を光らせながら、男は己の唇を希美子の乳房の先端に接近させた。

舌先を伸ばし、柔かな突起を弾く。優しげに、繊細なキスを与える。息を吹きかけ、舌先で再びいじめる。時間をかけてそんな責めを繰り返し、やがて、濡れた唇全体でそれを包み込んだ。

顔を横に向けたまま、希美子は瞳を閉じた。


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Comment
いい言葉ですね。
『官能的なスロープだった。裾野の散歩を堪能するように・・・』

なかなか更新日には読めないのですが、毎回楽しみに読ませてもらってます。続きも楽しみです。
おっぱいが好きなおじちゃんなんですね。若い娘のそれは垂れてもいないし、張りもあるから揉みごたえもあるんでしょうね。楽しんでくださいね(*^_^*)
虜…
妖しいレストランで、夫が見つめる中、ドレスを脱がされていく希美子さん。夫の為という目的から、隠されていた欲情の蜘蛛の巣に絡め取られていく希美子さんの目に、夫の姿は、映っているんでしょうか?

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