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夫の秘密、或いは妻の秘め事(30)

2014 11 11
「ああっ、凄い・・・・・・・・・・・」

その言葉は、圧倒的な力強さを示す男に屈した人妻が遂に漏らしてしまった本心であった。事実、希美子は性の行為でこんな世界にまで追い込まれるとは、まるで想像していなかった。

自分が発してしまった言葉が夫の耳に届いたことを、希美子は朦朧とし始めている頭の中で察した。夫をおとしめるような響きを持った台詞を口にしたことに、希美子は後悔を覚えた。

「奥さん、もっと素直になっていいんですよ」
岸野が希美子に一気に心を開くことを要求するように、激しく腰を突き上げてくる。

「あああっ・・・・・・・・・・・・・・、駄目っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
激しく裸体を震わせながら、希美子は男の上で声を漏らした。その肉体は下方から彼の硬すぎるほどの肉塊に貫かれている。その棒が、今、自分自身を完全に支配しているのだ。

「奥さん、そろそろホテルの部屋に行きましょうか」
人妻を誘うように、男がささやく。

「岸野さん・・・・・・・、それは・・・・・・・・・・・・・」
そう言ったのは、人妻の夫のほうだった。

「ご主人、どうしましたか。そろそろやめておきますか?」
人妻の夫がどのような欲情と葛藤しているのか、男は全て知っているようだ。挑発するように秀人につぶやきながら、岸野は希美子の裸体を持ち上げ、己のものを引き抜いた。

「あっ・・・・・・・・・・・・・」
それだけの刺激が、希美子に濃厚すぎる声を披露させてしまう。

岸野の問いかけに、秀人はそれ以上言葉を返すことはなかった。その態度は、男に更なる行為を許すことを伝えている。このまま、この店の中であるならば・・・・・・・・・。

「奥さん、ご主人も随分迷われているようですが、まだお止めにはなりませんな。奥さんもまだおしまいにはしたくないでしょう。違いますか?」

岸野だけがこの場の支配者のように振る舞い、行動を続けていく。希美子の裸体を抱きかかえ、彼はその場に立ち上がった。欲情に満ち溢れた若者のような雰囲気で。

テーブルから離れ、窓際にあるスペースに人妻を運んでいく。畳の上に、ただ座布団が何枚か敷かれている。人妻は足元をふらちかせながら、男にそこに立たされる。

「奥さん、ご主人に裸を見せてあげなさい」
希美子の後方にまわりこみ、岸野が人妻の両腕を片手で抱え上げる。もう片手を人妻の豊満な胸元に伸ばし、形状よく突き出した乳房を、こねるように愛撫する。

「はんっ・・・・・・・・・・・・・」
悶える希美子の顔を横に向かせ、岸野はその唇を吸う。逃げることもできず、希美子は立ったまま、次第にその口づけを濃厚なものに転化させていく。二人の舌先が絡み始める。

「ううんっ・・・・・・・・・・・・・」
長身の希美子の裸体が、都心部の夜景をバックに妖しく浮かび上がる。夫がこわばった表情でじっと妻の痴態を見つめている。男の手が人妻の腰に伸び、絡んでいた服を剝ぎとる。

「やっ・・・・・・・・・・・・・」
完全に全裸となった人妻の股間に、男の手が伸びる。黒々と茂った人妻の官能のヘアに男の指先がからみ、更に奥に潜んだ秘密の美唇にまで達する。立ったまま、そこをかき回す。

「あっ・・・・・・・・・・・・・」
下半身をくねらせ、希美子が快楽に悶える。立ったまま、男からこのような責めを受けた経験などない。しかも、夫が視線を注いでいるのだ。希美子は瞳を開くことができない。

スリムな人妻の裸体を、男が背後からたっぷり撫でまわす。その度に人妻の表情が火照り、悦びの上気を増していく。岸野が希美子の裸体を横向きにし、その正面に立つ。

秀人に対して横向きのまま、二人は向かい合って立ち唇を吸いあう。猛々しく勃起した男のものが、希美子の下腹部に触れる。男が希美子の手を、その硬いものにいざなっていく。

「さあ、握って・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「奥さんのことを思ってこんなに硬くなってるんですよ」

岸野は希美子の手を逃がそうとはしなかった。強くつかんだ人妻の右手を、執拗に己の股間に密着させる。何度もしごくような仕草で誘ううちに、希美子の指がそこに絡み始める。

「硬いでしょう、奥さん」
岸野のささやきに、希美子は僅かにうなずくような仕草を見せる。先刻までたっぷりと彼に貫かれた牝の肉体が、蕩けたまま、更なる刺激を求めていることに希美子は気づく。

何を考えているの・・・・・・・・、私はそんな女じゃないはず・・・・・・・・・・・・・・・・・

理性の残り火が、希美子の体奥でそうささやく。だが、希美子は同時に想う。自分という女は、実は全く別の顔を持っているのじゃないのか、と。それをこの男が教えてくれたのだ・・・・・。

「奥さん、もっとしごいて」
男の術中にはまるように、人妻はいつしか激しく彼のものを握り、上下に動かしていく。そんな人妻の唇を男が吸い、乳房を丹念に撫でる。やがて彼の手が人妻の美脚に伸びる。

希美子の右脚を上方に掲げ、左脚だけで立つことを強要する。ふらついた人妻は目の前にいる男にすがりつく。そのままの格好で岸野は腰を落し、その先端を人妻の秘所にあてがう。

「希美子・・・・・・・・・・・」
人妻の夫が悲痛と隠しきれない興奮の入り混じった声を漏らす。

「奥さん、欲しいでしょう」
岸野の言葉に、依然瞳を閉じたままの希美子が、誤解しないでと訴えるように首を振る。だが、先刻以上に熱く濡れた陰唇から内腿に滴り落ちる愛蜜が、人妻の欲情を伝えている。

その蕩けた蜜の滴を、男の指先が撫でる。何度も内腿を往復し、指先をたっぷりと湿らせる。濡れた己の指先を人妻の口内に押し込みながら、同時に彼は力強く腰を振り上げる。

「はうっ・・・・・・・・・・・・・」
片脚をあげて立ったままの状態で、希美子は岸野に再び深々と貫かれる。その交接部を、秀人が食い入るように見つめている。根元まで人妻に挿入したまま、男が腰を震わせ始める。

「あああっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
立ったまま、希美子の両手が岸野の背中にしがみつく。唇を噛み締め、肢体を安定させるように、彼の肉体に寄り掛かる。それが、下腹部の交わりを一層濃密なものにしていく。

岸野は希美子の美尻を愛撫しながら、小刻みに腰を振り始める。あっ、あっ、と彼の責めに呼応した短い声をあげながら、人妻の裸体が少しずつ背後に動いていく。

深々と交接したまま、男もまた人妻の肉体をじわじわと押していく。やがて、希美子の背中がべったりと後方にあった壁に密着する。そのままの格好で男は激しく腰を突き上げる。

「あっ・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・」
男の後頭部を強く引き寄せながら、人妻を顎をあげて嬌声を漏らす。どこまでも尽きることの知らないこのような男に、希美子は初めて抱かれ、性の奥深い悦びを与えられていく。

「あっ・・・・・・・・・・・・、ああっ、しないで・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さん・・・・・・・・、熱いですよ、奥さんのあそこは・・・・・・・・・・・・・・」
「早く・・・・・・・・・、ああっ、早く終わりにしてっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

人妻のその言葉が何を意味しているのか、男は巧みに察したようだった。

「奥さん・・・・・・、もうイきたいんですか・・・・・・・・・・・・」
岸野の台詞が、希美子を一層深い淵に引きずり込んでいく。イク、などという感覚を、希美子はこれまで口にしたこともなければ、信じたこともなかった。

あの海岸のマッサージルームで、似たような段階にまで追い込まれたことを、希美子は想起する。それでもなお、希美子はそんな状態に自分が導かれることを信じようとはしなかった。

だが、早く終わって、という自分の言葉に秘められた本当の意味を、男に巧みに察知されたような気がして、希美子は言葉をもう返すことができなかった。

「イキたいんでしょう、奥さん・・・・・・、違いますか・・・・・・・・・・・・・・」
耳元でささやきながら、男はゆっくりとしたペースで、何度も腰を突き上げてくる。その度に彼のものの先端が膣奥にまで到達し、ぐいぐいと濡れた壁を圧迫してくる。

心地よさ以外の何物でもない刺激が、そこにあった。希美子の本能は、何度も男にそれを与えてもらうことを欲している。もっと・・・・・・、繰り返し・・・・・・・・・、激しくしてっ・・・・・・・・・・・・。

「奥さん、気持ちいいでしょう」
乳首を手のひらで撫でながら、岸野が耳をしゃぶってくる。男の言葉に完全に屈してしまう自分を、希美子は予感する。彼の汗ばんだ肌が密着し、何度も肉棒を突き上げてくる。

駄目っ・・・・・・・・・・・、何も言っちゃ駄目っ・・・・・・・・・・・・・・・・

秀人がそこにいることを感じながら、希美子は何度も心の中でそう繰り返す。だが、男はどこまでも欲深く、たくましかった。人妻の肉体が何を求めているのか、彼は全て知っていた。

裸体を密着させながら、唸り声と共に腰を振り続ける。人妻の表情をうかがいながら、乳房をしゃぶり、腰のくびれを撫でる。美尻を優しげに愛撫し、快楽を人妻の全身に与えていく。

ああっ・・・・・・・・・・・、こんなことって・・・・・・・・・・・・・・・・

もはや抵抗する余裕がなかった。岸野に求められるまま口づけを交わし、秘所を絡める。掲げた右脚を彼の腰に巻き、自分から下半身を密着させていく。再び、男が耳元でささやく。

「奥さん・・・・・・・・・、気持ちいいでしょう・・・・・・・・・・・・・・・」
魔性のそのささやきが何度も希美子の体奥でこだまする。同時に、男は力強く腰を振り上げる。希美子の裸体がしなり、屈服するように顎を上方に向ける。

壁に密着したまま、希美子の裸体が限界を迎えたように何度か震える。夜景をバックに、男女のシルエットが濃密に繋がり、互いに悦びを分かち合った瞬間を秀人は目撃する。

「あっ・・・・・・・・・・・・、ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
妻の言葉が、そこにいる夫の耳に確かに届く。


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Comment
遂に。
夫の存在を意識しつつ、嫌っていた男の技巧の前に、遂に屈してしまった希美子さん。フィニッシュは、ここで、それとも、夫を置き去りにチャージしてある部屋で?

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