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夫の秘密、或いは妻の秘め事(31)

2014 11 14
それは、34歳の人妻が遂に漏らしてしまった喘ぎ声だった。かつて一度も知らなかった快楽を教えられたことに対する戸惑いと悦びの気配が、その声には存分に漂っていた。

立ったまま希美子の裸体を貫きながら、岸野は人妻の屈服が近いことを察したように憎らしげな笑みを浮かべた。一瞬、その視線を人妻の夫に投げ、すぐに目の前の肉体に注いだ。

「奥さん、遂に教えてくれましたね、素直な気持ちを・・・・・・・・」
男の挑発に、希美子は反論する余裕を持ち合わせてはいない。彼の裸体をきつく握りしめながら、美脚を自ら広げ、太くかちかちに硬化した男のものを激しく欲していく。

男は腰をたくましく振り続けた。壁にべったりと背中に密着させた状態で、希美子は何度も顎を天井に向けた。それは、押し寄せる快楽の波に翻弄されていく人妻の姿であった。

希美子の乳房をしゃぶり、舌先で先端を弾く。そして強く人妻の唇を吸ってやる。無防備に舌先を奪われたまま、人妻は男の潜入を許し、裸体に汗を浮かべていく。

「はうっ・・・・・・・・・・・・・・・」

ハアハア・・・・・・、という二人の荒い息遣いだけが、室内を支配していく。依然して食事の席に座ったまま、秀人は自分の妻が今日会ったばかりの男に陵辱される光景を見つめている。

秀人は苦しげに表情を歪め、テーブルの上に置いた拳を時折強く握る。瞳を閉じ続けていた希美子が、感極まった様子でうっすらとまぶたを開き、夫の苦しげな様子に視線を注ぐ。

「あなた・・・・・・・・・・・、ああっ、見ちゃいやっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
夫の視線に戸惑いながら、希美子は岸野の濃厚な責めに溺れ続けた。何度も首を振り、背中を壁から離すように上半身を反らす。それはもっと強い交接を求める動きでもあった。

「奥さん、今度はバックからしてあげましょうね」
岸野が希美子の耳たぶを舐めながら、貫いていたものを引き抜く。立ったまま、人妻の裸体を反転させ、壁に両手を突かせる。希美子のくびれた腰を掴み、ヒップの曲線を撫でる。

人妻の裸体の輪郭を描くように、男が人差し指を動かしていく。希美子の背中、脇腹、腰のくびれ、そしてヒップから太腿にかけて、男の指先が何本もの線を描いていく。

そのどこかに快感のスポットがあることを彼に教えるように、希美子は時折肢体を緊張させ、壁に置いた指先を震わせる。そんな風にいじめてくる男を、希美子はかつて知らない。

彼の指先がお尻の周辺をたどりながら、たっぷりと濡れた美唇に近づいていく。両脚を開くように要求され、希美子はあそこが背後から男に食い入るように見つめられることを感じる。

「奥さん、いけないですな・・・・・・・・・、こんなに濡れ光ってますよ・・・・・・・・・・・・」
「言わないでくださいっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もっと見せなさい・・・・・・・・、奥さんのいやらしいあそこを・・・・・・・・・・・・・」

男にされるがまま、希美子はやがて自分からいやらしく腰を後方に突き出すようなポーズをとっていく。彼の指に腰をきつく拘束された瞬間、希美子は再び貫かれることを想像する。

「奥さん、また入れますよ・・・・・・・・・・・」
「駄目っ・・・・・・・・・・・・、これ以上はもう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

限界にまで蕩けた自分の肉体が、男性自身を激しく欲していることを感じながらも、希美子はそこにいざなわれることを強く恐れた。かつて自分が辿りついたことのない場所に・・・・・・・・・。

驚異的な持続力を誇示するこの男に、これ以上責められたのなら・・・・・・・。既に、自らの快楽を教えるような言葉を漏らした自分が、いったいどんな風な反応を見せてしまうというのか。

岸野の先端が、そこに触れる。ただそれだけで、希美子は心の中の葛藤を全て忘れてしまう。唇を噛み、その瞬間を待望する。やがて、更に太さを増したかのようなものが貫いてくる。

「ああんっ!・・・・・・・・・・・・・・」
嬌声とも形容できる激しい声を、希美子はあげてしまう。背中を反らした人妻の裸体には、濃厚な色気が溢れ出している。壁に向かって突き出した人妻の乳房に、男の両手が置かれる。

「奥さん、乳首もこんなに硬くなってるじゃないですか・・・・・・・」
優しくその膨らみを愛撫しながら、岸野がゆっくりと腰を振り始める。男の腰が接近する度に、希美子は壁をかきむしるように指先を動かし、噛み締めていた唇を開いてしまう。

「あっ・・・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
かかとを上げるようにして、希美子は彼のものを受け入れる。無意識のうちに腰をくねらせ、男と呼応するように肉体を接合させていく。やがて、岸野のピッチが加速していく。

「あっ!・・・・・・・・・・・・・、あっ!・・・・・・・・・・・・・・、あっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・」
短くも艶めいた声を、希美子は披露していく。それは、紛れもなく快楽のスロープを昇っていく人妻の声であった。妻が初めて漏らすその声を、夫が興奮に満ちた様子で聞いている。

「奥さん・・・・・・・・、そろそろイきそうな気配ですね・・・・・・・・・・」
岸野が再びそうささやきながら、腰で弧を描くようにぐいぐいと下半身を動かしていく。美尻をべったりと彼の腰に密着させたまま、希美子はよがるように首を振り続ける。

「ああっ・・・・・・・・・、そんな風に動かさないでくださいっ・・・・・・・・・・・・・・・」
「今までイったことはあるんですか、奥さん・・・・・・・・・・」

岸野が別の質問を希美子に投げかける。それは、人妻の揺らめく性欲を妖しく刺激する言葉であった。彼のものを根元まで受け入れたまま、希美子は男の言葉への答えを探す。

だが、探すまでもなかった。希美子ははっきりと知っている。自分がかつて、性の行為でそんな気分を味わったことなど、ただの一度もないことを・・・・・・・・・・。

秀人も勿論、それは知っているはずだ。だからこそ、希美子はその答えを口にすることができなかった。夫を激しく傷つけてしまう可能性をはらんだ言葉を言えるはずもなかった。

「奥さん・・・・・・・・、まだ何も知らないんでしょう・・・・・・・・・・・」
希美子の戸惑いを見透かしたように、岸野が言葉を重ねていく。平手で人妻のヒップを撫で、時折罰を与えるように音を立てて叩く。希美子はその度に、艶めいた声をあげる。

「あんっ・・・・・・・・・・・・・・・」
熱すぎる肉体が、そこに導かれることを求めている。希美子は好奇に満ちた欲情に支配されていく。一刻も早く、そこにいざなってほしい。そんな感情が体奥で頭をもたげてくる。

駄目っ・・・・・・・・・・・・、そんなことを求めちゃ駄目っ・・・・・・・・・・・・・

強く自分を律しようとする人妻の唇に、男の指先が挿入される。それをしゃぶらせながら、とどめをさすように岸野が腰を振り始める。うめくように悶え、希美子は追い込まれていく。

「ううっ・・・・・・・・・・・、ううんっ・・・・・・・・・・・・・・、あああっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
更に悦びが増したような吐息を、希美子は披露していく。ぱんぱんと男女の裸体が触れ合う卑猥な音が、繰り返し響いていく。人妻の裸体が官能の色に染まっていく。

「奥さん・・・・・・・・、いいだろう・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あああっ・・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

もはや、希美子は制御するすべを持ち合わせてはいない。もっと激しく・・・・・、どこまでも深く・・・・・。この男に抱かれたいという欲情が、人妻から意識を少しずつ奪っていく。

「奥さん・・・・・・・、さあ、イって・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ああっ・・・・・・・・・・・・・、ああっ、岸野さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

妻が初めて男の名前を口にしたことに、秀人は肢体を震わせる。腰を浮かせ、その場に立ち上がるような気配を見せながら、二人の姿を更に鋭く見つめていく。

「ご主人・・・・・・・・、申し訳ないが奥さんをそろそろいただきますよ・・・・・・・・・・・・」
岸野が勝ち誇った様子でつぶやきながら、ラストスパートに入っていく。裸体を汗を愛蜜でたっぷりと濡らした人妻が、壁に押し付けられるほどに背後から男を迎え入れる。

あなた・・・・・・・・・・・・、ああっ、私、もうっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

秀人に向けた謝罪の言葉を胸の中で漏らしながら、希美子はまぶたの裏に激しく光る何かを感じた。肢体が宙に投げ出され、激しい勢いで流れていくような錯覚を覚えていく。

「ああっ・・・・・・・・・・・・・・、ああっ、もう無理っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無意識のうちに甘い息を漏らしながら、希美子は片手を背後の男の腰に伸ばす。そしてそれを欲しがるように強く引き寄せる。人妻の顔を後方に向かせ、岸野が濃厚なキスを与える。

唇を吸いあいながら、男は人妻の下半身を獣のような勢いで責めていく。希美子の表情が完全なる屈服を示すように火照り、快楽の気配を溢れさせていく。

ああっ・・・・・・・・・・・、ああっ、こんなのって・・・・・・・・・・・・・・・・・

男に腰を突かれる度に、希美子は初めて知る快感に浸された。人妻の抵抗を完全に沈黙させ、男は牝の欲情だけを刺激していく。勃起したものを人妻の最奥部に何度も届かせる。

「奥さん・・・・・・・・、ほらっ、どうだ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あああっ・・・・・・・・・・・・・、ああっ、イきそう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

人妻は、エクスタシーの予感を教える言葉をその生涯で初めて発した。希美子は今、遂にイクということの意味を知ろうとしていた。それは、女に生まれた意味を知ることでもあった。

だが、妻のその言葉が、夫に決断を促した。

「岸野さん、もう十分だ!」
秀人はいつしかその場に立ち上がっていた。予想外の彼の強い言葉に、岸野は思わず自らの動きを停止した。その瞬間、体奥で発せられた自らの本能の声を、希美子は確かに聞いた。

いやっ・・・・・・・・・・・、やめないでっ・・・・・・・・・・・・・・・・

救出を決断した夫の意志を裏切るような言葉を、人妻は密かに叫んでいた。


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Comment
人妻<女
夫のことを心配する人妻であることより、女の悦びを選んでしまった希美子さん。本来の目的は、達せられたようですが、今度は、お預けばかりの希美子さんの秘め事になりそうな。
えぇえ
そんな寸止めみたいな事になっちゃうんですか?

えーっ
コレは夫が酷い

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