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夫の秘密、或いは妻の秘め事(32)

2014 11 18
弛緩した裸体に汗を浮かべ、男が肩で息をしている。人妻をものにする直前の、興奮に満ちた男の肉体だ。ハアハアと息を乱したまま、彼は視線を横に投げた。

己の欲情を今まさに暴発させようとしていたに違いないその男には、しかし、邪魔をする者に対する怒りの気配はなかった。彼は、笑みさえ浮かべていたのだ。

「ご主人、本気なんですか?」
今夜の秘められた計画を暴露するように、岸野が秀人に問いかけた。

「ええ・・・・・・・、本気です・・・・・・・・・、約束でしょう、岸野さん・・・・・・・・・・」
立ち上がった人妻の夫は、自分自身の言葉に確信が持てないようだった。事実、その瞳は依然として泳いでいる。まるで何かにまだ、迷っているかのように。

「本当にここで止めてしまっていいんでしょうか、ご主人」
「私がそう言うなら、すぐに止めます、と。確かにそう言ったはずです。違いますか」

一転して、秀人の声色には、全ての迷いを吹っ切ったような気配が濃くなった。遂に己の欲情の過ちに気付いたのか。或いはもう既に十分に満たされてしまったのか。

そんな夫を見つめることもなく、希美子はバックから男に挿入を許したまま、うっとりとした表情を保っている。快楽の予感に満ちた空間をただ漂うように、全身に汗を浮かべている。

男女の秘部がきつく繋がりあっていることを見つめながら、秀人は言葉を続けようとした。だが、岸野がそれを制するように腰を軽く突いた。希美子が、あんっ、と小さな喘ぎ声を漏らす。

「いい声だ・・・・・・・・、ほら、奥さんはどうなんでしょうか」
秀人を見つめたまま、岸野は小さく腰を震わせ続ける。ほのかに火照った人妻の美尻を撫でながら、腰を小刻みに突く。それを待望していたかのように、希美子が声をあげる。

「あああっ・・・・・・・・・・・・、ああっ、いやんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「岸野さん・・・・・・・・、止めてくれ・・・・・・・・・、妻も嫌がっているようですから・・・・・・・・・・・」

きわめて真っ当な言葉を口にする夫を、岸野は冷めた目で見つめる。貴様の欲情のことは全てわかっているんだ、自分の妻が寝取られる瞬間を見たいんだろう。視線はそう語っている。

「この声は決して嫌がっているように聞こえませんけどね。ほら、あそこもこんなに締まって」
「いい加減にしてください、岸野さん!」

秀人の叫びに、再び岸野は腰に動きを止めた。その手を希美子の乳房に置き、背後から撫でるように動かしながら揉みしだいていく。そして、本音を漏らすように言葉を続ける。

「ご主人、今から引き返すことは難しいですよ。それに、奥さんのお気持ちもお聞きしないと」
「妻の気持ち?・・・・・・・・・、だからそれは、聞くまでも・・・・・・・・・・・・・・」

そう言いながら、秀人は言葉を切った。改めて見つめた妻の裸体に、何かを欲しがる気配が濃厚に満ちているように感じたのだ。秀人は、それを妻に直接聞く勇気はなかった。

「奥さん・・・・・・、ご主人がああおっしゃってますが、このまま止めてしまっていいですか」
岸野が希美子の耳もとでささやく。そのまま舌先を伸ばし、人妻の耳たぶを吸う。もはや言葉を返す余裕もないように、希美子は瞳を閉じ、壁に肢体を密着させている。

「どうですか、奥さん・・・・・・、素直に教えてください・・・・・・・・・・」
人妻の体奥のどこかに、僅かな、ほんの僅かな理性の炎が残っていた。34歳の平凡な主婦であるはずの自分がこの場でどう答えるべきか、その理性は人妻に教えた。

「主人の・・・・・・・・、主人の言うとおりにお願いします・・・・・・・・・・・・・・」
声を絞り出す希美子には、いっそう官能的な気配が漂っていた。追い込まれた人妻が、肉体の欲情を隠したまま、模範的な主婦の姿を必死に取り繕っている。

その時の希美子には、そんな雰囲気が濃厚にまとわりついていた。その人妻の姿は、いやでも岸野の興奮を刺激するようだった。だが、男は大きく息を吐き、そして答えた。

「ご主人、いや、梶野さん、わかりました。ここで私の行為は終わりにしましょう」
「岸野さん・・・・・・・・、ありがとうございます・・・・・・・・・・・」

「ただ、あくまでも奥さんをいじめるのは止めるという意味ですよ」
「いったい、どういうことですか・・・・・・・・・・・・」

「私自身の興奮はどうにか処理してもらう必要があるっていうことです」
「岸野さん・・・・・・・・・」

「それには最後に少しばかり奥さんに協力いただく必要がありますが、よろしいですな」
そこまで言うと、岸野は人妻の後方から貫いていたものを遂に引き抜いた。そこに現出した彼のものは、先刻にも増して極太で限界にまで硬直したいちもつだった。

男が離れた瞬間、希美子はその場に裸体を崩し、畳の上に座った。岸野は立ったまま、目の前に座る人妻の髪を掴み、顔を反転させた。彼の要求は明らかだった。

「奥さん、さあ、早く私を楽にしてくださいよ」
岸野が己のものを、希美子の唇に近づけていく。瞳を開いた希美子は、男のものが想像を絶するほどのサイズであることに困惑し、激しく首を振った。

「いやっ・・・・・・・・・・、できませんっ・・・・・・・・・・・・・」
夫のものさえ、口で奉仕したことなどないのだ。希美子は両手を伸ばし、彼の裸体を遠ざけようと試みた。だが、その指先が彼のものに触れただけで、希美子に妙な感覚が走った。

「奥さん、すぐに終わりますよ。さあ、しゃぶってくださいよ」
抵抗を示す希美子の頬をつかみ、鼻をつまむ。やがて、はんっ、という色っぽい吐息と共に、希美子が唇を開く。その隙間に岸野が先端をねじ込み、一気に中ほどまで挿入する。

「はうんっ・・・・・・・・・・・・」
苦しげな声と共に、希美子が首を僅かに振る。その両手を男が掴み、己の腰に誘導する。繰り返し抵抗を示す人妻に対し、男はどこまでも辛抱強く、腰のものを口内に密着させていく。

しばらくの後、希美子が屈服するようにその動きを緩めていく。瞳を開き、岸野のことをうっとりとした視線で見つめる。腰を動かす岸野に対し、人妻は何度も首を振って顔をゆがめる。

「わかりましたよ、奥さん。激しく動かしたりしませんから。その代わり、舌を使ってください」
「・・・・・・・・・・」
「奥さんのその色っぽい舌で私のものを舐めて、唇で強く吸ってくださいよ」

男の言葉が、希美子の体奥で誘惑の気配を奏でていく。知識として知っているだけで、経験はない。早く終わらせればいいのよ・・・・。自分自身を正当化する言葉を、人妻は想起する。

希美子がためらいながら舌先を伸ばす。彼のものの先端に触れ、くすぐるように動かす。男がそれだけで、うめき声をあげる。唇を丸め、希美子は初めて自分からそれを吸う。

唾液をそれに塗りながら、舌先をこまやかに運動させていく。何度もそれに吸い付き、舌を絡めていく。男のものがぴくぴくと動く。希美子は淫らな顔の往復を始める。

「奥さん、お上手じゃないですか・・・・・・、手も使ってください・・・・・・・・・・」
言われるがまま、希美子は岸野のものの根元に右手を添える。そして、上半身を伸ばし、膝で座るような格好できつく男のものを吸っていく。形のいいバストが、男に向かって突き出す。

「希美子・・・・・・・・・・・・・」
夫の戸惑いの声が、僅かに希美子の耳に届く。あなた・・・・・・・、違うわ・・・・・・・・、私は早く終わりにしたいだけ・・・・・・・。体奥でささやきながら、希美子はいったん口を離す。

岸野の求めに応じるように、舌先を伸ばし、ちょろちょろと動かし始める。舌先で肉棒の先端をくすぐってくる人妻の両脚の付け根に、男のつま先が接近し、そこにある泉を探る。

「あんっ・・・・・・・・・・・・」
男の足先に巧みに秘唇を刺激され、希美子が裸体をくねらせる。たっぷりと濡れたままの秘所をいじめられながら、希美子は岸野のものを手で握り、激しくしごき始める。

「岸野さん・・・・・・・・、お願い・・・・・・・・・、早く終わりにしてくださいっ・・・・・・・・・・・」
男の放出を願う人妻の唇に、彼は再びそれを侵入させる。そこで全てを終わらせるつもりであることを人妻に伝えながら、男は激しく腰を振り始める。希美子が全身を震わせる。

「ううんっ・・・・・・・・・・・・・・」
「梶野さん・・・・・・・・、申し訳ないですが、奥さんの中にさせてもらいますよ・・・・・・・・・・・・・・・・」

希美子の後頭部を掴み、強く腰に押し付ける。希美子の豊満な乳房が揺れる。男が腰を落し、激しくピストンを試みる。希美子が苦しげに表情を歪めつつも、強く彼を吸い上げる。

ああっ・・・・・・・・・・、早くっ・・・・・・・・・・・、早く出してっ・・・・・・・・・・・・・

いつしか希美子は幻想に支配されている。口ではなく、彼にあそこを激しく突かれている。彼の上に跨り、娼婦のように淫らに腰を振る自分自身の姿が、希美子の脳裏に映る。

ああっ・・・・・・・・・・、凄いっ・・・・・・・・・・・、もっと・・・・・・・・・・・・、もっとしてっ・・・・・・・・・・・・・

「奥さん・・・・・・・・、ああっ、いいぞ・・・・・・・・・・・・・」
無意識のうちに、希美子は岸野の太腿、そして臀部に爪を食い込ませる。ぐいぐいと押し込まれてくる彼のものが、頬の裏に密着し、先端が激しく震えている。

汚して・・・・・・・・・・・・・、私を激しく汚してくださいっ・・・・・・・・・・・・・・・

過去の平凡な人生を償おうとするように、希美子は無意識に体奥でそう叫んでいた。そして、岸野が腰の振りを止めた。希美子の髪を強く掴みながら、最後の振動を起こした。

「ああっ、奥さん・・・・・・・、出すぞっ・・・・・・・・・・・・・・」
その瞬間、希美子の喉奥に熱く濃厚な男の欲情が発射された。

どくっ・・・・・・・・、どくっ・・・・・・・・、どくっ・・・・・・・・・・

「はうっ・・・・・・・・・・・・・」
希美子はそのままの体勢で、彼の全てを受け入れた。どこまでも勃起を続ける彼のものを咥えたまま、希美子はしばらく静止し、男の欲情のリキッドを大量に口に含んだ。

「奥さん、全部飲むんだ・・・・・・・、こんな風に汚されたかったんだろう・・・・・・・・・・・」
希美子の秘めた情念を見透かすように、岸野がつぶやく。茫然とした表情のまま、秀人が妻の姿を見つめている。その口からそれが引き抜かれたのと同時に、希美子は男の指示を呑んだ。

人妻としての肉体が、その根底から淫らに汚されたことを希美子は感じた。私はこの男に、完全に支配された。希美子はその時そんな感覚に包まれ、そしてもう一つの事実に気付いた。

膝を折り曲げて座る畳が、ぐっしょりと濡れている。自分自身が溢れさせた愛蜜がその原因であることを、しかし、希美子は認めたくはなかった。


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Comment
希美子さん(*^.^*)
せっかくご主人が立ち上がったんだし、ご主人のズボンが興奮してるか確認すればよかったのに(^^ゞ 立ったままバックからされながら、ご主人のズボンのファスナーを下ろして、ご主人のを口でしてあげて・・・。やめてほしくなかったら希美子さんも、もっと大胆にならないとねm(_ _)m
希美子さん、また寸止めですか?!
ちょっとかわいそすぎ、でしょ!
のりのりさん、ちゃんとイカせて
あげないと・・・。
寸止め好きだね^^
はじめまして
はじめまして
官能小説を書くのに興味があります
自分の実体験もあるのですが・・・
これからも読ませてもらいます

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