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刻み込まれた快感(30)

2015 08 07
手首に紐が食い込むほどに、人妻は裸体を躍らせた。

座卓の上、縛り付けられた美しい人妻。今夜、夫はここに来ることはできない。人妻はそれを知っている。だからこそ、絶望と同時に、どこまでも深い快感の気配がそこにある。

男が、貫いている腰を強く押してくる。

「あっ・・・・・・・・・」

目隠しをされた状態のまま、人妻は色っぽい声を夫以外の男に披露してしまう。それは、どのような男であっても、興奮を抑えきれないような艶めいた女の喘ぎ声だった。

「いい声ですな、奥さん」

弁護士であるはずの男が、今、依頼主の妻の肉体を弄んでいる。薄闇に包まれた和室で、彼の眼には人妻の抜群のスタイルを誇る裸体が、はっきりと見えていた。

テーブルの上、形よく上を向いた人妻の乳房。

その頂点がいやらしく突起し、何かを欲しがるように震えている。

そう、朱里の肉体は「あれ」を欲しがっている。

「いやらしい体だ。男を狂わせるだけでなく、奥さん自身も狂わせますな」

男が人妻の秘めた性欲を見透かしたように、そっとつぶやく。朱里のくびれた腰を撫で、何度か軽く腰を突く。ぐっしょりと濡れた人妻のあそこが、耐え切れないように男の肉棒を締め付ける。

「ううんっ・・・・・・・・・・・・」

女の熱い蜜が、男の硬いそれを包み込む。朱里の太腿が更に強くテーブル上に押し付けられる。娼婦のように美脚をM字に開き、喘ぎ声を漏らす人妻。

男が、再びあれを手に握る。

繊細な毛先が、ゆっくりと人妻の乳首に近づいていく。人妻の膣奥にまで硬い棹を到達させた状態で、男は意味深に腰を震わせる。人妻は小さく首を振り、その瞬間が近いことを想像する。

「梶さん・・・・・・・、いやっ・・・・・・・・・・・・・」
「うそを言っては困りますな。こうされたいって、奥さんの裸が言ってます」

「いやっ・・・・・・・・・・、それはしないで・・・・・・・・・・・・」
「これ以上したらおかしくなりますか、奥さん」

弁護士の言葉に、人妻は懇願するように何度もうなずく。

「どこまでもおかしくしてあげましょう、奥さん。あなたはそれを望んでいらっしゃるはず」

震える毛先が、朱里の乳房の先端を再び襲った。

「はんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

座卓の上で、朱里はまた背中を浮かすほどに裸体を反応させる。

男は、今度は止めようとはしなかった。筆先を振るわせながら、朱里の乳房の先端を本格的にいじめ始める。唇をきつく噛み、そして耐え切れずに息を吐く朱里。

「ううんっ・・・・・・、あっ・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・」

悦びの声。夫に抱かれたときには決して妻が披露しない声。別の男にこんな風に犯されることを、密かに妄想し続けた人妻。そんな人妻が、妄想が現実になったときにだけ、漏らしてしまう声。

背徳な喘ぎ声こそ、男を興奮させる。

梶は、二本の筆で、縦横無尽に人妻の肢体をいじめていく。

朱里の裸体を何度も電流が走った。たまらない快感。自らの商売道具である筆に、朱里は今、好きなように犯されていた。

「はんっ・・・・・、あっ・・・・・・・、やっ・・・・・・・・・」

両手を座卓の脚に縛り付けられた朱里は、梶に深々と貫かれたまま、仰向けでばんざいをするような恰好を強要されている。

両腕の下、朱里の腋は男の前に無防備に剥き出しであった。

目隠しをされた人妻は、男が何を企てているのか、まるで想像ができなかった。

「奥さん、筆を増やしましょう」

梶の科白が、朱里を絶望と快楽の入り混じった渦に引きずり込んでいく。

男に更に強く腰を圧迫され、朱里は無意識のうちに両脚で彼の腰を締め付けた。夫以外の男との深い交接を望む、いけない人妻がそこにいた。

男に果てる気配はまるでない。朱里は、これだけの時間、男に愛された経験がなかった。

ああっ、凄い・・・・・・・・・・・・・・・

2本の筆が、同時に朱里の腋を襲った。

「ああんっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

この夜、最も濃厚な快感が朱里の全身を駆け抜けた。

ちょろちょろと、くすぐるように朱里の腋の下を動いていく2本の筆。縛り付ける紐を引きちぎるほどに両腕を動かし、人妻は激しく悶えた。

息を荒げ、腰を浮かせ、自分から男との密着を求めていく人妻。

筆の刺激が、人妻の白い裸体に鳥肌を広げていく。唇を震わせ、朱里は快楽の科白を吐き始める。

「あっ・・・・・、あっ・・・・・、そこはいやっ・・・・・・・・・・・・」

動く筆先が、人妻の腋から胸の丘陵、そして、脇腹へと這っていく。

「ううんっ・・・・・・、あっ・・・・・・、いやんっ・・・・・・・・・・」

朱里を追い込みながら、男が遂に腰を振り始める。

「やっ・・・・・・、動かしちゃ・・・・・・・・・・・・」

人妻は激しく首を振り、濡れそぼった蜜唇で男のそれに吸い付く。

男のピストンが激しくなっていく。

朱里の喘ぎ声が、短く、頻度を増していく。

「あっ・・・・・・、あっ・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・」

汗が浮かんだ人妻の肉体。首筋を筆先でいじめられ、人妻はすべやかな肌を上気させていく。

「どうですか、奥さん」
梶が凶暴なまでに腰を振りながらも、対照的な静かな動きで、筆の毛先を震わせていく。

再び、2本の筆が朱里の乳首に戻ってくる。

上を向いて突き出した人妻の乳房が、男の腰の責めと呼応して妖しく揺れている。ぴんと勃ったその桃色の頂点に、繊細な毛先が微妙すぎるタッチで触れる。

「あっ・・・・・・・・・・・」
「奥さん、たまらないでしょう」

男が深く裸体を前傾させてくる。人妻の美尻が座卓の上で浮くほどに、腰の交わりが深くなる。唇を開いた人妻の乳首を、筆先が繰り返しいじめ続ける。それが、人妻を牝の姿に遂に追いやる。

「あっ・・・・・・・・・・、ああっ、いいっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ご主人以外の男性にこうされることを想像してましたね、奥さん」

屈服を示すように、人妻は僅かに頷くように顔を動かす。

梶が朱里の目隠しを外す。

朱里は、自分が欲しがるものを全て与えてくれる男のことを、闇の中で見つめる。

梶が更に体を前傾させていく。

男に唇を吸われ、人妻はやがて、自分から舌を差し出した。


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