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LOVE47(25)

2016 01 06
佐伯が一緒に行こうと誘った宿は、相当に高級なランクであった。

あの男の汚れた欲情に屈辱を与えるためにも、葉子は最初、まさに同じ宿に別の「彼」と宿泊することを考えた。だが、過度な出費を考え、葉子は結局同じ温泉地の別の宿を選んでいた。

家族風呂などない、質素な部屋だ。混浴でもないので、二人は男湯と女湯に分かれ、評判の高い温泉をそれぞれに堪能した。

湯につかり、自らの裸体を撫でているだけで、葉子は妖しげな疼きをあそこに感じた。

都会のさびれたホテルの一室で重ねてきた密会。

そこで味わったものとはまるで違う、性の火照りとでも形容できそうな熱が、既に葉子の体奥で疼き始めている。

早く彼と体を重ねたい・・・・

人妻であることを意識しながらも、葉子はそんな淫らな願望を抱かずにはいられなかった。

若い女の肉体に溺れる夫を非難することなど、もはや私にはできない。

私は、確かな罪を重ねている。

この旅行も、学生時代の友人と一緒だ、と嘘をついて家を出てきた。

そんな自覚が、しかし47歳の人妻を制御することは、もうない。

長い道のりを生きてきて、遂に女としての悦びを知ってしまった肉体。

いや、私はまだ、それを知らないのかもしれない。

今夜、それを彼に・・・・・・。

密会を重ね始めたころ、ベッドでの彼の行為はどこまでも若々しく、うぶなものだった。

葉子は無意識のうちに、彼に性の極意を教えるように振舞った。

自分がどうされたいのか、どこをいじめてほしいのか、どんな体位で抱いてほしいのか。恥ずかしげもなく、葉子はベッド上でそれを彼に告白した。

若くたくましい肉体は、急速に技巧を習得していった。

あっけなく果て、すぐに回復して行為を繰り返す、といった抱き方から、いつのころからか、葉子はたっぷりと時間をかけ、愛されるようになっていた。

葉子自身、もう彼に教えることなどなかった。立場は逆転したのだ。

今や47歳の人妻は彼の行為に溺れつつあった。

温泉に浸かりながら、人妻は瞳を閉じ、豊かな乳房をそっと揉んだ。

彼にそうされることを想像するだけで肢体が敏感に震え、潤ってくることを感じる。

私、どうしてこんな風に・・・・・・

彼に狂わされていく自分を感じながらも、葉子はそれを喜んで受け入れた。どこまでも、彼に狂わされたい気分だった。

「あっという間に食べちゃいましたね」
「ええ、とてもおいしかったわ」

温泉からあがった二人は、部屋で静かに夕食をとった。

清楚な着物に身を包んだ女中が、食事を運んできた時と同じような穏やかな笑みを浮かべ、テーブルを片付ける。

「お布団の用意をさせていただきます」

そんな女中の一言が、葉子の心を確かに揺らす。

今、葉子と彼は、広縁のスペースに備えられた椅子に座り、女中が布団を並べている様子を見つめている。

女中は、当然のように二つの布団を密着させて敷いていく。

私たちの関係はいったい彼女にはどんな風に映っているんだろう・・・・・

葉子のそんな心の揺れを、彼は的確に読み取ったようにささやいた。

「大丈夫ですよ。親子には見えません」
「えっ?」

笑顔を浮かべる彼につられ、葉子もまたくすくすと笑う。

「今日は珍しくお酒飲んでましたよね」
彼の指摘通り、夕食の際、葉子は普段ほとんど飲まない日本酒を口にしていた。

彼もそれに付き合ってくれた。大した量ではないにせよ、葉子はいつもとは違う、熱を伴った酔いを既に感じている。

「こんなときくらい、羽目を外さなきゃ、ね」
そうささやきながら、葉子は椅子から立ち上がり、外の景色を見つめた。

とっぷりと日が暮れた山々が、窓のすぐ外に広がっている。

背後から、彼が葉子をそっと抱きしめてくる。

二人とも浴衣姿である。

「明日の朝、この山を一緒に上りましょう」
彼の手が、背後から葉子の腰をきつく引き寄せる。

「ええ」
小さく答えを返し、葉子は彼の腕をそっと握る。

「ご用意できましたから、これで失礼させていただきます」
女中の声が背後からかかり、二人は少し慌てた様子で体を離した。

「ありがとうございます。お世話になりました」
葉子の声に送られ、女中は静かに襖を閉め、部屋を出て行った。

そして、二人が残された。

「二人きりになっちゃいましたね」
彼のそんなおどけた言葉も通用しないほどに、二人の間には激しく互いを欲する欲情が既に渦巻いていた。

「一緒に寝てくれますよね」
彼の言葉に、葉子は恥ずかし気にうなずく。

彼が部屋の電気を消した。

暗闇の中、二人は布団の上に立ち、互いの肢体をきつく抱きあった。

「キスして・・・・・」
葉子は耐えきれない風に、彼にせがんだ。

彼がそっと唇を重ねてくる。かすかに触れ、すぐに離れるといった戯れを繰り返されるだけで、葉子の唇が開いていく。

既に、若い彼が主導権を握っていた。

「ねえ、もっと・・・・・・」
再びせがむ人妻の耳元で、彼がそっとささやく。

「裸になって」
その言葉が耳に届いた瞬間、葉子の全身に蕩けるほどの悦びの予感が走った。

「いや・・・・」
「裸のあなたを抱きしめたいんです」

闇に慣れてきた瞳が、彼の視線をとらえる。

彼を見つめながら、葉子はためらいがちに浴衣のあわせに手を入れた。

「自分で脱いでください」
「いいわ・・・・・」

立ったまま、葉子は大胆に浴衣を脱ぎ去った。

ブラは初めから着けていない。

人妻の官能的な美乳が、薄闇の中でくっきりと浮かび上がる。その頂点は、何かを欲しがるように既にいやらしく突起している。

アップにしていた髪を、葉子は自分からほどいた。淫らな雰囲気が、人妻を一層美しく彩った。

「綺麗です、すごく」
葉子にささやきながら、彼もまた浴衣を脱ぎ去った。

彼が再び、葉子の唇を吸った。

もう離そうとはしない、情熱的な口づけだった。

「あんっ・・・・・」
彼と舌を絡めあいながら、葉子が甘い息を吐く。

彼の手が、人妻の乳房に運ばれていく。柔らかな膨らみを味わうように、そっと動き始める彼の指先。葉子の手が彼の背中の肌で震える。

彼の手のひらで乳房を撫でられるだけで、人妻の表情が妖しく歪んだ。


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葉子さんに恥ずかしいこといわせてほしい。

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