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LOVE47(33)

2016 02 01
激しく腰を突き上げてくる彼の背中に、理穂は必死にしがみついた。

24歳になろうとする若い女の肉体が、性の意味を、少しずつ知り始めている。

理穂にとって、彼は初めての男性だった。

交際を始めた後、こんな場所に来るまでにはしばらくの時間がかかった。

そして、彼に体を許してからも、しばらくは理穂はこの行為になじむことができなかった。

彼もまた、未熟であり、素肌を重ねあう意味を、よく理解していないようだった。

勿論、それでよかった。

密室で彼と二人きりになり、どこか戸惑いながらも抱き合うだけで、それは十分に刺激的で、理穂の好奇心を確かに震わせた。

だが、互いに何かを確かめ合うだけのそんな頃は、既に終わっている。

彼のベッド上での行為は、ここ数か月の間に、明らかに変化していた。

4歳年上の彼は、理穂の肉体を、時間をかけて愛し、限界にまで濡らすようになってきた。

彼に教えられるように、理穂は様々な体位での愛され方を覚え、性の快楽に溺れ始めている。

敏感すぎるほどに濡れてしまう自分の躰。

羞恥な戸惑いを覚えながらも、理穂は彼に情熱的に貫かれることを、日々ベッドの中で妄想してしまうほどになっていた。

ベッド上に座る彼に、今、理穂は必死にしがみつき、背中に爪を食い込ませている。

長い美脚を彼の腰に巻き付けるようにして、自分から恥じらいもなく、腰を振る。

「あっ・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・」

彼に乳房を揉みしだかれ、唇を開き、甘い喘ぎ声を漏らす。

「あんっ・・・・・・・・・」

二人の肉体に汗が滴り落ちているのを感じる。

太く、たくましい彼のものを、自分のあそこがきつく、大胆に締め付ける。

それが己の快感の告白であり、彼がそうされることを喜ぶことを、理穂は既に知っている。

「ああっ、早く・・・・・・・・・」

「いいのかい、理穂・・・・・・・・・」

「駄目っ・・・・・・、もうイっちゃうよ・・・・・・・・・・・・」

絶頂に達するということなど、数か月前の理穂には、よく理解できなかった。

だが、最近はそれがわかったような気がする。

現実に今、理穂は意識を失いかけ、激しくきらめく閃光に包まれつつあった。

ベッドを軋ませながら、彼が激しく腰を突きあげてくる。

何度も首を振り、表情をうっとりと歪ませていく。

年上の彼に甘えるような息遣いとともに、理穂は最上の刺激をねだった。

「早く・・・・・・・、早く、一緒に・・・・・・・・・・・・・」

「いくよ、理穂・・・・・・・・・・・」

「うんっ・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・、ああっ、イクっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

唇を噛みしめ、理穂は天井を見るほどに顎をあげた。

彼のたくましい手が理穂のヒップをわしづかみにし、強く引き寄せる。

「はうっ・・・・・・・・」

その瞬間、理穂の肉体ががくっと震え、痺れたように何度かの痙攣を繰り返した。

同時に、理穂は自分から腰を突きだし、最後の嬌声をあげた。

「ああんっ!・・・・・・・・」

彼もまた、激しく腰を震わせ、欲情の全てを放出した。

交際当初から、彼が避妊措置を怠ることはなかった。

僅かな膜の内側に彼のものが激しく脈動するのを感じながら、理穂は半ば意識を失い、彼の裸体に濡れた体を預けた。

そして、二人は体を交えたまま、唇をゆっくりと吸いあった。

光悦のステージを、理穂はゆっくりと漂い続ける。

もう彼とは離れられない。何があっても、絶対に・・・・・・・・・・。

彼の裸体に頬を寄せ、汗を分かち合いながら、理穂は思った。

ベッドに横になった彼は、言葉を発しようとはしなかった。それはいつものことであり、今夜もまた、最初に口を開いたのは、理穂のほうだった。

「剛・・・・・・・」

彼の名前をつぶやき、理穂は己の裸体をそっと寄せた。

「理穂、凄くよかったよ」
「うん・・・・・」

汗ばんだ彼の裸体に密着しながら、理穂は何かに迷うように口をつぐんだ。彼女の肩を引き寄せ、上を向いたまま、彼がささやく。

「どうした?」
「なんでもない・・・・・・、ただ・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・」
「剛、なんか凄くなったね」

「凄くなった?」
笑みを浮かべた彼が、理穂を見つめる。理穂は恥ずかし気に顔を赤らめ、首を振る。そして、彼の耳元でからかうようにそっとささやく。

「言わせないで・・・・・」
くすくすと笑いあいながらも、しかし、理穂の体奥には、しばらく前からかすかな不安があった。それをずっと隠し続けるようなタイプでは、理穂はなかった。

「誰かに教えてもらったみたい」
「おいおい・・・・・・」

慌てて体を起こした彼が、理穂のことを真摯な視線で見つめる。理穂はあくまでも軽い調子で会話を続けた。

「何だか最近、すっかり変わった気がするよ」
「なかなか会えてなかったから、そう感じるんじゃないかな」

「そうかもね・・・・・、でも、剛、凄く気持ちいい・・・・・・・・・・」
「嬉しいな、理穂にそんな風に言われて」

彼の肌の上で指先を動かしながら、理穂はしばらく前から温めていた計画を、大胆に告白することにした。

「あのさ、剛、一つアイデアがあるんだけど」
「アイデア?」
「うん・・・・」

体奥でくすぶっているかすかな疑念、彼に別の親しい女性がいるんじゃないか、という疑念を捨て去るために、理穂はそれをずっと考えていた。

「嫌なら嫌って言ってね・・・・・」
「なんか、緊張するな・・・・・。いいよ理穂、言ってみて」

「こんどさ、私の家に来ない?」
「理穂の家?」

言っちゃった・・・・・・・・

理穂はかすかな後悔を覚えながらも、自身の人生の一つの分岐点にさしかかっているような気分になり、妙な高揚感を覚えた。

そして、それは事実だった。


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