FC2ブログ

LOVE47(43)

2016 03 11
男の手が、人妻のブラの裏側で意味深に動き回っている。

葉子はなおも殊勝に両手を頭上で重ねるように置き、まっすぐに立ったままの姿勢を崩そうとはしない。

背後にいる男の好きなように、その熟れた肉体を差し出していた。

「胸が感じやすいことはもう何年も前から知っているぜ、奥さん」
ブラと盛り上がった胸の丘陵の隙間に両手を差し込み、佐伯は葉子の耳元で囁いた。

「私を抱いたことなんかないでしょう・・・・」
人妻のその声には、まだ動揺の色は見られない。

葉子は、先刻から、何かの兆候のような妖し気な熱が全身に拡散していることを感じている。

それは、乳房の頂点から、或いはタイトスカートの奥から、人妻の肢体に伝わっていた。

だが、それを男に悟られるわけにはいかない。

震えを伴うようなその熱い感覚が何を意味するものなのか、葉子は気づかぬふりをしている。

敏感に反応してしまう自身の肉体を憎むように、唇を時折噛み締めながら。

「だから今夜、奥さんを抱くのさ」
「・・・・・」
「俺の推測があっているかどうかを確かめるために」

佐伯の手つきが、少しずつ濃厚なものに変わっていく。

柔らかに盛り上がった葉子の胸を下方から押し上げるように、その手は何度もそこにある熟した膨らみを愛撫してくる。

そして、一定の間隔で、彼の指先が胸の頂点をいじめるようにつまんでくる。

その度に、葉子は弱い電流のような衝撃が全身に走り抜けることを感じる。

肢体を震わすことなく、両脚もしっかり閉じた状態で、葉子は懸命に直立姿勢を続けている。

「ここがもう勃ってるんじゃないのか、奥さん」
「違います・・・・・」
「そうかな」

ブラの下、男が言うように突起した乳首を執拗にいじめられ、葉子は足の指に密かに力を込める。

「感じやすいじゃないか、やっぱりここが」
「だから違います・・・・・」

「もう黙って立ってるのがつらいんだろう」
「別に・・・・、大丈夫ですわ・・・・・・・」

言葉を発する度に、人妻の唇から甘い息遣いのような気配が、かすかに漏れ始めている。

佐伯に気付かれないようにしながら、葉子は意識的に呼吸のペースを整えようと試みる。

息を吸い、そして吐く、という単調で無意識なはずの作業が、しかし、今の葉子には少しずつコントロールできなくなっている。

佐伯が葉子のブラを剝ぎとることはなかった。

約束を守るように、男は人妻の乳房を露にすることはなく、白色のブラで豊かな膨らみを隠している。

そのままの状態を維持し、10本の指を下着の裏側で妖しく躍動させる。

男が乳首をつまむペースが、次第に早まっていく。

体奥に隠し続けているはずの、人妻の快楽へのスイッチを見つけたかのように、男は何度もその柔らかな突起をつまみ、その都度女体の反応を確かめていく。

葉子の表情に、確かな焦りが浮かび始めている。

「暑いかい、奥さん」
「い、いえ・・・・・」

「肌に少しだけ汗が浮かんでいるような気がするが」
「気のせいですわ・・・・・・」

「何ならブラも取ってしまっていいんだぜ」
「結構です・・・・・・」

佐伯の右手が、ようやく葉子のブラの裏側から引き抜かれる。

安堵と、次に来る責めへの危惧を、葉子は同時に感じる。

左手で依然その膨らみをいじめながら、男の右手が人妻の鎖骨付近からうなじ辺りを撫で始めた。

どこまでもいやらしく、憎らしい手つきだった。

葉子の脳裏に、クリニックの美しい看護師の姿が何人も浮かぶ。

その何人かは夫に抱かれ、そして、そのうまみを共有されるように、佐伯にも抱かれているはずだ。

私は彼女たちと一緒じゃありませんから。

葉子は、佐伯の指先が首筋から耳の下あたりで線を辿るように、何度も往復するのを感じながら、心の中でそう繰り返した。

彼女たちのような簡単な女ではありませんから。

そんな葉子の心の叫びをあざ笑うかのように、佐伯はどこまでもゆっくりと、支配者としての責めを与えてくる。

偉そうなことを言いながら、奥さんは娘の彼氏と何度も寝たんだろう。

そんな嘲笑の声を、葉子はどこかから感じ、今夜の仕打ちが罰であることを再び思い出す。

やがて、佐伯の右手は葉子の顎のラインを辿り、白い頬をかわいがるように撫で始めた。

そして、その指先が人妻の唇に触れた。

葉子は、顔をやや下に向け、唇をきつく閉ざした。

「舐めるんだ、奥さん」
佐伯の指示に、葉子は無言のまま、首を僅かに振って抵抗を示す。

その直後、佐伯の左手が、葉子の乳房の頂きをつまんだ。

人妻の唇を噛みしめている力が、僅かに緩んだ。

その行為を男は何度も繰り返し、人妻の口内への侵入を執拗に迫る。

息が明らかに乱れ始めてることを感じながら、葉子は耐え続けた。

「我慢しなくていいんだぜ、奥さん」
「・・・・・」
「体が欲しがるように素直になればいい」

誘うような男の言葉が、人妻の緊張を確かに奪っていく。

乳首をいじめられる度に、体奥から息が漏れ出し、唇を開けたいという欲求が高まっていく。

やめて・・・・・・・

葉子の唇の隙間に、佐伯の指先が割り込んでくる。唾液で僅かに湿った指先で、人妻の唇全体を濡らしていく。

男の左手が、一転して激しく、人妻の乳房を揉みしだく。

葉子はうつむけていた顔を上方にびくっと上げ、表情を妖し気に歪めた。

そして、もう一度、葉子の乳首がいじめられた。

もう駄目・・・・・・・・

そう思った瞬間、葉子の口が僅かに開いた。

佐伯の指先はその隙を逃すことなく、葉子の口内に侵入を果たした。

葉子の舌先が、男の指と戯れるように動く。

再び、乳房が情熱的に愛撫された。

葉子の眉間に、もう耐えきれないような歪みが浮かんだ。乳首を転がすように、男の手のひらが動いた。

「ううんっ・・・・・」
指先を挿入された葉子の唇の奥から、悩まし気な息が初めて漏れ出す。

それは、垣内剛に抱かれたときにさえ披露したことのない、人妻の性の本音を告白してしまうような甘い息遣いだった。


(↑クリック、更新の励みです。凄く嬉しいです。次回更新、3月14日の予定です)
Comment

管理者のみに表示