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甘い蜜(34)

2016 11 29
リビングと同じように、この寝室からの見晴らしはよさそうだった。レースのカーテンの向こうには青空が広がり、眩しい陽光が溢れているようだ。

正代は、まだ真昼間であることを改めて知った。

夫は役所で忙しく働いている時間だ。正代は再びそんなことを思う。家族のために働く夫。妻が今、別の男と会っているなんて、想像もしていないはず。

会っているだけではない。ベッドの上で裸の男の上に座らされ、下方から彼のたくましいもので深々と貫かれている。

夫よりも太く、硬いものの持ち主。夫の知らない相手ではない。私は内藤に抱かれているのだ。まだ日が高い真昼間から。背徳な感情が人妻の体奥で入り乱れ、躰を内側から熱くさせていく。

「腰を振りなさい、奥さん」
内藤が耳元で誘うようにささやく。

まだブラに包まれている正代の乳房を背後からまさぐってくる男の手。背を向けた格好で彼の上に座る正代は、後方にいる内藤の様子を見ることができない。

彼の手が乳房から腹部のあたりを撫でまわしてくる。広げられた腿の外側を人差し指でなぞるように動かしながら、正代の背中を情熱的に吸ってくる。

そして、人妻の腰骨を確認するように、男の手がくびれた曲線にたどりつく。

正代の反応を確かめながら、両手を前後に揺らし始める。上半身をぴんと伸ばした格好のまま、正代は下半身だけを僅かに前後に動かすようにくねらせる。

うつむき加減で小さく首を振り、声を抑えるように自分の手で口を塞いだ正代。

ベッドの上で四つん這いにさせられた自分が、両腕を後方から引かれ、乳房を突き出すような格好で彼のピストンを受けていた姿。鏡の中の光景が、清楚な人妻の脳裏に刻み込まれている。

いやらしいっ・・・・・・・

あの瞬間、人妻の肉体は陶酔の手前にまで導かれていた。だが、内藤は焦らすようにいったん責めを停止し、今度は正代を自分に座らせた。人妻の肉体は疼きまくっている。

「課長さんの上でこんなダンスをすることはないんですか」
内藤が何度も正代の下半身を揺すってくる。唇を噛みしめ、その口を手で塞ぎながら、正代は肢体を熱くさせた。人妻の下腹部からは、ショーツが完全に剝ぎとられている。

人妻の漏れ出す蜜が、内藤の股間を濡らし、ベッドに滴り落ちる。濡れ具合を確かめるように、彼の指先が交接する箇所をまさぐってくる。正代の美唇がかき回され、そこに幹がぐいぐいと貫いてくる。

ああんっ・・・・・・・・・・・

正代は苦悶の表情を浮かべ、彼の上で悶えた。快感が次々に襲い掛かってくる。どれも、正代が知らない刺激だった。下半身を動かせばそれが増すことを、人妻の躰は知り始めていた。

「まだ人妻の理性を捨てきってないですね、奥さん」
内藤のいう通りだった。正代は、懸命にそれにしがみついていた。

彼の手が人妻の美乳を揉みしだく。盛り上がった丘陵を包むブラの紐を、背中から引っ張る男。乳房の先端が刺激され、正代は唇を更に噛む。彼の片手が、執拗に正代の腰を揺すってくる。

いやっ・・・・・・・・

自分の腰もベッドでスライドさせるように動かし始めた男。正代は口を片手で塞いだまま、もう片手を背後にいる内藤の裸体に絡めるように運んだ。

あらゆる角度で下方から責めてくる彼の肉棹。濡れた自分が彼を欲しがるようにぎゅっと締め付けるのを感じる。一層熱く蕩けた壺から流れ落ちる禁断の蜜。

ああっ・・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・

悦楽の吐息が、どこからか聞こえてくる。熱い・・・・・。汗が肌から浮かび上がるほどに熱い・・・・・。動き始めた人妻の腰。彼の手にあわせるように、正代は腰を振り始める。

あっ・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・、やっ・・・・・・・・・・・・・

目を閉じ、口を自分の手で塞ぎ続ける人妻。男に促されるがまま、下半身を淫らにくねらせる。声をあげずにはいられない気持ちよさが、主婦の日常に次々に襲いかかる。

特別なところは何もない平凡な主婦。街を歩いていても、誰もが振り向くようなルックスの持ち主ではない。異性に特別もてはやされた過去があるわけでもなかった。

だが、人妻としての生活を重ねるにつれ、正代の肢体には形容のできない魅力が漂い始めていた。熟れた肉体は、経験豊富な男、そう、内藤のような男にこう思わせるものだった。

女としての本当の快感をこの躰に刻み込んでやりたい、と。

彼の手は、もう正代の腰に軽く添えられているだけだった。人妻の下半身は自らの意志を持ち始めた。美尻を彼の下腹部に擦りつけるように、正代は自分で腰を前後に振っていく。

あっ・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・

「奥さん、お上手ですよ」
奔放に振舞い始めた正代に、内藤が背後から満足そうにささやいた。

疼く肉体が男を欲しがることを、正代はもう制御できなかった。太腿に力をこめ、下腹部全体を前に突き出すように動かす。そして、貫いた彼のものをいじめるように後方に腰を揺り戻す。

あっ・・・・・・・・・、ああっ・・・・・・・・・・、凄いっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

初めて知る快楽の渦に引きずり込まれていく。指を噛むほどに、正代は必死に声を漏らすまいとしている。口を開いてしまったなら、自分が何を告白してしまうか、正代はそれが怖かった。

背中から腰を撫でまわしていた内藤の手が、激しく正代の腰を揺すった。

ああっ、しないで・・・・・・・・・・・

正代が髪を乱すほどに首を振り、きつく指先を噛む。清楚な人妻の表情は、乱れれば乱れるほど色っぽく、美しくなっていった。夫には決して見せない、人妻の素顔。

「そろそろ降参ですか、奥さん」
内藤の指先が前方に回り込み、交わり合う秘所をまさぐってくる。敏感なスポットを弾かれ、正代の上半身がびくっと震える。我慢しきれない様子で、正代が一層淫らに腰を振る。

あっ!・・・・・・・・、あっ!・・・・・・・・・、あっ!・・・・・・・・・・・・・

体奥でそう叫びながら、正代は牝の本能に従うように大胆に腰をくねらせた。汗が額に浮かび、人妻の髪が官能的に乱れる。腰を振るたびに、正代の表情が苦悶で歪み、弛緩する。

「裸になりましょうか、奥さん」
憎らしいほどに余裕のある声色で内藤がささやいた。背中を向けて座らせたまま、内藤は人妻の躰を背後から抱きしめるように腕を伸ばした。

卑猥なブラで覆われた正代の美乳をいやらしく揉みしだく。正代は悶え、指先を噛んだまま首を振る。自らが贈ったその下着越しに、内藤は正代の乳首をつまみ、指先で弾いた。

「あっ・・・・・・・・・・・」
耐えきれず声を漏らした人妻の秘唇が、彼のものを強く締め付ける。

内藤が正代の背中に手を這わせ、ブラのホックを外した。肩紐をゆっくりと下ろし、露になっていく人妻の胸のふくらみを手のひらで覆っていく。乳房全体を両手で包み、内藤は正代をいじめる。

「ああっ、内藤さん・・・・・・・・・・・、駄目っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
顎を僅かに上に向けて、目を閉じたまま、正代が息を漏らした。

「奥さん、こっちを向きなさい」
うっとりとした表情で彼に乳房を愛撫させながら、正代は後方を向いた。

「課長さんは今ごろ何をしていますかねえ」
人妻の背徳感をあおるようにささやきながら、内藤は正代の唇を吸った。

男の舌責めにあらがう余裕はもうなかった。夫を裏切ることをかすかに感じながら、正代は唇を開き、彼の舌を迎え入れた。

「腰を振りなさい」
口づけを与えながら人妻に指示を与える男。

彼と舌をねっとりと絡めあったまま、正代は再び腰を前後に振り始めた。

もう、やめることなどできなかった。


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