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甘い蜜(37)

2016 12 09
人妻は違う自分になろうとしている。

それは、このマンションに来た目的でもあった。主婦の日常を送るうち、知らぬ間に乾いていた躰。内藤に激しく濡らされ、正代は今、違う自分を彼の腕の中でさらけ出そうとしていた。

我を忘れ、別世界に繋がるスロープに導かれる人妻。

「奥さん・・・・・・・、どうですか・・・・・・・・・・・・」
ベッド上で正代を仰向けに組み伏せ、内藤は深々と腰を振り始めた。

人妻の大胆に広げられた太腿の狭間に、男の胴が食い込む。白い肌に汗を浮かべた人妻が、男の下で顔を歪め、唇を噛む、淫らな光景。紛れもない興奮が漂い始めた男の息遣い。

それは、内藤にとっても初めて覚える興奮だった。

「素敵ですよ、奥さん・・・・・・・・・・・・・」
本音を漏らすように声を絞り出しながら、内藤は丁寧に腰を振っていく。奥まで挿入する度に、正代の背中が浮くほどに弾け、顎を上に向けて歓喜の息を漏らす。

「あっ・・・・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
仰向けになったまま、正代の腰が快楽を欲しがるように妖し気に震える。

「奥さん、いいでしょう・・・・・・・・・・・」
根元まで棹を埋めたまま、内藤はぐいぐいと腰を押してやった。

「ああっ・・・・・・・・・・・・・・、そこっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうですか、奥さん・・・・・・・・・・・、ほらっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ううんっ・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

正代が腕を伸ばし、上にいる内藤の背中に手を置いた。震える指先が彼の背を撫で、男の汗をぬぐう。彼が腰を圧迫してくるたびに、人妻の太腿が締まり、男の胴をきつく挟む。

ああんっ・・・・・・・・・・・・

細かいピッチで内藤が腰を突いていく。狼狽したように表情を崩し、正代が短い声を漏らしていく。

「あっ・・・・・・、あっ・・・・・・、あっ・・・・・・・・・」
なまめかしく揺れる人妻の美乳。その先端を見つめ、男は人妻の絶頂が近いことを感じ取る。この奥さんにエクスタシーを教えてやりたい。内藤の秘めた願望が、牙をむいて正代に襲い掛かる。

「奥さん、もっと深く入れてあげます・・・・・・・・」
懸命に自らの興奮を先延ばしにしながら、内藤は正代の美尻が浮き上がるほどに下半身を押した。自分の両膝を乳房につけるほどに躰を屈曲させ、人妻は男を迎え入れる。

「ああっ・・・・・・・・・・・、こんなにっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さんのあそこ、どんどん締め付けてきますよ」
「ううんっ・・・・・・・・・・、駄目っ・・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・・・」

蕩ける人妻の美唇は、男の言葉通り、いじめればいじめるほどに、敏感に反応してくる。甘い蜜が夫以外のものを包み、収縮する襞が、それを熱く、強く欲しがる。

男は、これほどに享楽的な女の秘所をかつて知らない。正代の美脚を揃え、強く屈曲させながら、内藤はより深く、己の武器の挿入を開始した。

「あっ・・・・・・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「気持ちいですか、奥さん」

内藤のささやきに、正代は確かにうなずいた。

もっと・・・・・・・・・・、激しく・・・・・・・・・・・・・・・・・

人妻の体奥で、長い間抑えられてきた肉体の欲情が叫びをあげている。もっと強く・・・・・・・・、奥にまで・・・・・・・・・・・・。忘我の淵にまで導かれ、正代は濡れた裸身で激しく乱れた。

「あっ・・・・・・・・、ああっ、私っ・・・・・・・・・・・、もうっ・・・・・・・・・・・・・・・」
次第に腰の振りが加速していく。正代の指先が内藤の背で何かを探すように動き、そしてベッド上に投げ出される。人妻の表情に官能の気配が高まっていく。

「いきますよ、奥さん・・・・・・・・・・」
激しく軋むダブルベッド。彼のものが退行し、そして激しく貫いてくる。あっ・・・・・・、あんっ・・・・・・。悶え、声をあげる自分を知りながら、正代は次第に悦楽の景色に包まれていく。

「あっ!・・・・・・・、あっ!・・・・・・・・・、あっ!・・・・・・・・・・」
男の腰の突きにあわせ、人妻が嬌声を披露していく。指先でシーツを握りしめ、激しく首を振る。屈するような顔つきを浮かべる頻度が高まっていく。

「奥さん、まだだ・・・・・・・・・・・・」
汗を正代の裸体に滴り落としながら、内藤は最後の快楽を刻み込んでいく。

「ああっ・・・・・・・・・・、早くっ・・・・・・・・・・・・・・、内藤さん・・・・・・・・・・・・・・・・・」
彼の名を口にしながら、正代は一瞬夫の姿を思い浮かべた。激しい罪悪感が、それ以上に濃厚な興奮となって正代を覆いつくしていく。

「課長さんのことは忘れさせてあげますよ・・・・・・・・・・・・・・」
正代の迷いを見透かしたように、内藤が声を漏らした。人妻の太腿を揃え、男は最後の突きを繰り返した。両腕をベッドに投げ出したまま、正代は何度も顔を上に向かせ、裸体を震わせた。

「あっ!・・・・・・・・・・・・、あんっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ベッドに仰向けにされていることを忘れ、正代は宙を浮遊しているかのような錯覚に包まれていく。激しい速度で落下し、暴風が吹きあれる中、狂ったように叫び、男を欲する自分がいた。

「ああっ・・・・・・・・・・・・、私っ・・・・・・・・・・・・・・・、内藤さんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「奥さんっ・・・・・・・・・、ああっ、いくぞ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ううんっ・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・、ああっ、早くっ・・・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・・・・・」

閃光がきらめく。肉体が収縮し、熱く蕩けた。野獣と化した男の腕の中で、正代は初めて知る恍惚感に包まれた。

「あっ・・・・・・・・・・・、ああっ、イクっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

告白の直後、人妻の裸体が、がくがくっと激しく痙攣するように震えた。内藤は知った。自分自身の願望が今、達成されたことを。

男は人妻を深々と貫いたまま、欲情の全てを放出した。

その瞬間、正代の唇が僅かに開いた。

よく知る男の妻を自分のものにしたという満足と共に、内藤は汗にまみれた裸体を激しく、たくましく脈動させた。

ハアハアハア・・・・・・・・

絶頂に導かれた人妻の表情に、陶酔の気配が色濃く漂っている。


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