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目覚め(11)

2017 02 21
椅子に座った佐代子の脚が、更に大胆に広げられた。

ひざ丈の短いワンピースの奥に、人妻の白く輝く内腿が覗き見える。それまで穏やかだった彼の手に、初めて確かな意志が込められていた。

「佐代子さん、恥ずかしがらないで」
耳元でささやく彼の口が、接するほどに近いことを佐代子は感じた。

時間をかけて、じわじわと刺激を与えられるこんな仕打ちを、佐代子は過去に体験したことがない。

彼の指先が、佐代子の内腿を撫でるように、再びスカートの中に滑り込んできた。

駄目っ、そこは・・・・・・・・・・

芸術的な陶器を作り出す彼の指先に愛撫され、佐代子は更に秘密の箇所を熱くさせていく。淫らに蕩けてしまう予感。叫びたいような欲求が、人妻の体奥で渦巻く。

川原の冷たい指先が字を描くようにしながら、佐代子の白い内腿深くを、ゆっくり丁寧に撫でていく。緊張が更に緩み、人妻の肢体が無防備になっていく。

彼の体が、背中に密着することを佐代子は知る。瞳を閉じ、佐代子は唇を噛む。そうしなければ、自分があられもない声をあげそうな気がした。

彼の指先が僅かにショーツに触れた。裾を掴まれ、一気にそれを引きずりおろされることを想像してしまう。佐代子の鼓動が高まり、無意識のうちに首を振る。

人妻の困惑を受け入れるように、彼の指先はすぐに退行した。だが、そんな焦らすような彼の行為は、佐代子の惑いを逆に高めていく一方だった。

彼の両足が、佐代子の開かれた美脚と外側から重ねあうように擦り寄ってくる。柔らかな腿肉を愛撫され続け、人妻の下半身はもう力が入らないほどに追い込まれている。

「立てますか、佐代子さん」
川原の意味深なささやきに、佐代子は目を閉じたまま首を振った。

「もっと私にもたれかかって結構です」
その言葉にいざなわれるように、佐代子は顎を僅かに上にあげ、瞳は閉じたままで後方の彼に完全に身を投げ出していった。

なまめかしく膨らんだ人妻の胸元。ワンピースが僅かに乱れ、ブラの紐が覗き見える。深い乳房の谷間を、佐代子は彼に見つめられていることを知る。

見ないでください・・・・・

彼の下腹部が、佐代子のヒップに密着する。人妻は、彼のたくましさをそこに感じてしまう。

支配され、屈服してしまう自分。息苦しいほどの刺激に浸りながら、佐代子は瞳を閉じ、彼に肢体を委ね続けた。どこでこの行為が終わるのか、人妻には全く想像できなかった。

彼の指に再び力が注がれ、ワンピースの裾が大胆にまくり上げられた。佐代子の美脚、そして、控えめなデザインのショーツが露にされた。

「いやっ・・・・・・・・・」
佐代子は小声で彼に困惑をささやいた。

「佐代子さんのこの脚をプールにいた連中は見つめていたんでしょうか」
人妻のささやきを無視し、彼は粘土をこねるかのような情熱的な手つきで佐代子の剥き出しの太腿を揉みしだき始めた。

ああっ・・・・・・・・・・・・

悶える美脚。佐代子の唇が耐えきれない風に開いた。だが、漏れ出したであろう喘ぎ声は、ろくろの回る音に再びかき消される。

完全にスカートを捲りあげられ、佐代子の美脚は根元からたっぷりとした愛撫を与えられていった。大胆に、そして淫らなほどに、佐代子は両脚を自分から広げた。

だが、彼の指先は決して人妻のショーツに伸びることはなかった。焦らしに我慢できないように、佐代子の下半身は何度も椅子の上で悶えた。

大切なスポットがどんな状態になっているか、それを彼に知られることを想像し、佐代子は全身を熱くさせた。

ショーツの中心から、濡れた蜜が既にしみだしていることを佐代子は想像する。唇を噛み、人妻は彼にもたれたまま、ヒップを揺するように何度も動かす。

彼の息が、佐代子の首筋に届く。耳を舐められ、唇を強く吸われることを想像する人妻に、しかし彼は、徹底的に焦らすように何もしない。

美脚を愛撫していた彼の右手が、佐代子のワンピースの胸元に滑り込んできた。ブラに覆われた深い胸の谷間に、彼の人差し指が少しずつ接近していく。

鳥肌が立つほどの快感を、佐代子はまだ知らない。だが、その予感が人妻の肉体を包んでいく。彼の指先がブラの稜線を辿るように動く。膨らみには決して触れようとはしない彼。

いじめないで・・・・・・・・・・・・・・・・・

いつしか、佐代子は息を乱している自分に気づいた。

これ以上されたら、いや、これ以上何もされなかったら、自分がどうにかなってしまう。佐代子の体奥で牝の本能が目覚めようとしている。

「川原さん、もう・・・・・・・・・、いけませんっ・・・・・・・」
自分の声とは思えないほどに、それは艶めいたささやきだった。

夫以外の男性を知らない人妻は、しかし、はっきりと感じていた。今ここで、何か彼に強い刺激を与えられたら、自分が一匹の牝と化して、叫んでしまうことを。

川原の手は責めをやめようとしない。佐代子の股間付近、そして胸の谷間付近で、ぎりぎりの距離感を楽しむような動きを続けている。

完全に彼にもたれかかった佐代子の手首を、川原が唐突に握った。そして、人妻の指先は剥き出しにされたショーツの花芯へと導かれた。

「やっ・・・・・・・・・・・」
腕に力が入らない。彼にいざなわれるまま、佐代子の指先は秘所を隠す下着の真ん中に触れた。

ああっ、こんなに・・・・・・・・・・・・・・

一瞬触れただけで、佐代子は自分自身が戸惑うほどに濡れていることを知った。

指先をそこに差し込みたいという、これまでの清楚な主婦としての生活では決して抱いたことのなかった妖しげな欲情が、佐代子を何度も誘う。

川原の手のひらが、佐代子の盛り上がった胸元を、そして、くっきりと突き出すほどになった膨らみの頂上を、ワンピース越しにかすかに撫でるように動いた。

びくっと反応した人妻の唇から漏れ出した甘い息が、ろくろの回転音に紛れ込んだ。

「川原さん、お願いっ・・・・・・・・」
佐代子は何を欲しがっているのか自分でも気づかぬまま、すぐ後ろにいる彼に懇願のささやきを投げた。

閉じ続けていた瞳をうっすらと開き、佐代子は至近距離にいる彼と見つめ合った。

彼の唇がゆっくりと接近してくる。人妻の濡れた唇が、物欲しげに震える。

回り続けるろくろの音が、佐代子の耳に届く。

単調なその音色が、そのとき、佐代子に夫のことを想起させた。

瞳を閉じようとした佐代子が、無意識のうちに声を漏らした。

「川原さん、私、主人に・・・・・・・・・・・」
その瞬間、彼の表情に理性が舞い戻った。

「佐代子さん・・・・、すみません・・・・・・・」
「・・・・・・」

佐代子の肢体を起こし、川原はまくりあげていた人妻のワンピースの裾をもとに戻した。乱れていた人妻の服を整え、彼女を椅子に残したまま、彼が立ち上がる。

広い窓から覗ける砂浜には、僅かに夕暮れの気配が漂っていた。佐代子は、自分が長時間彼の腕の中で夢想の世界に溺れていたことを知った。

回り続けていたろくろが停止した。

「佐代子さん、許してください・・・・。どうかしていました・・・・・」
「い、いえ・・・・・・・・」

佐代子は、まだふらつく両脚で何とか立ち上がり、彼を見つめた。

「佐代子さん、こんなことを申し上げるのはおかしいかと思いますが」
美しい人妻の魅力から逃げようとするように、彼は視線を海に投げた。

「明日もお待ちしています」
「川原さん・・・・・・・」
「明日、もう一度だけ、佐代子さんとここで過ごしたいんです」

佐代子は言葉を返すことができなかった。明日ここに来るということが何を意味するのか、佐代子はそれを想像した。

彼が一転して爽やかな表情を浮かべ、佐代子を見つめた。

「ご主人はもうお部屋で待ってらっしゃると思います。早くお帰りになったほうがいいですよ、佐代子さん」

そして、佐代子は教室を後にした。昨日以上の熱の予感を躰に抱えたまま。


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