FC2ブログ

目覚め(16)

2017 03 14
ポロシャツの裾を掴んだ彼の腕に手を置き、佐代子は小さく首を振った。

川原の言葉通り、佐代子は汗ばむほどの熱を感じていた。妖しい予感を伴った秘唇は、初めてこの場所に来た時からずっと疼き続けている。

肢体全体が火照り、行き場のない欲求を抱えている。それは、夫に何度抱かれても、まるで満たされることはなかった。

だが、川原のささやきに、佐代子はすぐにうなずくことはできなかった。

「川原さん・・・・」
人妻の知的な表情が苦悶し、妙な色気を漂わせている。

「まだ緊張を忘れることができないようですね」
川原はそうささやくと、ポロシャツの裾を掴んだ手をいったん後退させた。しかし、それは彼の行為の終わりを示すものではなかった。

回り続けているろくろを、彼が停止させる。しんと静まり返った室内には、先刻と同じように波の音と鳥のさえずりがどこかから届くだけだ。

静寂が、逆に佐代子の熱を高めていく。自分の心の揺れが、全て彼に聞かれてしまうような気がする。

「力を抜いて」
座ったまま、背後から抱きかかえるように両腕を伸ばしてくる彼。瞳を閉じ、佐代子は彼の腕の中に再び躰を委ねていく。

昨日以上に、彼との親密さを感じる。彼の手が人妻の乳房を優しく揉みしだいてくる。指先が動くたびに、佐代子の緊張のたがが緩んでいく。

ああっ・・・・・

美しく火照った人妻の頬。瞳を閉じたまま、時折唇を噛むように表情を歪めている。彼の片手が、佐代子の美脚に伸びていく。

「もっと脚を開いて」
大胆な彼の言葉が、佐代子を妖しく誘惑する。彼の手にいざなわれるがまま、佐代子は両脚を更に広げていく。

ホットパンツを身に着けた人妻の両脚が、なまめかしく輝いている。その白くまぶしい太腿の上で、彼の指先が動き始める。

美脚を駆け巡る、鳥肌が立つような震え。唇を噛み、佐代子が小さく首を振った。

息苦しさと興奮を伴った熱。佐代子は、自分の大切な部分がどうしようもなく濡れていることを密かに想像している。

彼の両手が佐代子の乳房と太腿を同時にいじめてくる。肢体を震わせ、佐代子は背後にいる彼に完全にもたれかかっていく。

「気持ちよくなってください、佐代子さん」
彼の言葉が、背徳な行為に溺れる自分に許しを与えてくれるように響く。かつて経験したことのないような、心地よい予感が佐代子を包んでいく。

ショートパンツの裾から、彼の指先が奥に向かって進み始めた。佐代子は小さく首を振ったが、彼の腕を制しようとはしなかった。

高鳴る鼓動と声をあげたくなるような衝動。人妻の日常には、そのどちらも存在などしない。

彼の指が、佐代子のショーツに触れた。ただそれだけの行為で、佐代子は下半身に濃厚な興奮を感じた。

「駄目っ、川原さん・・・・・・・」
佐代子の震える手が、背後に座る彼の太腿を掴む。

「動かないで、佐代子さん」
耳にキスをするほどに接近した彼の口が、佐代子を惑わすようにささやく。

ショーツの刺繍を確かめるように動き始めた彼の指先。ホットパンツの中をまさぐられるだけで、佐代子は叫びたいほどの興奮を感じていく。

ポロシャツの上から、彼の指先が佐代子の胸の頂点を撫でる。同時に、彼は人妻の白いうなじにそっとキスを与えた。

そして、耐えきれないように表情を歪めた佐代子の秘所を、彼がショーツ越しに指先で押した。

「あんっ・・・・・」
佐代子が遂に漏らした喘ぎが、室内の静寂を震わせた。

人妻のスポットを探り当てた指先は、そこを逃そうとはしなかった。ショーツの上から、一定のペースでゆっくりと刺激を与え始める。

しないでくださいっ・・・・・・

下半身を僅かに震わせ、佐代子は懸命に唇を噛んだ。彼の足を掴み、そこに指先を立てる。やがて、屈するように表情を緩め、閉じていた唇を開く。

再び、彼の指先がショーツの濡れた中央部を押す。

「あっ・・・・・・」
自分がそんな艶めいた息を漏らしてしまうことに、佐代子は深く戸惑った。彼の指先があそこを押してくるたびに、たまらない快感が全身を走り抜ける。

ああっ・・・・・・・、駄目っ・・・・・・・・・・・

瞳を閉じたまま、佐代子は未知の空間を漂い始めた。彼の手がショーツの花芯をぐいぐいと押してくる。そこは既に、濃厚に濡れていた。

「もっと濡れて」
人妻を追い込むように、彼が隷属のささやきを与える。湿った下着が蜜唇に何度も押し込まれ、引き出される。くちゅくちゅという淫らな音が、佐代子の耳に届く。

あっ・・・・・・、あっ・・・・・・、やっ・・・・・・・・

唇を密かに噛みしめ、佐代子はそれ以上の声が漏れ出すことを懸命に抑えた。だが、彼の責めは余裕に溢れ、午後の時間はまだたっぷりと残されていた。

「佐代子さんの全てが知りたい」
川原の左手が、ポロシャツの下に滑り込んできた。おへその辺りの肌を直接撫でられ、佐代子は快感の震えに溺れていく。

彼の右手が、何度もショーツのスポットを押してくる。その度に人妻のスリムな肢体は椅子の上で悶え、背後の彼にぐったりともたれかかっていく。

川原さん、もう・・・・・、駄目っ・・・・・・・

佐代子は、彼の下腹部がヒップに触れることを感じた。そこには昨日の彼以上にたくましく、濃厚な興奮が漂っているように思えた。

そこに隠された彼のことを想像し、佐代子は一層肢体を熱くさせていく。

「脱いで」
再びささやいた彼の誘惑に、佐代子はもう抗うことができなかった。彼に求められるがまま、佐代子は素直に両腕をあげ、ポロシャツを脱がされた。

「綺麗だ、佐代子さん」
紺色のブラが、佐代子の美乳を隠している。それは、ビキニの水着以上にいやらしく映り、男の目を激しく興奮させた。

盛り上がった乳房と深い谷間。形のいい胸元は、スリムな佐代子の肉体をいっそう官能的なものにしている。

ブラに包まれた佐代子の乳房を、彼がたっぷりと揉みしだき始めた。量感のある胸の丘陵をいじめられ、佐代子は下着姿で更に悶えていく。

「うっ・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・」
僅かな甘い吐息が、佐代子の口元から漏れ出す。唇を閉ざすことができない。色っぽく開いた唇を上に向け、佐代子は背後の彼を撫でるように手を動かす。

ホットパンツの向こう側で動く彼の指が、湿った下着の裏側に潜り込もうと動く。佐代子は激しく首を振り、彼の腕を掴もうとした。

「佐代子さん、力を抜いて」
そうささやいた後、彼はそっと人妻の耳を噛んだ。

「はんっ・・・・・」
全身をびくっと震わせ、佐代子の両脚の緊張が更に緩んだ。完全にショーツの下側に滑り込んだ指先が、佐代子の蕩ける泉に直に触れた。

「やんっ・・・・・・・」
「佐代子さん、凄く濡れてますよ」

「川原さん・・・・・・、言わないでください・・・・・・・」
「目を開けて、佐代子さん」

僅かに瞳を開き、佐代子は後方を振り向いた。そして、すぐそこにいる彼を見つめた。

もう逃げるつもりはなかった。もっと彼に、深い刺激を、自分が知らない快感を与えてほしい。そして、いざなわれたことのない場所に連れ去ってほしい。人妻はそう想い、瞳を再び閉じた。

彼が佐代子のそっと唇を吸った。彼の首に腕を回し、佐代子は口づけに素直に応えた。しばらく舌で戯れた後、彼はそっと唇を離した。

再び見つめ合う二人。

人妻の濡れた美唇を撫でていた彼の指先が、初めて深々と泉の奥に挿入された。

「ああんっ!・・・・・・・」

形のいい顎を天井に向け、佐代子が深い悦びの声をあげた。


(↑クリック、更新の励みです。凄く嬉しいです。次回更新、3月17日の予定です。)
Comment

管理者のみに表示