FC2ブログ

目覚め(18)

2017 03 26
波の音が遠くから聞こえてくる気がする。風が強まったせいか、それは昨日までのものよりもずっと激しく、荒々しく聞こえる。

椅子に座り、背後から抱きかかえてくる彼にぐったりと肢体を預け、佐代子は全身を僅かに震わせている。

ジッパーが下ろされたホットパンツの隙間から、紺色のショーツが覗き見える。その内側に滑り込んだ彼の指先は、ようやく動きを止めた。

「佐代子さん、素敵でしたよ」
遠方から届く波の音に包まれながら、佐代子は川原に唇を吸われた。瞳を閉じ、頬を火照らせたまま、佐代子は彼の欲しいままにさせた。

紺色のブラだけが、佐代子の上半身を隠している。なまめかしい人妻の色気が、白い肌に浮き上がった汗と共に漂っている。

ショーツがぐっしょりと濡れ、彼の指先から手首までを濡らしてしまったことを感じる。佐代子は、濃厚な熱のなか、恍惚のステージを漂っている。

絶頂に初めて導かれた人妻の躰は、どこまでも官能的に艶めいていた。

その肢体は、まだ乱れる息で妖しく揺れている。

夫の行為とはまるで違う彼の抱擁。佐代子は、これほどの衝動を自分自身が感じてしまうことに、強く戸惑っていた。

唇を小さく開き、佐代子は彼と舌を絡めあった。濃厚な余韻の中、佐代子は彼との口づけを続けた。

意識を取り戻すにつれ、高鳴り続けている鼓動に気付く。これ以上彼に何かをされてしまったら、という不安と欲情が、佐代子の体奥で渦巻いている。

「佐代子さん、まだ時間はたっぷり残されています」
口づけを与えながら、彼が佐代子の耳元でそっとささやいた。

佐代子は、瞳を閉じたまま、その言葉に戸惑うように首を小さく振った。

彼の手が佐代子の美しく盛り上がった乳房を包む。そして、唇を吸いながら、その手をそっと動かし、柔らかな美肉を揉んだ。

「あんっ・・・・・・」
それだけの行為で、佐代子の全身に快感の電流が走り抜ける。一度導かれてしまった人妻の肉体は、一層敏感になっていた。

「この胸をプールにいた連中にいじめられたんですね」
彼の言葉に、佐代子はプールでの出来事は再び思い出した。いじめられる自分を彼に見つめられていたことを想い、佐代子は唇を噛んだ。

「まだここにいてくれますか、佐代子さん」
佐代子の顎をとり、彼はねっとりとした接吻を与えた。佐代子は腕を後方に伸ばし、彼の体をそっと撫でた。

その行為には、人妻がここを去りたがっているような気配はなかった。

「佐代子さん、これを脱いで」
川原の手が、佐代子のホットパンツを掴んでいる。ボタンが外され、ジッパーが下ろされたパンツが、佐代子の熟れた下半身にまとわりついていた。

「川原さん・・・・・」
佐代子は羞恥に包まれ、下を向いて声を絞り出した。

「私、男の人にこんな風に・・・・、これまで・・・・・・」
初めて導かれたことを、佐代子の言葉は無意識のうちに伝えていた。嵐のような快感の中、激しく濡れた自分に深く戸惑っていることも。

「ご主人の前でこんな風になったことは?」
彼のささやきに、佐代子は小さく、しかし、はっきりと首を振った。

「自分がこんな風になってしまうなんて、私・・・・・」
「佐代子さん、恥ずかしがることなんかない」

「川原さん・・・・」
「佐代子さん、ここでは生まれたままの自分に戻ってください」
「生まれたままの自分・・・・・」

佐代子はうっすらと瞳を開き、後方にいる彼のことを見つめた。

「女性であることの素晴らしさに、佐代子さんはまだ気づいていらっしゃらないようです」

彼の言葉が、清楚な主婦としてかたくなに持ち続けてきた佐代子の心を揺さぶった。

椅子の上で、彼の指先を深々と美唇に挿入され、意識を失うほどの快感に溺れたとき、佐代子は自分が女であることの意味を悟ったのだと思った。

だが、自分がまだ扉を開けただけであることを、佐代子は知った。

「普段の自分はここでは捨て去ってください」
彼は、再び佐代子にそんな風にささやきかけた。

「恥ずかしさを忘れて、素直に振舞うことの素晴らしさを私が教えてあげます」
彼にうながされ、佐代子は椅子から立ち上がった。

まだふらつく足元を感じながら、佐代子はスリムな肢体をそこに立たせた。彼は依然、椅子に座り続けている。

ブラだけが包む上半身を見つめられることを嫌がるように、佐代子は片手で胸元を隠した。そして、ホットパンツを引き上げるようにもう片手を下に運んだ。

羞恥を忘れ去ることなど、やはり私にはできない・・・・。佐代子はそう感じながら、瞳を閉じ、唇を噛んだ。

「こちらを見て、佐代子さん」
瞳を僅かに開いた佐代子は、椅子に座って見上げる彼と視線を交わした。

「胸を隠さないで」
彼の言葉は優し気に響く一方で、この部屋の主としての絶対的なトーンを伴っていた。佐代子は屈服するかのように、右腕をそっと下した。

下着に包まれた人妻の美乳が、男を誘うように盛り上がっている。その肉体は、このリゾートホテルにいる客たちの視線を密かに弄んでいる。

「ホットパンツを脱いでください」
「川原さん、私・・・・・」
「人妻であることを忘れてください、佐代子さん」

佐代子は、自分の動きを彼に操られているような気がした。強く戸惑いつつ、佐代子は腕を動かし、彼の眼前でそれを脱ぎ始めた。

「こっちを見つめながら」
彼に言われるがまま、佐代子は彼と視線を交錯させながら、ホットパンツを美脚から焦らすような素振りで脱ぎ捨てた。ショーツだけに隠された人妻の下半身が、妖しげな熱を漂わせている。

激しく高鳴る鼓動と、声をあげたいほどの熱に包まれながら、佐代子は下着姿を彼に見せつけた。

「とても綺麗ですよ、佐代子さん」
立ち上がった彼が、佐代子のことをそっと抱きしめた。助けを請うように、佐代子は彼の腕の中に飛び込んだ。

「椅子に座って」
佐代子だけを椅子に座らせると、川原は自分は床にひざまずき、その手を人妻の太腿に置いた。

「素敵な脚だ」
彼にそっと内腿を愛撫され、佐代子は一気に緊張を解いていく。人妻の手首を掴み、彼はそれをショーツの中心に運んだ。

「佐代子さん、こんなに濡れてますよ」
自分の手で再びそこに触れ、佐代子は自分自身の状態を知らされた。

ああっ、こんなに・・・・・・・・・

片手を口元に運び、佐代子は首を僅かに振って瞳を閉じた。彼にショーツの内側にいざなわれ、佐代子の指先がたっぷりと潤った秘所に直に触れた。

「ああっ・・・・・・・・・」
「佐代子さん自身の指でここをいじめてください」

佐代子の人差し指の先端僅かが、濡れた花唇に挿入された。佐代子は口元を手で覆いながら、びくっと全身を震わせた。

自分のそんなところをいじめるような行為とは、佐代子はずっと無縁のまま生きてきた。彼にいざなわれるがまま、佐代子はそこを自らの指先で撫で始めた。

あっ・・・・・・、あっ・・・・・・、あっ・・・・・・・

叫びたいほどの快感の気配が、佐代子の全身を襲う。下半身が何度も震え、一層濃厚な蜜が割れ目の奥から湧き出てくる。

滴り落ちる蜜が、佐代子の指先を濡らす。ああっ、いけない・・・・・・。人妻の背徳心が、興奮の熱を加速させていく。

「佐代子さんのことをもっと知りたい」
彼がささやきながら、佐代子のショーツに指先をかけた。そして、一気に下着を引きずりおろし、美脚から抜き取った。

いやんっ・・・・・・・・

太腿を広げられ、佐代子は激しく首を振った。彼の手が腿肉を撫でまわし、泉に近づいてくる。だが迫ってくるのはそれだけではなかった。指先の感触とは別の、熱を伴った息吹が佐代子の股間に届き始めた。

「川原さん、いけませんっ、そこは・・・・・・・」
彼の意志を知った佐代子が戸惑いの声を漏らした瞬間、彼の唇が人妻の花園に情熱的に吸い付いた。

口元を塞いだまま、佐代子の全身が椅子の上で跳ねた。


(↑クリック、更新の励みです。凄く嬉しいです。次回更新、3月28日の予定です。)
Comment

管理者のみに表示