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依頼者~緑の過去(10)

2017 09 22
唇を開き、声を漏らしてしまったことを認めないように、人妻はすぐに冷静な顔つきを取り戻した。

「気持ちいいですか、緑先生」
「いえ」

密着するほどの距離で椅子に座る彼にささやかれても、緑は動じることなく、静かに言葉を返した。

「ではもう少し試しましょうか」
人妻の妖しく膨らんだ胸元に置いた両手を、彼は再びゆっくりと動かした。

シャツの下、下着の感触と更にその内側から盛り上がってくる突起を探るように、彼の指と手のひらが這いまわる。

その手を椅子のひじ掛けに置くようにして、人妻は彼に好きなようにさせている。

部屋の外からはもう声が届く気配はなかった。静けさに包まれた密室で、人妻は息を呑み、男が繰り出してくるテクニックに耐えようとしている。

柔らかな美乳が繰り返し揉みしだかれる。夜、ベッドの上で夫と戯れることはあっても、実際に抱かれたことは、もう長い間なかった。

週末に何度も見た映像の記憶が、緑の脳裏によみがえる。この男に初めて抱かれた私。あの時既に、彼は女性経験が豊富な男性のように思えた。

あれから18年が経過した今、彼は職場の若い不倫相手が溺れてしまうほどに、ベッドでの技巧を更に上達させたという。

再び、彼の指先が人妻のシャツの下の頂きをつまむように動く。

緑は唇を密かに噛み、斜め下を向いた。

息が確かに乱れ始めている。シャツの下に汗が浮かんでいるのかもしれない。息苦しさを伴った暑さが、人妻の躰を包んでいく。

男の手つきは、少しずつ情熱的なものになっていった。こんな風に胸を愛撫されたら、どんな女性だって・・・・・。

緑はそんなことを体奥で感じ、つい、彼に告白しようとする。そして、崩壊を見せるようなそんな態度を強引に抑え込み、下を向いたまま、耐え続けた。

「いい胸ですね」
再び、彼が耳元でささやく。

何度も肉体を称賛され、緑は少しずつ警戒の気配をほどかれていくような気分になっていく。椅子に座る女性弁護士の美しい姿勢が、僅かに乱れ始めている。

「気持ちいいですか」
同じ質問を、彼がもう一度ささやいた。

「いえ・・・・」
先刻とは違い、人妻は小さな声で彼にそう漏らした。

乳房の中心を時間をかけていじめられる。そして、ふくよかな美乳全体を手のひらで何度も、かわいがられていく。

緑の美脚が、テーブルの下で僅かに震え、足の指に緊張が走る。

唇を噛み、時折小さく首を振る人妻。彼は手の運動をやめようとしない。人妻の耳元すぐそばにまで接近した彼の口。

「緑先生、まだ始まったばかりです」
彼の息が、人妻の耳に注がれる。緑の全身に、体験したことのないような震えが走る。

タイトスカートの奥、大切な箇所に、たまらない疼きを感じ始める。彼の足の指でいじめられたショーツの奥が、どうしようもなく熱くなっている。

「もう・・・・」
彼の指先が胸の中心を再びつまんだとき、緑は彼に懇願するように声を漏らした。

「もう十分なはずです」
「緑先生、これ以上我慢できないんですか」

「そういうわけではありません。でも・・・・・・」
言葉を懸命に継ごうとする人妻の首筋に、彼がそっと唇をあてた。

「やっ・・・・」
肢体中に深い震えを感じ、緑の躰が椅子の上で跳ねるように反応した。

まわりこんだ彼の手が、人妻のスリムな肉体を抱き寄せる。これまでのゆったりとした動きを維持しつつ、彼は己の興奮を隠そうとはしなかった。

強く吸い付かれた人妻の白いうなじが、揺らめきを告白するように紅く染まる。ひじ掛けを握る緑の指先に力がこもった。

吸い付いた獲物を離さないかのように、彼は女性弁護士の首筋を丁寧に吸った。同時に、片手で、人妻のシャツの膨らみを丁寧に揉みしだき続ける。

「駄目っ・・・・・」
緑は、初めてこの部屋で弱音を吐いた。過去、どのような面談者に対しても、彼女はそんな態度を見せたことはなかった。

彼の指先が器用に動き、緑の純白のシャツのボタンを二つ外した。はだけた隙間から、人妻の盛り上がった胸の谷間が覗き見える。

薄水色のブラが、緑の美乳を包んでいる。舌先で人妻の首筋をいじめながら、彼の指先が開いたシャツの隙間に滑り込んだ。

「駄目っ、それ以上・・・・」
緑は遂に手を動かし、彼の腕にそれを重ねた。だが、彼の手が後退することは勿論なかった。

顎を吸い、舐めるように動いてくる彼の口。人妻の動きに構うことなく、彼は更にもう一つ、シャツのボタンを外した。

「揉んでいるときに想像はしていましたが、緑先生」
人妻のうなじを吸いながら、彼がささやく。その視線が、完全に開かれようとしている緑の胸元に注がれた。

「それ以上に大きいですね、先生の胸は」
更に続けてシャツのボタンを外され、完全にスカートの裾から引き抜かれる。大胆にシャツを広げられ、下着に包まれた人妻の丘陵が剥き出しになった。

ブラの上から、彼の手が人妻の乳房を揉んだ。

「あっ・・・・」
椅子に座ったまま、緑は艶めいた声を漏らした。この部屋でシャツを脱がされ、下着姿にさせられてしまうなんて、想像さえもしていなかった。

「駄目、ここでは・・・・・」
激しく胸を揉みしだかれ、人妻の声から厳しい色が薄れていく。

「別の場所ならばいいんですか、緑先生」
直接、彼の手で乳房を愛されているような感触。頬に何度も与えられる口づけ。テーブルの下、人妻の美脚から緊張が解かれていく。

「ビデオも写真もお返ししますよ」
「それは・・・・、勿論お願い・・・・・・」

人妻の言葉が途切れがちになる。彼の手の責めに耐えるように、緑は唇を噛み、そして、キスから逃げるように、顔を横に向ける。

「ならばもう少し楽しませてください、先生」
「ですから、ここでは・・・・・・」

「無理なんですか」
「スタッフがまだ・・・・・、聞こえてしまいます・・・・・・」

「声など出さなければいいでしょう、先生」
緑の濡れ光る唇が、彼の口に奪われた。

「あっ・・・・・・」
甘い息を吐き、人妻はいったん彼の接吻から逃れた。だが、顎を掴まれ、顔を彼に向くことを求められた人妻は、再び唇を吸われた。

「はうっ・・・・」
今度は逃げることができなかった。しばらくの間、唇を密着させた後、彼は人妻の口を優しく吸い始めた。

激しい鼓動と汗ばむほどの火照り。緑は息苦しさから唇を開かぬわけにはいかなかった。二人の舌が、初めて触れ合った。

あんっ・・・・・

それだけで、緑は全身の力を彼に吸い取られてしまうような気分になった。人妻は唇を僅かに開いたまま、彼が思うように吸うことを許した。

唇を吸われながら、緑は再び彼の手が乳房を包んでくることを感じた。小さく首を振る人妻に構うことなく、彼の指が、ブラの紐の下に滑り込んだ。

瞬く間に下着をずらされ、美しく盛り上がった人妻の胸が露になる。

「本当にここではもう・・・・・、あっ・・・・・・・」
舌を強く吸われ、緑の躰が熱く震えた。突起した乳首を遂に直接指ではじかれる。そして、撫でるような手つきで、胸全体を揉まれた。

椅子に座る人妻の姿勢が、更に崩れていく。彼がこれ以上、この行為をどこまでここで続けるのか。緑は狂おしいような妄想に襲われた。

「声をあげますよ」
「いいですよ、緑先生」

彼の唇が、再び人妻のうなじを吸っていく。更に下降させ、鎖骨付近の白い肌を露にするように、彼の手が人妻のシャツを脱がしにかかる。

ブラがいっそう大胆に剥がされていく。胸元に降りていく彼の頭を強く押そうとする緑。だが、人妻の腕には力を込めることができない。

彼の唇が、人妻の乳房の頂点を吸った。

「はんっ・・・・・・・」
椅子に座ったまま、人妻は顎を上に向けるように肢体を震わせた。

「私はここでするつもりですよ、先生」
桃色の乳首を舐めるように吸いながら、彼は右手をテーブルの下に移動させ、そこに隠れている人妻の美脚を撫でた。


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