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迷い道(22)

2021 10 09
それは美帆が知る夫のものよりもずっと硬く、太い肉塊だった。それを見つめながら、美帆は無意識のうちに何度も強く握りしめた。

「国分君のものもそんな風に手でしてやっているのかい?」
藤倉の口調に、追い詰められた雰囲気はまるで漂っていない。

美帆は我に返ったように、握りしめたものから視線を逸らした。指先の力を緩め、それから離れようとする。だが、藤倉の手が再び美帆の手をそれに強引に密着させる。

「遠慮しなくていい。もっと握ってごらん」
美帆は藤倉の目をきつく見つめた。キスを求めてくる彼から顔を背け、硬い表情を浮かべる。指先に彼自身を感じながら、美帆はそれ以上握ることを拒絶した。

「できません、私には」
「手で満足させないと、別の形で美帆さんに楽しんでもらうことになる」

美帆をいたぶるような口調で、藤倉がささやく。何度もキスをせがんでくる彼から、美帆は顔を交互に振って逃げ続ける。彼の指先が、美帆の美唇で再び往復された。

「・・・・」

これ以上は声を出さないとでもいうように、美帆は吐息をどうにか抑え込んだ。藤倉は何度も指先を動かし、濡れた壺をかき回す。美帆は顔を歪めながらも、喘ぎを抑え続けた。

「僕をもてなすんじゃなかったのかな」
「主人のことをずっと考えてますから」

「彼のことを考え続けて、僕には心を許さないつもりか」
「ええ」

それは、美帆の本音だった。藤倉のものを見せつけられ、それに圧倒されそうになったとき、美帆は遠い出張先にいる夫、雅幸のことを思い出した。

ベッドに一人でいる夫を想像し、美帆は彼の上司に陥りそうになった自分を恥じた。夫のため、上司に尽くすことを考えながらも、美帆はどうにか自分を律しようとした。

「何をされても我慢するってわけだね」
美帆の決意を悟ったように、藤倉は美帆の耳元でささやいた。

彼の息遣いから逃げるように、美帆が再び顔を背ける。唇が執拗にキスを迫ってくるが、美帆はもうそれに応えようとはしない。

だが、藤倉が焦ることはなかった。自分の上に乗せた人妻を、彼はじっくりといじめていく。美帆の首筋に再び舌を這わせ、人差し指で花芯の入り口を弾く。

美帆は瞳を閉じ、顔を床に向けた。くちゅくちゅという湿った音が、静寂が支配するリビングルームに響く。この家の主の姿は、今夜はない。

乱れたワンピース、そしてブラを器用に口先で動かしながら、彼は美帆の美乳の周囲にキスを浴びせていく。乳房を露わにされた妻の姿が、リビングの窓に映る。

「胸は感じやすいみたいだな」

彼に吸われた妻の乳首が、淫らに突起していく。無言のまま、男は部下の妻の桃色をした乳首を舌で弾き、同時に左手で腰のあたりを撫で回す。

「・・・・」

妻の肉体が、時折苦しげに、男の上で震える。だが、それははっきりしたものではなく、美帆が藤倉の愛撫に感じている証左とは言えなかった。

美帆の秘所に挿入していた右手を、藤倉はそっと引き抜いた。熱い蜜でぐっしょりと濡れた彼の指先、そして股間。藤倉の両手が、妻の美尻を後方から包み込む。

彼の指先が、美帆のショーツの内側に入り込んだ。そして彼は人妻の細身な肢体を持ち上げ、強引に下着を引きずり降ろそうとする。

目を閉じたまま、美帆ははっきりと首を振った。広げられた両脚に力を入れ、彼の行為に抵抗する。藤倉はいったんショーツを離し、部下の妻の両膝を持ち上げた。

そして、ソファの目の前に広がる上品なカーペットの上に美帆の躰を仰向けに寝かせた。それを予想していなかった美帆は、閉じていた目を開き、彼に言葉を投げた。

「どうなさるつもりですか」
「国分君がまだ君に教えてないことを、今夜教えてあげるよ」

部下の妻の肢体を見つめ、彼の手が乱れたワンピースの裾に伸びる。強くまくりあげたその下に、男を魅了する人妻の白く熟れた太腿が露わにされる。

その付け根を隠すショーツは、彼自身が人妻に贈ったものだ。

「こんなエッチな下着を着けて。悪い奥さんだ」
抵抗する余裕を与えることなく、藤倉は瞬く間に美帆の下着を引きずり降ろした。

再び夫のことを想像しようとするかのように、美帆は瞳を閉じた。夫にしか見せたことのないものを隠そうと、妻は両脚を固く閉ざし、全身を緊張で包み込む。

藤倉の欲情は、しかし急速に高まっている。何年も感じていない、いや、これまでの彼の長い経験の中でいまだかつて感じたことのない、凶暴さを伴った狂おしい興奮。

ワンピースだけを肉体に絡めた美帆の美しく、官能的な姿を見つめながら、彼はゆっくりと服を脱いでいく。美帆がその気配を感じていることを確信しながら。

全てをさらけ出した男が、部下の妻の両膝に触れる。力を注ぐ代わりに、彼は両手で人妻の太腿を撫でた。上下に手を動かし、内腿から外側まで優しく愛撫していく。

人妻の緊張が緩む気配はない。だが藤倉は焦ることなく、美帆の太腿を揉み続けた。腰からヒップ、両脇のあたりまで手を伸ばし、やがて全身に愛撫を与えていく。

カーペットの上で、美帆の躰が微妙に震えていく。何かを探すように、人妻の指先が少しだけ動き始める。目を閉じたままの美帆の表情は、しかし変わることなく硬いままだ。

部下の妻の美しい裸体を見つめる楽しみをとっておくかのように、彼はワンピースを剥ぎ取ろうとはしない。美帆の全身を愛撫しながら、再び内腿をいじめていく。

彼に気づかれぬように、美帆が密かに唇を噛んだ。表情の揺れを隠し、顔を横に向けて目を閉じ続ける。人妻の両脚を、男が力強く広げる。

僅かな息が、噛み締めていたはずの美帆の唇から漏れた。美帆の美脚を強く押し曲げる藤倉。夫の知らないところで濡れた妻の美唇が、リビングのライトに照らし出される。

「見ないで・・・・」
思わず、美帆はそんな言葉を漏らした。

「もっと見せてごらん。夫以外の男に」

彼は更に力を込め、美帆に恥ずかしいポーズをさせた。そして、目の前にある美帆の美脚に唇を押し付け、いやらしく吸った。

夫にさえされたことのない行為が、美帆を追い詰めていく。それ以上、抗う言葉を漏らすことなく、美帆は胸のうちに夫のことを懸命に想像した。

藤倉の唇が、太腿を動き、少しずつそこに近づいてくる。カーペットの上で、美帆の指先が動く頻度が高まっていく。再び唇を噛み締め、美帆は夫にささやいた。

あなた・・・・、私は大丈夫ですから・・・・・

藤倉の息遣いが美帆の耳に届く。静まり返った住宅街。金曜の深夜。自宅にいるのは夫の上司だけだ。彼の唇が、美帆の熱い陰唇に情熱的に吸い付いた。

その瞬間、美帆の全身が弾けるように震えた。

人妻の肉体の告白を味わうように、彼は音を立てて蜜を吸った。初めて知る感覚が美帆の全身を走る。じゅるじゅるという蜜の音。美帆の指が床をかきむしるように動く。

あなた・・・・、あっ・・・・・

「国分君にされてもこんなには濡れないだろう」
「・・・・・:
「もっと吸ってあげるよ、美帆さん」

美帆は彼の視線をあそこに感じた。太腿を更に大胆に押し広げていく藤倉。唇を押し付け、蜜園をたっぷり吸いながら、彼は美帆の弱点を舌先で小刻みに弾いた。

その瞬間、美帆の背がカーペット上で跳ねるように反り返った。

「あっ・・・・・」
夫にもされたことのない性感帯への刺激に、耐え続けていた吐息が、美帆の喉奥から遂に漏れた。


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