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密会エピソード1 第14章 接近(7)

2009 12 02
アメブロ(http://ameblo.jp/norinori2009/)11月28日更新分が、携帯閲覧不可となったため、以下に掲載します。

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「ああんっ、あなた・・・・・・・」
「慶子、ずっとしたかったよ・・・・・・・」

浴室の中から、夫婦が愛し合う声が聞こえてくる。谷内智弘、そして慶子は、浴槽の中で何日ぶりかに互いの秘所を密着させ、快感を貪りあっていた。

久しぶりに抱き合うというだけで興奮は高まるのに、ほとんど経験のない浴槽での性行為に、二人の肉体は熱を帯び、互いの大切なものを激しく求め合った。

「あんっ、駄目っ・・・・・・」
「ああっ、慶子、気持ちいいよ・・・・・・・」

妻のその部分は、非常に敏感な反応を示すものだった。結婚前からそれに気づいていた智弘は、自分が彼女にとって初めての男であることを知り、更に優越感に包まれたものだった。

今夜もまた、妻のあそこは、うごめくような感触を智弘のものに伝えてくる。単に締め付けるだけでなく、その濡れた壁は、男のものをくすぐるように刺激してきた。

この感触は、俺だけが味わえるんだ・・・・・

智弘は改めて自らの幸せを感じながら、脚を開いてまたがる妻の肉体を、浴槽の中で何度も突き上げた。

「あんっ・・・・・・、はんっ・・・・・・・」

それほど声をあげるタイプではない。常に恥ずかしげな態度で夫に抱かれる慶子は、この夜も、淫らな態度を抑え込むように、唇を噛み、妖しい息遣いを披露していた。

どういうわけか、思い出してしまった過去の記憶が、慶子の脳裏から離れようとしない。智弘に胸を愛撫されながら、慶子は10年以上前のラブホテルでの出来事を思い出していた。

裸になって、口で奉仕するだけでいい。徹底的に、いやらしい女になりきること。そして、その男を気持ちよくさせてやるんだ。

父親のいとこ、桐村茂からそう命令されたことを、慶子はこの10年間、意図的に記憶から消し去っていた。しかし今夜、なぜかそれが鮮明に蘇ってきてしまう。

大丈夫。男が慶子ちゃんを抱こうとする前に、警察が踏み込むことになっている。男が逮捕されたら、慶子ちゃんはすぐに解放される。そして、それ以降、事情聴取されることもない。

桐村茂の説明どおり、事は運んだ。だが、その後の展開は、慶子が予想したものではなかった。

逮捕された男、島岡英二と名乗る男性が、釈放後、まさか死に至ることになるなんて、慶子は想像さえしていなかった。

そして、自分はそこに確かな関与をしてしまっているのだ。

深夜の岸壁、そこにやってくる釈放直後の島岡英二の姿。封印し続けてきた記憶が、殻を破ったように、今夜、慶子の心に再び頭をもたげてくる。

忘れるのよ。私は自分の意志で動いたわけじゃない・・・・・・。

混乱した気分をかき消そうとするかのように、慶子は自分から淫らに腰を振り、智弘のものを深々と受け入れた。

「あんっ・・・・、ああんっ、あなた・・・・・・・・」
「いくぞ、慶子・・・・・・・・」

智弘の言葉に、慶子は黙って何度もうなずいた。荒々しい腰の突き上げの後、夫が自分の中にそれを放出してくれたことを感じ、慶子は智弘の体をきつく抱きしめた。

心地よい快感に浸りながら、慶子は呪縛めいた過去の記憶が、再びその存在を消し去っていくのを感じていた。

彼女は知らなかった。自分がなぜ、島岡英二の相手をさせられたのか。そして、彼に自分と同い年の娘がいたという事実を。

その娘は、10年以上の時を経て、今、すぐそこにいる。古賀という、聞き慣れない姓を名乗って。

智弘と慶子をターゲットにした邪悪な罠が開始されるのは、明日の午後に迫っていた。
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