FC2ブログ

温泉旅行での出来事(3)

2010 01 14
間もなく夕食が始まりました。高級旅館らしくお部屋での食事です。

地元の野菜をふんだんに利用した懐石料理は、想像以上においしく、ボリューム感のあるものでした。私たちは時間をかけて、ゆっくりと舌鼓を打ちました。

「たまにはいいなあ、こんな部屋で食事をするのも」
主人も満足そうにそう言いながら、食事を楽しんでいます。彼は私と同じように、旅館の浴衣そして羽織を着ています。主人の羽織は紺色で、私は赤色です。

「そうね、後片付けしなくていいと思うと、本当に幸せだわ」
私は、子供用に用意された食事を自分で食べている息子を見つめながら、そう答えました。

テーブルの上には、食事以外にも自宅ではあまり用意しないものが置かれています。ワインボトルです。

主人はアルコールが好きで、かなり強いほうだと思います。私はそれほどではないのですが、全く飲めないというわけではなく、奨められれば多少は、という程度です。

しかし、長男を出産してからは意図的にアルコールを控えてきたこともあり、最近では私が自宅で酔うようなことはまずありませんでした。

今回の旅行で、その久しぶりのアルコールを私は口にしました。主人がオーダーした上品な白ワインはよく冷えていて、温泉で熱を帯びた体は、それを歓迎しました。

「久しぶりに飲もうか、紗江子・・・・・」
「ええ・・・・」

主人は、いつも以上のペースでグラスを空けていきます。すぐに最初のボトルは空となり、私たちは2本目を注文しました。

心地よい酔いが、私をゆっくりと包み込んでいきます。淫らな願望は、それとともに、更に強まっていくようでした。少し汗ばんできた私は、早く夫に抱かれたいと感じていました。

結局私は、結構な量のグラスを空けました。しかし主人は、私の比ではなく、ワインがなくなるとその後日本酒へと切り替え、最後まで飲み続けていました。

私は、少しばかり不安になりました。というのも、主人は結婚前、激しく酔ってしまうとあれが役に立たなくなるようなことが何度かあったからです。

普通の男の人って、酔えば酔うほど性欲が強くなるのかな、なんて思ってるんですが、どうなんでしょう。主人はそれとは正反対で、酔ってしまうと、駄目になってしまうタイプなんです。

だから、結婚前にはよく「俺が酔うときは何もしないってことだからな」なんて、冗談めいて言っていたものです。

長いセックスレスの後ですので、最近の主人がいったいどうなのか、私にはよくわかりませんでした。ただ、私がどこか不安を感じ始めていたのは事実でした。

やがて食事が終わり、テーブルを全て片付けてもらいました。そして、布団を敷いてもらい、後はもう寝るだけ、といった風になりました。

テレビを見ていた長男が、しばらくの後、眠いと言い出したため、私たちは部屋の電気を暗くしました。そして、長男をまん中にし、いわゆる川の字になって、布団に横になりました。

長男が眠りに就くまでにはそれほど時間はかかりませんでした。私は、それを確認すると、待ちきれないように、子供の向こう側にいる主人の様子を伺いました。

まだ午後10時前だったと思います。しかし、私はすぐに自分の不安が的中してしまったことに気づきました。主人の布団から、はっきりと寝息が聞こえてきたのです。

勿論、この後の行為について、私は主人と何か約束をしていたわけではありません。勝手に私が妄想を膨らませていた、と言われてしまえばそれまでです。

でも・・・・・、でも、こんなのって・・・・・・

せっかくこんな豪華な温泉旅館に来て、少しぎくしゃくしていた夫婦の間の距離も以前のように戻ろうとしているのに。こんな機会を逃したら、もう一生夫に抱かれることはないのかもしれない。大げさだと思われるかもしれませんが、そのときの私はそう感じていました。

30代に入ったばかりの女にとって、それはあまりに酷い宣告です。私は、この体をもっと主人に愛してもらいたい、と思ってるのに・・・・・。

ほのかな酔いも手伝い、私は自分の布団を抜け出し、主人の布団へと潜り込みました。そして、主人の体に触れ、何度か揺すってみました。やはり主人は眠ってしまっているようです。

そんな風に自分から求めるようなことを、私はこれまで一度もしたことがありません。恥ずかしいし、それに主人から軽蔑されてしまいそうで、これまで控えてきたんです。

でも、その夜は、少しだけ大胆になろうと思いました。私は主人の胸のあたりを撫でるように指先を伸ばしながら、浴衣の合わせ目を確認しました。

そしてその隙間に手を滑り込ませ、主人の肌に触れてみました。それだけで、私の鼓動は激しく高鳴り、喉が渇いてくるような気分になっていきます。

少しずつ彼の帯を緩めていき、浴衣の合わせを広げていきます。布団の中で主人に寄り添うように横になったまま、私は彼のお腹の辺りを、そっと撫で始めました。

あなた、ねえ、起きて・・・・・・

そんなことを心の中で囁く私の手は、淫らな意志を持って動いていきます。主人の下腹部に手を伸ばすと、ざらざらとした感触がそこにあることに気づきました。

主人の陰毛です。私はそれを癒すように撫で回しながら、彼の様子を伺いました。依然として熟睡しています。これじゃあ、いつまでも起きないかも。私は少し、焦りました。

それが、更なる大胆な行為へと私を導いていきます。私は主人のトランクスの中に指先を侵入させ、そしてそこにあるものに手を触れました。

何年振りかに触れる主人のペニスです。勿論まだ、興奮しているような気配はまだありません。主人のそれのサイズが他の方と比較してどうなのか、私にはよくわかりませんが、恐らくはそれほど大きいほうではないと思います。少なくとものりのりさんの小説に出てくるような男ではありません(笑)。

私は、それに触れているうちに、自分の興奮が一気に増していくのを感じていました。そして、気づいたときには、主人の棒の根元に手を伸ばし、しごきあげるような仕草を見せていたのです。

睾丸を撫で上げ、私は主人の棹の裏側に触れました。そして指をそこにまわし、上下に動かし始めます。硬くなったそれが自分のあそこに入っていることを想像しながら、私の手の動きは次第に過激なものになっていきました。

勃起したそれに貫かれる自分を想像します。この布団の上で主人に組み伏せられ、体験したこともないような体位で激しく犯されたい。私はもう、体奥にたまった欲情を抑えこむことができませんでした。

私ったら、何てエッチなことをしてるの・・・・・・

そんなはしたない行為をする自分をどこかで軽蔑しながらも、私はそれをやめるつもりはありませんでした。何とか主人に目を覚まして欲しかったのです。

その望みがやっと叶えられるときがきました。

「ううんっ・・・・・・」
そんな風な唸り声をあげた主人は、私の存在にやっと気づいてくれたんです。

「あなた・・・・、ねえ、もう寝ちゃうの?・・・・・」
「ええっ?・・・・・、どうしたんだ、紗江子・・・・・・」
「ねえ、あなた・・・・、久しぶりにして・・・・・」

私は、思い切ってそんな風に主人にねだってみました。でも、主人の言葉は冷たいものでした。

「もう寝かせてくれよ、紗江子・・・・・・」
「・・・・・・」
「少し飲みすぎたみたいだ、今日は・・・・・・」

彼のものに伸ばしていた私の腕を、主人は強く握り、それをはっきりとした意志で押しやりました。そして、私に背を向けるような格好で再び眠ってしまったのです。

私にはもう、それ以上、主人に声をかけることはできませんでした。

その夜遂に解消されると思っていたセックスレスの期間が、更に長く続くことを私は知らされたのです。もしかしたら、私が死ぬまでずっと・・・・・。



(↑クリック、凄く嬉しいです)

★☆★☆★☆★☆

http://ameblo.jp/norinori2009/
↑「密会」続編連載中。こちらも読んでいただけると嬉しいです。
Comment
なんか…
この奥さんに感情移入しそうです(>д<)

かわいそうで…(TωT)


セックスレスってキツイなぁ…(涙)

管理者のみに表示