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温泉旅行での出来事(6)

2010 01 18
彼らがこんな露天風呂で会社の女の子達とお酒を飲もうとしていたと聞いて、私は何となく想像していたんです。若い男の子の特有の下心を。

でも、二人は私に対しては、そんな素振りをなかなか見せようとはしませんでした。あくまでも好青年を振る舞い、他愛もない会話を続けています。

私はそんな雰囲気に少し飽きたように、自分から少し話題を変えてみました。

「お二人とも彼女はいるのかしら?」
「えっ?」

中山君が少し驚いたように、私のほうを見つめました。松本君のほうは、まずいことを聞かれちゃったというような表情で、うつむいてしまっています。

「奥さんにはどう見えますか?」
「ねえ、その奥さんってやめてくれないかな・・・・」
「じゃあ、名前教えてくださいよ」
「紗江子っていうの」

私は、自分の積極性に少し戸惑いながらも、あっさりと名前を口にしていました。

「ふーん、紗江子さんか、いい名前ですね」
「ありがと」

主人以外の男の人に、そんな些細な褒め言葉を口にされるだけで、私は妙に嬉しくなってしまいます。

「じゃあ、紗江子さん、どう見えますか、僕達に彼女がいるかどうか」
「そうねえ、二人ともハンサムだから素敵な彼女がいると思うけど・・・・・」

二人は私の言葉を聞いて少し意味深な様子で互いの顔に視線を投げています。そして、中山君が意外な答を返してきました。

「二人とも今、フリーなんですよ」
「へえ、そうなんだ・・・・」
「紗江子さん、更に面白いこと教えてあげましょうか」
「何かしら?」
「この松本はですね、いまだに女の子と付き合ったことないんですよ」

私は思わず松本君のほうを見つめました。相変わらず、シャイな様子で私のことを見ています。

「凄いでしょう、26にもなって、こいつ、まだ一度もしたことないんですよ」
中山君のその言葉に、私は少し鼓動を速めてしまいました。

お酒は最初の乾杯のときしか飲んでいませんが、ずっとお湯の中に、肩の辺りまでしっかりと浸かっているせいか、随分と体が火照ってきています。

どう返事をしていいのかわからない私に、中山君は少しずつ大胆な発言を繰り出してきます。その場のムードが妙な方向に動き出していることを感じ、当たり障りのない会話に不満だったはずの私は、少しずつ戸惑いの感情に支配されていきました。

「紗江子さんみたいな奥さんだったら、ご主人は毎晩放っておかないでしょう?」
「そ、そんなこと・・・・・・」

「どうなんですか、週何回ぐらいエッチするもんなんですか?」
彼のその質問は、再び主人への不満の気持ちを私に思い出させました。

「それが、もう何年もしてないのよね・・・・・」
私は、クールな様子を装って、そう答えました。

「何年も、ですか?」
「そうよ・・・・・」

「もったいない、こんないいスタイルの奥さんなのに・・・・・・」
中山君のその正直なコメントに、私は思わず笑ってしまいました。

「君達も結婚したらわかると思うわよ」
「そうですか・・・・」

会話はそこで途切れ、しばらくの静寂が私たちの間に漂いました。館内の女湯には、誰も入ってくる様子はありません。私たちは互いを黙って見つめあいました。まるで、心の奥底で考えていることを探り合うように。

沈黙を破ったのは、やはり中山君でした。

「でもね、紗江子さん、松本のあれは凄くでかいんですよ」
突然のその言葉に私は何も反応することができず、ただ戸惑いの表情を浮かべるだけでした。

「ごらんになりますか、紗江子さん?」
「えっ、いいわよ、遠慮しとくわ・・・・・・」

「いいじゃないですか、せっかくこんなお風呂に入ってるんだし。ほら、松本、恥ずかしがるなよ」
中山君はそう言うと、お湯の中に体を沈めたまま、私のすぐ隣に素早く移動してきました。

「きゃっ・・・・」
「松本も早くこっち来なよ、こんな素敵な奥さんに見てもらえるんだぜ・・・・」

戸惑う私をよそに、彼はためらう友人にそう声をかけました。松本君は恥ずかしそうな表情を浮かべたまま、しかし、ゆっくりと体を移動させ、中山君とは反対側の私の隣にやってきました。

後方の冷たい岩を背中に感じながら、私は中山君と松本君に挟まれて座るような格好になりました。男性二人の肌が時折触れてきて、私はドキドキと鼓動が高鳴るのを感じてしまいます。

「紗江子さん、触ってやってくださいよ、松本のあれに」
「ええ~、いやよ・・・・・・」

私たちの口調は、ふざけたものでした。互いにクスクスと笑い声を漏らしながら、そんな風な会話を繰り返します。セックスへの好奇心だけで、実際にはまるで知らないようなそんな雰囲気が、私にはどこか懐かしく思えていました。

「いいじゃないですか、紗江子さん、ほら、お湯が濁って見えませんから触るだけですよ」
「いやだってば・・・・・」
「紗江子さんだって、少しは触りたいんじゃないですか?」
「えっ、わかる?」

冗談めいた雰囲気に流されるように、私はつい、そんな言葉を口にしてしまいました。私たちの会話を、松本君はどこか不安げな様子で見守っています。

彼のその瞳をすぐ近くで見た私は、何故か、松本君のことが少し可哀想になってしまいました。彼は、私に触れてもらうことを、密かに期待しているように見えたのです。

「ほら、やっぱ触りたいんじゃないですか、紗江子さん・・・・・」
「もう、しょうがないわねえ・・・・・」

私は年上の、経験豊富な女を振舞いながら、実際には体験したことのないような興奮を隠しつつ、左隣に座る松本君の股間にそっと手を伸ばしました。

彼の腰に置かれたタオルの上からそれに触った瞬間、私は気づきました。松本君のあそこは、既に怖くなるくらいに硬く、上を向いてそそり立っていたんです。

「どうです、紗江子さん?」
何も言えない私に、中田君がそう聞いてきました。私は懸命に冷静な様子を取り繕いながら、彼に答えました。

「ほんとだ、すごーい・・・・・」
「でしょう? ご主人のとどっちが凄いですか?」
「え~、そんなの言えないわよ・・・・」

中田君とそんな風にふざけながらも、私は伸ばした左手を、どういう訳か戻すことができませんでした。タオルの上からそれを感じたまま、まるで引きつけられるように、手を載せています。

松本君が、たまらない様子で私のことを見つめてきます。

やがて、中田君が会話をやめて、私の隣で黙ってしまいました。

再び、妖しい沈黙が露天風呂を包み込みます。

私の左手はタオルの下に潜り込み、松本君の若々しいペニスを、直接握り締めています。



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