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妻の素顔(6)

2010 01 31
私の問いかけに対し、妻はしばらくの間、沈黙を続けました。私には、封印したあの事件の記憶を、妻が8年ぶりに紐解こうとしているのがわかりました。

「正直、全てを覚えているわけではないの・・・・」
「・・・・・」
「断片的に覚えているだけで・・・・、でも・・・・・」

私たちは、広い客室の中央に置かれたダブルベッドに、横になっていました。ワンピースが乱れ、妻の素肌、そしてブラの紐がはっきりと確認できます。私には、ひどくそれがなまめかしく見えてしまうのですが、妻はそれを気にしてはいないようでした。

蘇ってくる記憶に支配され、他のことには構ってはいられないとでも言うように。

「完全に忘れ去ることなんて、やっぱりできなかった・・・・」
「・・・・・」
「私が運転席のドアを開けたときよ、突然背後から拘束されたのは・・・・」

妻は私の腕にきつくしがみつきながら、少しずつ話を始めました。私は、これまで全く聞かされなかったあの事件の一端を、ようやく知ることになったのです。

「男は何も言わなかった。私は叫び声をあげようとしたけど、できなかった。まさかあんな目にあうなんて想像もしてなかったから・・・・。

何かの間違いじゃないかって思ったわ。こんなことあり得ないって。訳のわからないまま私は、倒された助手席にほんの一瞬で組み伏せられたの。

よく覚えていないんだけど、男の力が凄く強かったこと、そして、目だし帽から覗く男の目が、異様にぎらぎらしてたこと。それだけは今でもはっきりと思い出せる・・・・。

気がついたとき、私は服を脱がされていたわ。シャツもブラも剥ぎ取られ、裸にされた上半身に、男は獣のように吸い付いてきた。

その後覚えていることは、男が私の上に乗って、息遣いを荒くしながら、激しく腰を突き出してくる光景・・・・。私はスカートをはいたまま、あの男に犯されたの・・・・。

それがどれぐらい続いたのか、はっきりわからない。でも、男は全然それを止めなかった。私の胸を揉みながら、狂ったようにそれを続けたのよ・・・・。

そのとき、男が初めて言葉を口にしたの。

『旦那にもこんなことされてるのか』って・・・・。私は何も答えることができなかった。ただ、その嵐が早く過ぎ去ることを祈っていただけ・・・・。

男はなかなか満足しなかった。最後には、体を入れ替えて、私を上に乗せたの。私は男を見下ろすような格好を強要されて、激しく抵抗したと思う・・・・。

そこからはもう、ほとんど何も覚えてないの。上になった私に、男が何度も繰り返した、満足げな言葉を除いては・・・・」

事件の発端から最後まで、妻が細かく描写するのを聞いて、私は戸惑うと同時に、妻はやはりそれをいつか聞いて欲しいと思っていたのだと改めて認識しました。

「何を言われたんだ、男に・・・・」
妻は唇を噛み締め、恥辱に耐えるように部屋の片隅を見つめています。そして、しばらくためらった後、私に言いました。

「『感じてるんだろう、奥さん』って・・・・・」
妻はそれだけを最後に口にすると、私の肩に顔を埋めてきました。私には、彼女の肢体を優しく抱擁してやることしかできませんでした。

自分達が異様な空間にいることを、そのときの私たちは共に感じていたと思います。8年の時を経ているとはいえ、自分がレイプされた忌まわしい記憶を、妻が夫に包み隠さず告白したのですから。

二人きりの海外旅行という、ある意味で特殊な環境が、私たちをそんな行動に駆り立てたのでしょう。あの事件に対し、何らか形での決別をしなければ、と考えていた私たちは、その夜、わずかながらも一歩前に進んだと言えました。

「よく話してくれたな、優里・・・・」
妻の涙をシャツの上に感じながら、私はきつく彼女の体を抱き続けました。

「どうしても、あの時の記憶が蘇るような気がして・・・・・」
私の要求に応えなかったことを詫びるように、妻が再びそんなことを言いました。

「いいんだ、優里、無理をしなくたって・・・・」
「でも、あなたに悪い・・・・・・」
「そんなことないさ。俺は優里がここにいてくれるだけで十分だ・・・・」

体が抱える本音を見過ごすように、私はそんな言葉を口にしました。妻は、しかし、私がどこかで嘘をついていることに気づいたようです。

「私ね、この旅行中に何とかしてみるつもりだから・・・・」
「無理しなくてもいいんだ、優里・・・・・・」
「わかってるわ。いいかげん、私もあのことを吹っ切りたいと思ってるの・・・」

妻はそう言うと、細い腕をそっと私の下腹部へと伸ばしてきました。そして、チノパンの上から、私のペニスを確認するように、そっと撫でたのです。

「優里・・・・・・」
「こんなに硬くなってる・・・・」

これ以上ないほどに硬く勃起したペニスを感じた妻は、私のベルトを素早く外し、指先をトランクスの下に滑り込ませてきました。

「ああっ、優里・・・・・・」
妻の冷たい指先が、私のあれをぎゅっと握ってきます。私が忘れかけていたその感触に浸る間もなく、妻の右手がゆっくりと往復運動を始めました。

「優里、ちょっと待ってくれ・・・・」
「いいから、あなた・・・・、せめてこれぐらいはさせて・・・・・」

戸惑う私を無視するように、妻が与えてくる刺激は急速に激しさを増してきます。根元から先端まで、細い指を這うように絡ませながら、優しげな仕草と荒々しい刺激を織り交ぜ、私のペニスを追い込んでいきます。

私はもう我慢ができませんでした。服の下に露にされた妻の美乳をブラ越しに激しく揉みしだき、見事な腰のくびれに何度も手を往復させます。

異様な興奮が、私を包み込んできます。それは、妻の話を聞いているときから、ずっと存在しているものでした。私は一気に頂点にまで達しようとしました。

「優里・・・・、ああっ、出すぞ・・・・」
「いいのよ、あなた・・・・、出して・・・・・、早く・・・・・・」

妻の途切れるような声を聞きながら、私は彼女の唇を激しく吸いました。はんっ、という妖しげな妻の吐息を感じ、私は大量のスペルマを発射したのです。

その瞬間、私は初めて気づきました。私を包み込んでいた興奮の正体を。それは、久しぶりに妻の手で奉仕してもらったせいではありませんでした。

私はどうしようもなく興奮していたんです。狭い車の中で、妻が見知らぬ男に犯され、声をあげている光景を想像しながら・・・・。



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