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妻の素顔(8)

2010 01 31
私たちは、街の中心部から少し離れたエリアにある土産物店に案内されました。

広い店内に、工芸品、宝石、革製品、絵画などが、いくつもの部屋に分かれて並んでいます。日本語での表示が目立つところを見ると、どうやら日本人観光客がメインの客層のようです。

「イラッシャイマセ」
店のオーナーが、流暢な日本語で私たちを出迎えてくれました。年齢は40代後半でしょうか、黒々としたひげを鼻の下に伸ばした、恰幅のいい男性です。

「こんなにあったら迷っちゃうわね」
目を輝かせながら店内を見回す妻の言葉を聞き、オーナーが抜け目なさそうに答えます。

「ドウゾ、オクサン、ジュンバンニゴランクダサイ」
そう言って、彼は優里を先導するように、店内の案内を始めました。

丁寧に説明するオーナーの言葉に、妻はすっかり聞き入っているようです。店内には数人の外国人観光客もいて、他の男性店員達と熱心な交渉をしています。

私は優里と少し離れ、その街の代表的な工芸品である陶器のコーナーを一人で見て回ることにしました。旅行前から、少し興味を持っていたんです。

「オオニシサン、コレヲツクッテル工場、ケンガクデキマス・・・」
この店に案内してくれた運転手が、私にそんな風に声をかけてきます。

「へえ、どこで?」
「ココカラ、スコシ、アルイタトコロデスヨ」

私は彼の提案に少しばかり惹かれました。妻も誘おうかと店内を探してみると、彼女は数多くのじゅうたんが展示してある広い部屋にオーナーと一緒にいました。

1枚のじゅうたんを床に広げ、何やら楽しそうにオーナーと談笑しています。私がガイドからの誘いについて教えると、妻はあまり気乗りしないようでした。

「じゃあ、俺だけ見てこようかな」
「いいわよ、私、ここでじゅうたんを眺めてるから」

私たちはいったん別れ、私はガイドと一緒にその工房に向かうことにしました。

それは歩いて5分程度の場所でした。何人もの男達が、床に座り込み、慎重な作業を続けています。汗を浮かべ、真剣な表情で黙々と仕事を進める彼らの姿は、深く印象に残るものでした。

結局、私はそこに30分近くもいたでしょうか。職人達の披露する技に、目を奪われたのです。一通り、商品が完成する過程を見届け、私はガイドに声をかけました。

「じゃあそろそろ戻ろうか・・・・・」
再び、土ぼこりの舞う雑踏の中を歩き、私たちは土産物店へと戻りました。

店内に入った瞬間、私は何か様子が違うことに気づきました。まるで閉店したかのような静けさが漂っていたんです。どうやら他の客は既に店を後にしたようです。

私は優里のことが少し心配になりました。そして、オーナーと彼女が一緒にいるはずの、じゅうたんが展示してある部屋へと向かいました。

小さな階段、そして曲がりくねった廊下が店内を走っています。男性店員達の姿は見当たりません。私は少し不安を抱えたまま、その部屋に到着し、中にいる妻に声をかけようとしました。

入口とは別に、部屋の中を覗ける小窓が廊下に面しています。私はそこから中の様子を目で捉えました。思わず言葉に詰まりました。

優里・・・・・・

信じられない光景がそこにありました。立ったままの妻が、壁に吊るされたじゅうたんに背中を密着させています。妻の服装は、先程と同じではありませんでした。

白いロングスリーブのTシャツが、床に落ちています。彼女の上半身を隠しているのは、薄い桃色のブラだけです。あのひげ面のオーナーが、妻の首筋にしゃぶりつくようなキスを浴びせています。

「やめてっ・・・・・・、やめてくださいっ・・・・・・・」
妻が細い腕で、男を懸命に押し返そうとしています。しかし、体格のいい彼は、妻の手首を力強く掴み、更にその拘束を強めていきます。

いったい二人が何をしているのか、私にはすぐに理解できませんでした。白い素肌を露出した上半身、そしてデニムという格好の妻の姿が、私の冷静な気分を奪ってしまったかのようです。

妻の柔らかな胸の膨らみに伸びた男の手が、ゆっくりとそれを揉みしだき始めます。何度も首を振り、妻はオーナーの行為に耐えられない様子を見せています。

「いやっ・・・・、やめてっ・・・・・」

声を漏らす妻とは対照的に、男は言葉を口にしません。時間をかけて妻の首筋から頬にかけて舌を這わせ、そして乳房をゆっくりと愛撫していきます。

私は動くことができませんでした。目の前で妻が乱暴されているのに、それを止めることができないんです。

車の中でレイプされた妻の姿を想像し、ペニスを硬くさせた自分が、再びここで蘇ってきました。鼓動が激しく高鳴るのを感じながら、私は息を呑んだまま、ただ立ち尽くすだけでした。

二人がいる場所からは、柱や商品のせいで、私の姿を直接確認することができません。私の存在に気づかぬまま、男は行為をエスカレートさせていきます。

戸惑う妻の表情を見つめながら、強引に唇を重ねようとします。首を振って逃げようとする妻ですが、やはり男の力には屈するしかないようでした。

「ううんっ・・・・・・」
苦しげな声を漏らす妻の口の中に、男の舌が侵入するのが見えます。妻の唇を舐め、そしてブラの上から激しく乳房を揉みしだきます。

わずかに乱れた妻の髪をかきあげるような仕草をしながら、男は執拗にキスを続けます。妻の抵抗の動きが少しずつ弱まっていくのがわかります。

優里・・・・・・

屈折した興奮を感じながら、私はある事実に気づきました。先日の夜、体を求めた私の行為を拒絶した妻と、今、目の前にいる妻の姿が、同じに見えないのです。

口では抵抗の言葉を示しながら、優里は男の刺激を欲しがっているようでした。8年前と同じようなことをされているのに、妻の体は、それを望んでいるようなのです。

男の手が、妻のブラの下に潜り込みます。次第にキスを濃厚にさせながら、直接触れた美乳を激しく責め、男はその下半身を妻の下腹部に密着させます。

「はうんっ・・・・・・」

瞳を閉じた妻は、抵抗を見せず、男のなすがままにされています。男の拘束から解放されても、彼女の腕はもう、襲い掛かる男の体を押し返そうとはしません。

優里、どうしたんだ、いったい・・・・・・

ねっとりと吸い続けた唇をようやく離し、男が妻の表情を見つめます。目を開いた妻の顔には、戸惑いとともに、火照ったような赤みが漂っています。

男が妻のブラを強引にずらし、乳房を露にさせます。妻を見つめたまま、男はその感触を試すように、形のいい丘陵を愛撫します。

「ああんっ・・・・・」
男と視線を絡めたまま、妻がかすかな吐息を漏らします。そこに込められた意味を理解したかのように、男の口が妻の乳房の先端に近づき、そして、唇で挟みます。

「はうっ・・・・・」
妻の右腕が、男の後頭部を抱え、その刺激を欲しがるように強く引き寄せます。瞳を閉じ、顎を天井に向けるようにしながら、妻は苦しげに唇を噛みしめています。

あの事件のことを思い出しそうで、私、怖いの・・・・・

妻が確かに口にしたはずのその言葉が、私の頭の中で虚ろに響きます。



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