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脅迫(10)

2010 03 01
「もういいでしょう?・・・・」
赤木に背を向けた格好で立ち続けることに耐えられないように、志織はそう訴えた。

男の要求がこの程度で終わるはずではないことを、志織は勿論覚悟していた。果たして彼が次に何を望んでいるのか、志織はそれを早く知りたかった。

「じゃあ、こっちを向いてください、奥さん」
自分の反応を試されていることを感じながら、志織は再び赤木を見つめた。

男の隣では、奈津美が依然としてぐっすりと眠っている。その表情には怯えや恐怖は漂っておらず、いつもと変わらぬ幸せそうな色が浮かんでいた。

喉の渇きを覚えるほどの緊張と恥辱に包まれながらも、志織は少し安心した。そして、赤木に気づかれないように、ちらりと横にいる涼介に視線をやった。

膝を抱えた格好で、彼は床の上に座ったままだ。見ないで、という志織の指示を忠実に守るように、涼介は顔を両膝の辺りに埋め、下を向き続けているのだ。

「さあ、これであなたの要求には応えたはずよ・・・・」
志織は、数メートル先の壁にもたれて座っている赤木を見下ろしながら、そう言った。懇願と挑発の匂いが、その言葉には漂っていた。

「奥さん、まさかこれで終わりだなんて思ってないでしょう?」

どう答えるべきか、志織にはわからなかった。男の指摘が事実であっても、それを認めることなどできない。志織は半裸の状態のまま、赤木を黙って見つめた。

すらりとした長身ながら、人妻の肢体は決して痩せ過ぎず、男好きのする肉感を漂わせている。キャミソールとショーツに包まれた志織のそんな肉体を視姦するように見つめながら、赤木が次の指示を下した。

「そこの壁にもたれてしゃがんでください、奥さん・・・・」
赤木の視線が、彼のちょうど正面の壁を示している。志織は数歩後方に下がり、その壁に触れた。そして赤木を見つめたまま、そこにしゃがみこんだ。

同じような格好で、赤木と志織は互いの姿を見つめあう格好になった。志織の斜め前方に座っている涼介が、ちらりと顔をあげ、志織のことを見る。

下着姿の志織に戸惑うかのように、涼介はあわてて顔を下げた。そんな高校生の反応を楽しそうに見つめながら、赤木は言葉を続けていく。

「奥さん、脚を広げてください」
「えっ?」
「その長い脚を広げるんですよ」

眠っている奈津美のことを意味深に見つめ、赤木は志織にその指示に従うことを強要する。抵抗する余裕を少しずつ失っていくことを感じながら、志織は唇を噛んだ。

両膝を曲げたまま、その脚を志織はかすかに開いた。薄いピンクのショーツが、人妻の太股の隙間から、僅かに顔を覗かせる。赤木の刺すような視線がそこに届く。

「もっと開いてくださいよ、奥さん。ご主人に見せるつもりでね」
にやにやと笑う赤木を睨みつける志織に、熱を帯びた羞恥心が襲い掛かる。

夫に、こんな淫らな行為をしたことなどない。二人の間の愛情は依然として濃いものであったが、しかし、夜の営みは、二人ともそれほどこだわるほうではなかった。

淡白ともいえる夫の行為に、志織は不満など感じたことはなく、それ以上何か望むことを、どこかでふしだらだと決め付けているようなところもあった。

赤木の要求、そして態度は、そんな志織を確かに揺さぶってくるものだった。志織は今、初めて経験するような性的な刺激に襲われようとしていた。

男を見つめ続けることはできなかった。志織は視線を後方にそらし、両手を両膝の上に置いた。そして更に大胆に、両脚の間隔を広げていった。

「奥さん、いい眺めですよ・・・・」
「・・・・・」

「どんな気分ですか、ご主人以外の男の前でそんな格好をさせられて・・・・」
「いい気分なわけないでしょう・・・・」

志織は赤木と視線を絡ませることなく、そう漏らした。ショーツに隠されているとはいえ、男に秘所を見つめられることは、志織の体を熱く火照らせた。

我慢するのよ・・・・、ここはやり過ごすしかないわ・・・・・

瞳を閉じ、志織はそっと唇を噛んだ。男の鑑賞に堪えながら、志織はじっと時が過ぎ去るのを待った。だが、陵辱の時間はまだ始まったばかりのようだった。

「奥さん、恥ずかしいでしょう。右手で大切な部分を隠してください」
男の言葉に操られるように、志織は膝に置いていた右手を、ショーツの上に動かし、そっと秘部を覆った。

「その指先で奥さんのあそこをマッサージしてもらえますか?」
赤木のその科白を聞いて、思わず志織は、瞳を開いた。

「そんな経験ぐらい、奥さんにだってあるでしょう。ご自身にご褒美をあげるんですよ」
「あなたって男は、いったい・・・・」

「いや、拒絶してもいいんですよ。それなら、私の指でそれをするだけですから。奥さんが私にされたほうがいいって言うんなら、勿論歓迎ですが」

自分には逃げ場がないことを、志織は改めて感じていた。冷静な思考を働かせれば、どうにかこの苦境を切り抜けられるのかもしれない。しかし、そのときの志織には、それは無理だった。

自慰行為などほとんど経験がない。だがそれを拒めば、恐らく赤木は、強引に自分の肉体を奪おうとするのだろう。志織は、懸命に自分に言い聞かせた。

ポーズをとるだけでいいのよ・・・・、男に悟られないように演技するだけなら・・・・

「さあ、奥さん、どうしますか? 私にされたほうがいいんですか、それとも」
「いいわ、自分でしますから」

赤木の言葉を遮りながら、志織ははっきりとそう言い放った。怒りと戸惑い、そして誘惑にも似た妖しげな感情を感じつつ、志織の指先がそっと動き始める。

心に何も考えることなく、志織はただ指先でショーツの表面をまず撫でた。ゆっくりさするように上下動させながら、時折押し込むような動きを、故意に披露する。

何も考えちゃ駄目・・・・、無心になるのよ・・・・

激しく高鳴る鼓動を感じながら、志織は心の中でそう繰り返した。一人の女として生きてきたプライド、そして理性を、志織はどうにか維持しようと試みた。

小屋の中の会話が途絶えた。1分、2分、そして5分。息詰まるような沈黙が室内に漂い、それは少しずつ官能的な雰囲気をはらんでいく。

やめることなく、志織は指先を動かし続けていく。それは微妙ではあるが、開始したときとは異なる動きを示し始めていた。指先に、確かな意志が加わっていた。

赤木がその変化を見逃すことはなかった。顔を両膝の間に埋めている涼介に対し、赤木は静かな口調で言葉を投げた。

「涼介君、大人の女性が本当はどんな風なのか、その目で確かめてごらん?」



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Comment
脅迫。普通の奥様が、思いもよらず突然追いつめられ乱されてしまう、
こんなシチュエーション、そそられます。
なんだか雰囲気が「密会」の時のような感じですね。
志織さんが乱されていく様、のりのりさんのキメ細かな描写に凄く期待してます。
ストーリーも「脅迫」と言う意味に、まだまだどんでん返しがかくされているような?

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